2025.6.13

【美容外科医が解説】自力で二重にする方法とは?なれる人となりにくい人についても解説!

「二重まぶたになりたい」と願う方は多く、手軽な方法を探している方も少なくありません。この記事では、整形手術を受けずに自力で二重まぶたを作る方法や、二重になりやすい人・なりにくい人の特徴について詳しく解説します。自分に合った方法を見つけて、理想の目元を手に入れましょう。

目次

自力で二重まぶたを作る方法

一重まぶたから二重まぶたへ変化させる方法は複数あります。ここでは手軽に試せる代表的な方法について詳しく解説していきます。

アイプチを使用する方法

アイプチは、専用の液体を使って一時的に二重のラインを作る方法です。水溶性と油溶性の2種類があり、それぞれ特徴が異なります。

【アイプチの使い方】

  1. まぶたの油分をしっかり落とし、清潔な状態にします
  2. 目を開けた状態で、なりたい二重のラインにアイプチ液を細く塗ります
  3. 数秒間まぶたを押さえて、液が乾くまで待ちます
  4. 液が乾いたら、ゆっくりと目を開閉して二重のラインが定着したか確認します

【メリット】

  • 道具さえあれば簡単に二重まぶたを作れる
  • 失敗しても洗い流して何度でもやり直せる
  • メイクの上からも使用可能なタイプもある

【デメリット】

  • 汗や皮脂で取れやすく、頻繁に塗り直す必要がある
  • 長時間の使用で肌に負担がかかる可能性がある
  • まぶたの厚い人は効果が出にくい
  • 毎日の使用で皮膚が薄くなったり、将来的なたるみの原因になる
  • アイプチ液の成分によっては、肌荒れやアレルギー反応を起こす可能性がある
  • 理想の二重ラインを安定して作るには熟練が必要
  • 毎朝の準備に時間がかかり、急いでいるときには特に面倒

【まぶたへの影響】 アイプチに含まれる成分(特にアルコール類)は、まぶたの皮膚を乾燥させ、長期間の使用で皮膚のバリア機能を弱める恐れがあります。また、二重ラインを作るために毎日皮膚を引っ張ることで、将来的にまぶたのたるみを早める可能性があります。

【おすすめの人】 アイプチは、まぶたが薄めで脂肪が少ない方に特におすすめです。また、イベントや写真撮影など短時間だけ二重にしたい場合にも適しています。ただし、毎日の使用は避け、特別な日だけに留めることをおすすめします。

アイテープを使用する方法

アイテープは、粘着力のあるテープを使って物理的に二重のラインを作る方法です。種類も豊富で、初心者から上級者まで幅広く使われています。

【アイテープの使い方】

  1. まぶたの油分をしっかり拭き取ります
  2. 目を閉じた状態で、なりたい二重のラインにテープを貼ります
  3. テープをしっかり押さえて密着させます
  4. ゆっくりと目を開けて、自然な二重ラインができているか確認します

【メリット】

  • アイプチより持続時間が長い
  • さまざまな幅や形状があり、理想の二重を作りやすい
  • 初心者でも比較的簡単に使える

【デメリット】

  • 不自然に見える場合がある
  • まぶたの脂肪が多い人は効果が出にくい
  • 長期間の使用でまぶたが伸びる可能性がある
  • テープが見えてしまうことがある
  • 粘着力が強いテープは剥がす際に皮膚への負担が大きい
  • メイクの上から貼ると化粧崩れの原因になる
  • 思い通りの二重ラインを作るのに何度も貼り直すことが多く、朝の貴重な時間を奪われる
  • 貼りつけた感覚が気になって集中できない人も多い
  • 汗をかくとテープが浮いてきて、外出先での修正が困難

【まぶたへの影響】 アイテープを毎日使用し続けると、まぶたの皮膚が引っ張られ続けることで弾力が失われ、早期のたるみにつながる可能性があります。特に粘着力の強いタイプは、剥がす際に皮膚を傷つけたり、皮膚の表面を引きはがしてしまうリスクがあります。また、長期使用でアレルギー反応を起こす方も少なくありません。

【理想の二重を作る難しさ】 アイテープで理想的な二重を作るには、正確な位置にテープを貼る技術が必要です。少しでも位置がずれると、左右差が生じたり、不自然な印象になりがちです。また、まぶたの状態は日によって変わるため、毎日同じ仕上がりを再現するのは非常に難しいという現実があります。

【おすすめの人】 アイテープは、アイプチでは効果が出にくいまぶたの厚めの方や、汗をかきやすい環境で過ごす方におすすめです。透明タイプやファイバータイプなど、自分のまぶたに合ったものを選ぶことが大切です。ただし、毎日の使用は皮膚への負担を考慮し、特別な日にのみ使用することをおすすめします。

マッサージ法

マッサージを続けることで、まぶたの余分な脂肪を減らし、筋肉をトレーニングすることができます。即効性はありませんが、継続することで徐々に効果が現れる可能性があります。

【基本的なまぶたマッサージの方法】

  1. 清潔な手で、目の周りをやさしくマッサージします
  2. 親指と人差し指でまぶたをつまみ、軽く引き上げます
  3. まぶたの付け根から目頭、目尻に向かって優しくマッサージします
  4. 1日2〜3回、各5分程度行います

【メリット】

  • 道具が不要で手軽に始められる
  • まぶたの血行が良くなる
  • むくみの改善にも効果的

【デメリット】

  • 効果が出るまで時間がかかる(通常3ヶ月以上)
  • 個人差が大きく、効果を実感できない場合もある
  • 強くマッサージしすぎると逆効果になる可能性がある
  • 毎日継続する必要があり、忍耐力が必要
  • 正しい方法で行わないと、シワやたるみの原因になることも
  • 効果が出たとしても、アイプチやアイテープほどの明確な二重ラインは作れない
  • 朝晩の時間を確保する必要があり、継続することが難しい

【まぶたへの影響】 適切な力加減でマッサージを行えば比較的安全な方法ですが、強すぎる力や不適切な方向への刺激は、皮膚を傷つけシワやたるみを促進する可能性があります。特に目の周りの皮膚は非常に薄いため、過度なマッサージは避けるべきです。

また、マッサージによって一時的に目の周りが赤くなったり、むくみが生じることもあります。敏感肌の方は特に注意が必要です。

【理想の二重に近づける難しさ】 マッサージで得られる効果は、劇的な変化というよりは、もともと奥二重の方が自然な二重に近づく程度であることが多いです。完全な一重まぶたから理想的な二重まぶたへ変化させるのは、マッサージだけでは難しいという現実があります。

【おすすめの人】 マッサージ法は、継続して取り組める忍耐力のある方や、もともと二重のラインが少し見えている方におすすめです。また、目元のむくみが気になる方にも良い方法です。既に奥二重の方が、より明確な二重ラインを作りたい場合に適しています。

トレーニング法

まぶたの筋肉を鍛えることで、二重を作りやすくするトレーニング方法もあります。日常的に続けることで効果が期待できます。

【まぶたトレーニングの例】

  1. 目を大きく見開いて5秒間キープし、ゆっくり目を閉じる
  2. 目を閉じた状態で、まぶたを押し上げるイメージで5秒間力を入れる
  3. これを10回×3セット、毎日続ける

【「せんべい」という方法】

  1. 親指と人差し指でまぶたをつまみ、軽く引っ張ります
  2. その状態で、ゆっくりとまばたきを繰り返します
  3. 1日10回程度を目安に継続します

【メリット】

  • 費用がかからない
  • 自然な二重を目指せる可能性がある
  • まぶたの筋肉が鍛えられる

【デメリット】

  • 効果が出るまで長期間かかる(半年以上かかることも)
  • すべての人に効果があるわけではない
  • 正しく行わないと効果が出ない
  • 毎日の継続が必須で、途中で挫折しやすい
  • 期待通りの理想的な二重ラインになる保証がない
  • 朝晩のルーティンに組み込む必要があり、時間的負担がある
  • 目を酷使するため、眼精疲労を引き起こす可能性もある

【まぶたへの影響】 トレーニング自体は比較的安全な方法ですが、過度な刺激はまぶたの皮膚に負担をかけることがあります。特に「せんべい」などのつまみ上げる方法は、強すぎる力で行うと皮膚を傷め、シワやたるみの原因になることがあります。

また、目の周りの筋肉を使い過ぎることで、眼精疲労や頭痛を引き起こすこともあるため、無理のない範囲で行うことが大切です。

【理想の二重を作る難しさ】 トレーニングで効果が出るとしても、希望する幅や形の二重ラインを正確に作るのは非常に困難です。多くの場合、もともとの目の形状によって作れる二重のタイプは限られてしまいます。理想としている芸能人のような二重にピンポイントでなることは、ほぼ不可能と言えるでしょう。

【おすすめの人】 トレーニング法は、長期的に自然な二重を目指したい方や、メイクやテープに頼りたくない方におすすめです。また、若いうちから始めると効果が出やすいと言われています。すでに奥二重の方や、一時的にでも二重になる経験がある方に適しています。

自力で二重になるためのポイントと現実的な注意点


自力で二重まぶたを作るには、以下のポイントを押さえることが大切です。同時に、いくつかの現実的な問題も理解しておきましょう。

1. 継続することが重要

どの方法も一朝一夕で効果が出るものではありません。特にマッサージやトレーニングは、毎日継続することで少しずつ変化が現れます。1週間や1ヶ月で諦めず、3ヶ月以上は続けてみましょう。

【現実的な時間コスト】 毎日の継続は理想的ですが、現実には仕事や学校、家事などで忙しい日々を送る中で、毎日時間を確保するのは容易ではありません。朝の貴重な時間を使うことになるアイプチやアイテープは、特に時間に余裕がない朝には大きな負担になります。

例えば、アイテープを完璧に貼るのに平均10分、アイプチで理想のラインを作るのに平均15分かかるとすると、年間では60〜90時間もの時間を二重作りに費やすことになります。この時間を他の活動に使えることを考えると、長期的な時間コストは決して小さくないと言えるでしょう。

2. 複数の方法を組み合わせる

アイテープやアイプチで二重のクセをつけながら、同時にマッサージやトレーニングを行うと効果的です。日中はテープで二重をキープし、夜はマッサージを行うといった組み合わせがおすすめです。

【まぶたへの累積的な負担】 複数の方法を組み合わせることで効果は高まる可能性がありますが、同時にまぶたへの負担も増加します。アイテープの粘着剤とアイプチの化学成分の両方に毎日さらされることで、皮膚の炎症リスクが高まります。

特に、日中のテープ使用と夜のマッサージの組み合わせは、まぶたに休息を与える時間がなく、皮膚の回復力を超えた負担をかけることになりかねません。結果として、思わぬ肌トラブルやまぶたのたるみを早める可能性があることを認識しておきましょう。

3. まぶたの状態を整える

むくみやたるみがあると二重になりにくいため、生活習慣の見直しも大切です。

  • 睡眠時の姿勢: 仰向けで寝ると、まぶたに水分が溜まりにくくなります
  • 塩分摂取: 過剰な塩分摂取はむくみの原因になるため控えめにしましょう
  • アイケア: 目の疲れを取るためにホットタオルなどでケアすることも効果的です

【日々の生活習慣との兼ね合い】 理想的な睡眠姿勢を維持したり、塩分摂取を厳格に管理することは、現実的には難しい面があります。仕事のストレスや生活環境によって、理想的な状態を常に保つことは容易ではありません。

また、スマートフォンやパソコンの使用時間が長い現代人にとって、目の疲れを完全に取り除くことは困難です。これらのデジタルデバイスの使用は目の周りの筋肉の緊張を引き起こし、自力での二重作りの効果を減少させる一因となります。

4. 適切な道具を選ぶ

アイプチやアイテープを使用する場合は、自分のまぶたの状態に合った商品を選ぶことが重要です。

  • まぶたが厚い人: 粘着力の強いテープや効果の高いアイプチを選びましょう
  • 敏感肌の人: 低刺激タイプや肌に優しい成分のものを選びましょう
  • 初心者: 使いやすい幅広タイプのテープや、失敗しにくいアイプチがおすすめです

【理想の二重と現実のギャップ】 市販のアイプチやアイテープでは、芸能人や憧れの人のような理想的な二重を完璧に再現することは難しいのが現実です。特にまぶたの厚い方や脂肪が多い方は、強い粘着力のテープを使用せざるを得ませんが、それによって不自然な見た目になりやすく、また皮膚への負担も大きくなります。

また、多くの商品を試すことになるため、経済的な負担も小さくありません。一つの商品につき1,000〜3,000円程度かかり、自分に合う商品を見つけるまでに複数試すことを考えると、初期投資だけでも相当な金額になることを覚悟しておく必要があります。

5. まぶたの健康への長期的影響を考慮する

自力で二重を作る方法は、短期的には効果があっても、長期的にはまぶたの健康に悪影響を及ぼす可能性があります。特に注意すべき点として:

  • 皮膚の弾力性低下: 繰り返しの刺激や引っ張りで、皮膚の弾力が失われる
  • 早期のたるみ: 20代後半〜30代になって急激にまぶたがたるむリスク
  • 皮膚バリア機能の低下: 化学物質の継続的な使用による皮膚の防御機能の弱体化
  • 慢性的な炎症: 微小な炎症が蓄積し、将来的な皮膚トラブルの原因になる

これらの影響は徐々に現れるため気づきにくいですが、数年後に「若いのにまぶたがたるんでいる」と感じる原因になることがあります。まぶたの皮膚は体の中でも特に薄く繊細なため、日々のケアと負担のバランスを考慮することが重要です。

二重になりやすい人・なりにくい人の特徴


すべての人が同じように二重になれるわけではありません。ここでは、自力で二重になりやすい人となりにくい人の特徴を解説します。

二重になりやすい人の特徴

【まぶたの状態】

  • まぶたが薄い
  • 脂肪が少ない
  • もともと二重のラインが少しある(奥二重)
  • まぶたの皮膚のたるみが少ない

【年齢】

  • 若い(10代〜20代前半)
  • 皮膚の弾力性が高い時期

【目の形状】

  • 眼窩(がんか)が深い
  • 目の周りの骨格がしっかりしている
  • まつ毛の生え際が二重のラインに近い位置にある

【生活習慣】

  • 塩分摂取が適切でむくみが少ない
  • 十分な睡眠を取っている
  • 目の疲れが少ない

このような特徴を持つ方は、アイテープやアイプチの効果が出やすく、マッサージやトレーニングでも比較的短期間で変化が現れる可能性があります。

二重になりにくい人の特徴

【まぶたの状態】

  • まぶたが厚い
  • 脂肪が多い
  • 完全な一重まぶた(二重のラインが全くない)
  • まぶたの皮膚のたるみがある

【年齢】

  • 30代以降
  • 皮膚の弾力が低下している時期

【目の形状】

  • 眼窩が浅い
  • 目の周りの骨格があまり発達していない
  • まつ毛の生え際が二重にしたいラインから離れている

【生活習慣】

  • 塩分摂取が多くむくみやすい
  • 睡眠不足や睡眠の質が悪い
  • デジタルデバイスの使用が多く目が疲れている

このような特徴を持つ方は、自力で二重を作るのが難しい場合があります。アイテープやアイプチを使用しても持続時間が短かったり、効果が出にくかったりすることが多いです。

自力での方法に限界を感じたら


どれだけ努力しても自力で理想の二重まぶたにならない場合は、プロの手による施術を検討するのも一つの選択肢です。特に、まぶたが厚い方や脂肪が多い方は、自力での方法だけでは限界があります。

二重埋没法のメリット

二重埋没法は、糸を使ってまぶたの皮膚と瞼板(けんばん)を固定する方法で、以下のようなメリットがあります。

  1. 低侵襲: 切開を伴わないため、ダウンタイムが短い
  2. 自然な仕上がり: 適切な位置に糸を通すことで、自然な二重ラインを作ることができる
  3. 安全性: 専門医による施術で安全に行える
  4. 負担軽減: 毎日のアイプチやテープによる肌への負担から解放される
  5. 時間節約: 毎朝のメイク時間を短縮できる

二重埋没法とアイプチ・アイテープの比較

二重埋没法アイプチ・アイテープ
持続性数年〜永続的1日程度
自然さ自然やや不自然になりがち
肌への負担施術時のみ毎日の使用で負担あり
コスト初期費用はかかるが長期的には安価継続的な購入費用が必要
手間一度の施術で完了毎日の準備が必要

まぶたへの長期的な影響

アイプチやアイテープを長期間使用し続けると、まぶたの皮膚がたるんだり、薄くなったりする可能性があります。特に強い粘着力のテープや刺激の強いアイプチ液は、肌へのダメージが蓄積します。

一方、二重埋没法は一度の施術で長期間効果が持続するため、まぶたへの日々の負担が大幅に軽減されます。また、専門医による適切な施術であれば、自然な仕上がりと高い安全性が期待できます。

まとめ

自力で二重まぶたを作る方法にはアイプチ、アイテープ、マッサージ、トレーニングなど様々な方法がありますが、効果には個人差があり、特にまぶたが厚い方や脂肪が多い方は効果を実感しにくい場合があります。

どの方法も継続することが重要ですが、努力しても思うような結果が得られない場合は、二重埋没法などの専門的な施術を検討するのも一つの選択肢です。二重埋没法は、一度の施術で長期間効果が持続し、まぶたへの日々の負担も軽減できるメリットがあります。

理想の目元を手に入れるためには、自分のまぶたの状態を正しく理解し、適切な方法を選ぶことが大切です。自力での方法を試してみて、それでも納得のいく結果が得られない場合は、専門医に相談することをおすすめします。

自分に合った方法で、理想の二重まぶたを手に入れましょう。

ドクター紹介

院長 高橋 渉

院長 高橋 渉

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資格

医学博士(東京大学)国際医学論文の執筆多数

所属学会

日本美容外科学会 正会員
日本美容皮膚科学会 正会員

年表

2008年 新潟大学医学部医学科 卒業
2010年 多摩総合医療センター ジュニアレジデント
その後、東京大学医学部附属病院 シニアレジデント、助教
2020年 大手美容外科 入職
その後、高崎院初代院長、品川院院長、技術指導医を歴任
2022年 東京美容医療クリニック、ウィクリニック勤務開始
2023年 吉祥寺アイビークリニック、盛岡美容外科 勤務開始
2024年 高崎でCLINIC Wを開業

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