2025.7.7

埋没法の取れかけサインと対処法|取れかけの判断法は?再施術すべき?

二重埋没法を受けた後、「最近二重の幅が狭くなってきた気がする」「片目だけ元に戻りそう」といった不安を感じていませんか?埋没法は半永久的な施術ではないため、時間の経過とともに糸が緩んだり外れたりする可能性があります。

この記事では、埋没法が取れかける際のサインや原因、そして判断法と適切な対処法について詳しく解説します。再施術を検討すべきタイミングや、より持続性の高い施術法についてもご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

埋没法が取れかけるとはどんな状態?

埋没法が取れかけている状態とは、施術時に縫い留めた糸が緩んだり、まぶたの組織から外れかけたりしている状況を指します。完全に元の一重に戻る前の段階で、様々な症状が現れます。

主な症状

二重幅の変化 施術直後と比べて二重の幅が狭くなったり、不安定になったりします。朝起きた時は二重でも、夕方になると一重に近い状態になることがあります。

左右差の出現 両目に埋没法を行った場合、片方だけが取れかけることで左右の目の形に明らかな違いが生じます。これは非常に目立ちやすく、多くの方が最初に気づく症状です。

二重ラインの不安定さ くっきりとしていた二重ラインが薄くなったり、日によって二重になったりならなかったりと不安定な状態が続きます。

埋没法が取れかける原因とは?

埋没法が取れかける原因は複数あり、個人の体質や生活習慣、施術方法によって大きく左右されます。

主な原因

まぶたの厚みと皮膚の性質 もともとまぶたが厚い方や皮膚に弾力がある方は、糸による固定が外れやすい傾向にあります。また、加齢によってコラーゲンが減少し、皮膚がたるんでくることも影響します。

目をこする習慣 アレルギーやドライアイなどで頻繁に目をこする習慣がある方は、物理的な刺激により糸が緩みやすくなります。特に強くこすったり、長時間のアイメイクの際の摩擦も原因となります。

まぶたのむくみ 塩分の取りすぎや睡眠不足、ホルモンバランスの変化などによるまぶたのむくみは、糸にかかる負荷を増大させます。

施術方法と技術 使用する糸の種類や太さ、結び方、固定点の選択など、施術者の技術や選択する手法によって持続性が大きく変わります。

体質的要因 新陳代謝が活発な方や、体内で糸を異物として認識しやすい体質の方は、比較的早期に糸が緩む可能性があります。

取れかけを見極めるセルフチェック方法

埋没法の取れかけを早期に発見するために、以下のセルフチェック方法を定期的に行いましょう。

チェックポイント

写真での比較 施術直後の写真と現在の状態を比較してみましょう。同じ角度、同じ照明条件で撮影することで、微細な変化も確認できます。

朝と夕方の状態確認 朝起きた直後と夕方の疲れた時間帯で二重の状態に差があるかチェックしてください。取れかけている場合、時間帯による差が顕著に現れます。

軽く目を閉じた時の感覚 軽く目を閉じた際に、以前よりもまぶたが重く感じたり、左右で感覚が異なったりする場合は注意が必要です。

二重幅の測定 定規を使って二重幅を測定し、施術直後と比較してみてください。1mm以上の差が生じている場合は取れかけの可能性があります。

まぶたを軽く押した時の反応 清潔な手でまぶたを軽く押した際に、以前よりも柔らかく感じたり、糸の存在を感じにくくなったりしている場合は糸が緩んでいる可能性があります。

埋没法が取れかけた場合の対処法

埋没法が取れかけていることが判明した場合、適切な対処法を選択することが重要です。

自然に任せるという選択

メリット

  • 追加費用がかからない
  • 再施術のリスクを避けられる
  • 元の自然な目元に戻っていく可能性がある

デメリット

  • 理想の二重を諦めることになる
  • 取れかけの不安定な期間が続く可能性
  • 左右差が生じたまま固定される恐れ

再施術を行う場合

再埋没法 取れかけ・取れてしまった場合には、再度埋没法を行うことで二重を復活させることができます。前回と同じ位置に施術するか、より適切な位置に修正するかは医師と相談して決めましょう。

より固定力の高い埋没法への変更 従来の点留めで取れてしまった方には、線留めである自然癒着法やシークレット法での再手術がオススメです。

切開法への変更 埋没法を繰り返している方や、まぶたの厚みが原因で取れやすい方には、より確実性の高い切開法が推奨される場合があります。

施術前の準備と注意点

クリニック・施術担当医師選び 再施術を行う場合は、前回の施術経過を詳しく把握し、適切な施術法を提案できる経験豊富な医師を選ぶことが重要です。

アフターケア 施術後は目をこすらない、むくみを避ける生活習慣を心がけるなど、長持ちさせるためのケアを徹底しましょう。

埋没法が長持ちする人・すぐ取れやすい人の違い

埋没法の持続性には個人差がありますが、長持ちする人と取れやすい人にはそれぞれ特徴があります。

長持ちしやすい人の特徴

まぶたの厚みが適度 薄すぎず厚すぎない、適度な厚みのまぶたを持つ方は糸がしっかりと固定されやすく、長期間維持されやすい傾向があります。

皮膚の弾力が適度 年齢的に皮膚にハリがありつつ、過度に弾力が強すぎない方は、糸による固定が安定しやすいです。

目をこする習慣がない アレルギーや乾燥などの目のトラブルが少なく、物理的刺激を与える習慣がない方は持続性が高くなります。

むくみにくい体質 塩分摂取量が適度で、水分代謝が良好な方はまぶたのむくみが起こりにくく、糸への負荷も軽減されます。

取れやすい人の特徴

まぶたが厚い・脂肪が多い まぶたの脂肪が多い方や皮膚が厚い方は、糸による固定が困難で、重力に負けて取れやすい傾向があります。

皮膚の弾力が強すぎる 若い方に多く見られる特徴ですが、皮膚の弾力が強すぎると糸による固定に抵抗し、元の状態に戻ろうとする力が働きます。

アレルギー体質 花粉症やアトピー性皮膚炎などのアレルギー体質の方は、目をこする頻度が高く、物理的刺激により糸が緩みやすくなります。

むくみやすい体質 ホルモンバランスの変化や塩分摂取量が多い方は、まぶたがむくみやすく、糸にかかる負荷が増大します。

新陳代謝が活発 若い方や代謝が良い方は、体内で糸を異物として認識し、排除しようとする働きが強くなることがあります。

より確実性の高い施術法の選択

埋没法が取れやすい体質の方や、より長期間の持続を希望される方には、以下のような施術法がおすすめです。

線留めタイプの埋没法

自然癒着法 従来の点留めではなく、線状に糸を通すことでより広い範囲で固定する方法です。負荷が分散されるため、持続性が向上します。ただし、同じ名前で点留めしかしない大手クリニックがあるので要注意。

シークレット法 特殊な糸の通し方により、糸が表面に出ることなく内部でしっかりと固定される方法です。外部からの刺激に強く、自然な仕上がりが期待できます。

まぶたの脂肪取りとの併用

まぶたの脂肪が多い方には、余分な脂肪を除去してから埋没法を行う併用術式もあります。これにより、より自然で持続性の高い二重を実現できます。

信頼できるクリニック選びの重要性

埋没法を成功させ、長期間維持するためには、クリニック選びが極めて重要です。

チェックすべきポイント

保証制度の充実 施術後一定期間内に取れてしまった場合の再施術保証や、修正保証が充実しているクリニックを選びましょう。保証期間や条件を事前に確認することが大切です。

医師の経験と技術 埋没法の症例数が豊富で、様々なまぶたの形状に対応できる経験豊富な医師がいるクリニックを選択してください。

アフターケアの体制 施術後の経過観察や、取れかけの際の相談体制が整っているかも重要なポイントです。

カウンセリングの丁寧さ 個人の体質や希望を詳しく聞き取り、最適な施術法を提案してくれるクリニックを選びましょう。

まとめ

埋没法が取れかけている場合、まずは冷静に現状を把握し、適切な対処法を選択することが重要です。自然に任せるか再施術を行うかは、個人の希望や体質、ライフスタイルによって決めるべきです。

特に重要なのは、取れにくい施術法を選択することです。従来の点留めタイプではなく、自然癒着法やシークレット法などの線留めタイプの埋没法を検討することで、より長期間の持続が期待できます。

また、充実した保証制度を持つ信頼できるクリニックで施術を受けることも成功の鍵となります。万が一取れかけた場合でも、再施術の保証があれば安心です。

埋没法が取れかけているかもしれないと感じたら、まずは施術を受けたクリニックに相談し、専門医の診察を受けることをおすすめします。早期の対応により、より良い結果を得ることができるでしょう。

二重埋没法は多くの方に選ばれている人気の施術ですが、個人差があることを理解し、自分に最適な方法を選択することが大切です。不安や疑問がある場合は、遠慮なく専門医に相談してください。

ドクター紹介

院長 高橋 渉

院長 高橋 渉

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資格

医学博士(東京大学)国際医学論文の執筆多数

所属学会

日本美容外科学会 正会員
日本美容皮膚科学会 正会員

年表

2008年 新潟大学医学部医学科 卒業
2010年 多摩総合医療センター ジュニアレジデント
その後、東京大学医学部附属病院 シニアレジデント、助教
2020年 大手美容外科 入職
その後、高崎院初代院長、品川院院長、技術指導医を歴任
2022年 東京美容医療クリニック、ウィクリニック勤務開始
2023年 吉祥寺アイビークリニック、盛岡美容外科 勤務開始
2024年 高崎でCLINIC Wを開業

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