
鏡を見るたびに気になる鼻のポツポツとした黒ずみ。いちご鼻と呼ばれるこの悩みは、多くの方が抱える肌トラブルのひとつです。セルフケアではなかなか改善しないと感じている方も多いのではないでしょうか。
この記事では、いちご鼻の原因から自宅でできる正しいケア方法、そして美容クリニックでの効果的な治療法まで、詳しく解説していきます。群馬県高崎市で毛穴治療をお考えの方は、ぜひ最後までご覧ください。
いちご鼻状態とは?見た目と原因の特徴

いちご鼻とは、鼻や小鼻の毛穴が黒く目立ち、まるでいちごの種のようにポツポツと見える状態を指します。メイクで隠そうとしても目立ちやすく、多くの方が悩まれています。
いちご鼻の主な症状
いちご鼻には、いくつかの特徴的な症状があります。
角栓詰まりタイプでは、鼻を触るとザラザラとした感触があり、毛穴に白や黒のポツポツとした角栓が詰まっています。皮脂分泌が多く、肌のテカリやベタつきが気になることも特徴です。角栓を除去すると一時的に改善が見られます。
メラニンタイプでは、肌表面はザラザラしないものの、毛穴の周りが黒ずんで見えます。このタイプは毛穴の入口部分が色素沈着を起こしている状態で、角栓を取り除いても黒ずみが残るのが特徴です。
なぜいちご鼻になるのか
いちご鼻の主な原因は、毛穴に詰まった皮脂と古い角質が混ざり合ってできる角栓です。特に鼻から額にかけてのTゾーンは、皮脂分泌が盛んな部位のため、角栓ができやすい傾向にあります。
毛穴を埋めるような下地やファンデーションの厚塗りも、毛穴を塞ぐことで角栓の形成を促進してしまいます。また、メイクの落とし忘れや不十分なクレンジングも、いちご鼻を悪化させる要因となります。
メラニンタイプのいちご鼻は、紫外線ダメージや日常的な肌への摩擦、角栓を無理に取り除くケアなどの外的刺激によって発生します。
毛穴詰まり・黒ずみ・角栓ができるメカニズム
毛穴トラブルが起こる仕組みを理解することで、効果的な対策を立てることができます。
角栓形成のプロセス

角栓は、毛穴に溜まった皮脂と剥がれ落ちた角質、毛穴に残った汚れが混ざり合って形成される小さな塊です。最初は白色の角栓として毛穴に存在していますが、長期間毛穴にとどまると紫外線などの影響で酸化し、黒く変色していきます。
皮脂の過剰分泌は、ホルモンバランスの乱れ、ストレス、不適切なスキンケアなどによって引き起こされます。過度なクレンジングや洗顔は、肌に必要な保湿成分まで洗い流してしまい、肌が乾燥を補おうとして余計に皮脂を分泌する悪循環を生み出します。
ターンオーバーの乱れ
健康な肌では、古い角質が自然に剥がれ落ち、新しい肌細胞に生まれ変わるターンオーバーが規則正しく行われています。しかし、生活習慣の乱れや加齢、間違ったスキンケアなどでターンオーバーが乱れると、古い角質が肌表面に蓄積し、毛穴の出口を塞いでしまいます。
毛穴の出口が塞がれると、皮脂が毛穴内に詰まりやすくなり、角栓の形成が促進されます。
色素沈着のメカニズム
毛穴周りの色素沈着は、紫外線や摩擦などの刺激から肌を守るために、メラニン色素が過剰に生成されることで起こります。角栓を爪やピンセットで無理に取り除く行為は、毛穴周りの皮膚に炎症を引き起こし、色素沈着を招く原因となります。
自宅でできるいちご鼻の正しいケア方法
美容クリニックでの治療を受ける前に、まずは自宅でできる正しいケアを実践しましょう。適切なケアで、いちご鼻の改善や予防が期待できます。
正しい洗顔方法
洗顔は毎日行うスキンケアの基本です。正しい方法で行うことが、いちご鼻改善の第一歩となります。
まず、手を清潔に洗いましょう。手が汚れていると洗顔料が十分に泡立ちません。次に、洗顔料を泡立てネットなどを使って、ピンポン玉くらいの大きさのふわふわの泡を作ります。
泡ができたら、皮脂が多いTゾーンや顎から優しく洗い始めます。いちご鼻が気になる部分も、泡のクッションを転がすイメージで優しく丁寧に洗います。ごしごしと手でこすると肌を傷つけてしまうため、30秒から40秒程度で洗顔を完了させましょう。
すすぎはぬるま湯(34度から36度程度)で20回以上行い、洗顔料が肌に残らないように注意します。洗顔料の残りは肌荒れやいちご鼻悪化の原因となります。
最後に、清潔なタオルで顔を拭きます。この際もゴシゴシこすらず、優しく押さえるように水分を拭き取ります。
効果的な保湿ケア
洗顔後は、肌が乾燥しやすい状態になっているため、なるべく早く保湿ケアを行いましょう。
化粧水だけで満足せず、化粧水の後には乳液やゲルなどの保護アイテムを使用し、軽い油膜で蓋をすることが重要です。乾燥を補おうと皮脂が過剰に分泌されることを防ぐためです。
化粧水をつける際は、コットンでの摩擦を避けるため、手のひらで優しく押さえるハンドプレスがおすすめです。
保湿を強化したい場合は、セラミドが配合されたスキンケア製品を追加してみましょう。セラミドは肌のうるおいを保ち、バリア機能を修復する効果があります。
メラニンタイプのいちご鼻には、ビタミンCなどの美白成分が配合された化粧水が有効です。
帰宅後すぐのクレンジング習慣
メイクや皮脂、ホコリなどの毛穴に溜まった汚れは、できるだけ早く落とすことが大切です。帰宅したらすぐにクレンジングと洗顔のダブル洗顔を行いましょう。
クレンジングだけでは皮脂やホコリなどの汚れは完全に落ちないため、必ず洗顔料とあわせてのダブル洗顔が必要です。
メイクをしたまま長時間過ごすと、メイクに含まれる油分が肌の上で酸化し、毛穴周りの色素沈着を招く原因となります。
NGな毛穴ケア|やりがちな間違いとそのリスク
良かれと思って行っているケアが、実はいちご鼻を悪化させている可能性があります。やりがちな間違ったケア方法を知り、避けるようにしましょう。
毛穴パックシートの使用

毛穴パックシートは一見効果がありそうに見えますが、毛穴の奥の汚れを完全に取り除くことはできません。それどころか、肌表面を傷つけ、毛穴を余計に広げてしまう原因となります。長期的に使用することで、毛穴の開きがどんどん悪化していく可能性があります。
指や爪で角栓を押し出す行為
鏡を見ながら角栓をつい押し出してしまう方も多いのですが、これは絶対に避けるべき行為です。肌を傷つけ、毛穴周りの色素沈着を招く原因となります。また、手の雑菌が毛穴に入り込み、炎症を起こしてニキビや肌荒れを引き起こす可能性もあります。
過度なピーリングケア
適度なピーリングは肌のターンオーバーを促すのに効果的ですが、スクラブやゴマージュなど肌を擦るアイテムを毎日使用したり、強いピーリング剤を頻繁に使用したりすることは逆効果です。肌のバリア機能を壊し、敏感肌の原因となります。
オイルクレンジングでのゴシゴシ洗い
オイルクレンジングは洗浄力が高いため、愛用している方も多いでしょう。しかし、その高い洗浄力を生かそうとゴシゴシと擦りながら過度にクレンジングするのは、肌を乾燥させ、きちんと乳化できていないと毛穴が黒く目立つ原因にもなります。
メイク落としシートの常用
メイク落としシートは便利ですが、肌に摩擦を与えることで角質層を傷めてしまい、いちご鼻を悪化させる可能性があります。どうしても使用する場合は、ゴシゴシ擦らず、優しく拭き取るようにしましょう。
おすすめの市販アイテムと成分選びのポイント
自宅ケアの効果を高めるために、適切なスキンケア製品を選ぶことも重要です。
洗顔料の選び方
泡立ちが良く、適度な洗浄力のある洗顔料を選びましょう。強すぎる洗浄力は必要な皮脂まで落としてしまい、乾燥を招きます。敏感肌の方は、低刺激性の洗顔料がおすすめです。
化粧水の成分選び
ビタミンC誘導体は、皮脂分泌を抑制し、メラニン生成を抑える効果があるため、いちご鼻に効果的です。
セラミドやヒアルロン酸などの保湿成分が配合された化粧水は、肌のバリア機能を整え、健やかな肌を保つのに役立ちます。
紫外線対策アイテム
紫外線は毛穴周りの色素沈着を引き起こす原因となります。日焼け止めは毎日使用し、外出時は帽子やサングラスも活用しましょう。
SPF30からPAプラスプラス程度の日常使いしやすい日焼け止めを選び、2時間から3時間ごとに塗り直すことが理想的です。
毛穴の開きを引き締めるスキンケア習慣
いちご鼻の改善には、毛穴を引き締めるケアも重要です。
冷やしケア
洗顔後、冷たい水で顔をすすいだり、冷蔵庫で冷やした化粧水を使用したりすることで、毛穴を一時的に引き締める効果があります。
ビタミンC誘導体の活用
ビタミンC誘導体配合の美容液を使用することで、コラーゲン生成を促進し、毛穴を内側から引き締める効果が期待できます。
生活習慣の改善
十分な睡眠、バランスの取れた食事、適度な運動、ストレス管理など、健やかな肌を保つための生活習慣を心がけましょう。特に、油っぽい食事や糖質の過剰摂取は皮脂分泌を増やす原因となるため、注意が必要です。
皮膚科や美容クリニックで受けられる治療法
セルフケアでの改善が難しい場合や、より早く効果を実感したい場合は、美容クリニックでの治療をおすすめします。医療機関ならではの専門的な治療で、効果的にいちご鼻を改善できます。
ハイドラジェントル

ハイドラジェントルは、水流と薬剤を使用した優しいウォーターピーリング治療です。特殊なトルネード水流で、毛穴の奥深くの汚れや角栓を吸引しながら除去し、同時に美容成分を導入します。
痛みやダウンタイムがほとんどなく、施術直後から透明感のある肌を実感できるのが特徴です。皮脂溶解剤を使用して鼻の毛穴に詰まった角栓を軟化させた後、グリコール酸や乳酸、サリチル酸の効果で老廃物を除去し、毛穴を引き締めます。
ピーリング治療
ピーリング治療は、肌に蓄積した不要な角質を取り除くことで、毛穴の詰まりを予防・改善し、肌再生を促す治療法です。
当院では、マッサージピールを採用しており、コラーゲン生成を促す作用も併せ持つため、毛穴のざらつきを解消しつつ、ハリとツヤのある美肌を目指せます。使用薬剤に含まれる美白成分の作用により、毛穴周りの色素沈着にも改善が期待できます。
ダーマペン
ダーマペンは、髪の毛より細い針で肌表面に微細な穴を開け、肌の自然治癒力を引き出す治療法です。針を刺す深さや併用する薬剤を変えることで、毛穴の開きやニキビ跡など、さまざまな肌悩みに対応できます。
ダーマペンとマッサージピールを組み合わせたヴェルベットスキンは、コラーゲン生成がより促進され、毛穴の改善効果が高まる人気の治療です。
ピコフラクショナル
ピコレーザーのフラクショナル照射は、レーザーで肌に微細な穴を開け、肌の再生を促す治療です。コラーゲン生成が促進されることで、毛穴を内側から引き締め、肌全体のハリと弾力もアップします。
皮脂分泌を抑える効果もあるため、角栓のできにくい肌質へと改善していきます。
エレクトロポレーション
エレクトロポレーションは、針を使わずに高濃度の美肌成分を肌の奥深くまで浸透させる治療です。その浸透力はイオン導入の30倍とも言われています。
ハイドラジェントルやピーリング、レーザー治療の後に行うことで、治療効果をさらに高めることができます。ビタミンCなどの美白成分を導入することで、メラニンタイプのいちご鼻にも効果的です。
複合的な治療アプローチ
いちご鼻の状態によっては、複数の治療を組み合わせることで、より高い効果が期待できます。たとえば、ハイドラジェントルで毛穴の汚れを除去した後にピコフラクショナルを行ったり、ダーマペン後にエレクトロポレーションで美容成分を導入したりすることで、相乗効果が得られます。
いちご鼻を予防するための生活習慣と注意点
いちご鼻を改善した後も、再発を防ぐために日常生活での注意が必要です。
食生活の見直し
脂っこい食事や糖質の過剰摂取は、皮脂分泌を増やす原因となります。野菜や果物、良質なタンパク質を中心としたバランスの取れた食事を心がけましょう。
ビタミンB2やビタミンB6は、皮脂の分泌をコントロールする働きがあるため、積極的に摂取すると良いでしょう。
十分な睡眠
睡眠不足は肌のターンオーバーを乱し、毛穴トラブルを引き起こす原因となります。質の良い睡眠を7時間から8時間とるように心がけましょう。
ストレス管理
ストレスはホルモンバランスを乱し、皮脂の過剰分泌を引き起こします。適度な運動や趣味の時間を持つなど、ストレスを溜め込まない生活を心がけましょう。
適度な運動習慣
運動は血行を促進し、肌の新陳代謝を高めます。また、汗をかくことで毛穴に詰まった汚れを排出する効果も期待できます。運動後は、速やかに汗を拭き取り、清潔な状態を保ちましょう。
メイクの工夫
毛穴を埋めるタイプの化粧下地やファンデーションの厚塗りは避け、軽めのメイクを心がけましょう。帰宅後はできるだけ早くメイクを落とし、肌を休ませる時間を作ることも大切です。
まとめ
いちご鼻は、正しいケアと適切な治療で改善できる肌トラブルです。自宅でのケアでは、正しい洗顔と保湿、そしてNGケアを避けることが基本となります。
より早く効果的に改善したい場合は、美容クリニックでの治療をおすすめします。群馬県高崎市の高崎CLINIC Wでは、ハイドラジェントル、ピーリング、ダーマペン、ピコフラクショナル、エレクトロポレーションなど、いちご鼻に効果的な治療を幅広く取り揃えています。
医学博士号を取得し、大手美容外科で院長・技術指導医を歴任した経験豊富な院長が、お一人おひとりの肌状態を丁寧に診断し、最適な治療プランをご提案いたします。診断から施術、アフターケアまで、しっかりとサポートさせていただきますので、安心してご相談ください。
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