2026.5.23

糸リフトの効果とは?リフトアップ・たるみ改善・コラーゲン生成を医師がわかりやすく解説

「フェイスラインがもたついてきた」「ほうれい線が深くなってきた」——年齢によるたるみが気になる方に注目されているのが、メスを使わずにリフトアップできる糸リフト(スレッドリフト)です。引き上げ効果と肌質改善効果を同時に得られる施術として、20代後半から60代以降まで幅広く選ばれています。

この記事では、高崎CLINIC W院長・高橋渉医師(東京大学医学博士)が、糸リフトの効果の仕組みから、当院のHIFU・サーマジェン・オンダリフトといった他のたるみ治療との組み合わせ方まで解説します。


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糸リフトとは:挿入する糸の種類(PLLA・PCL・PDO)と作用の違い

糸リフトとは、医療用の特殊な糸(スレッド)を皮下に挿入し、たるんだ組織を物理的に引き上げる美容医療です。糸には「コグ」と呼ばれるトゲ状の突起がついており、これが皮下組織に引っかかることでたるみを内側からしっかりと持ち上げます。

現在の糸リフトは、体内で時間とともに自然に分解・吸収される「溶ける糸」が主流です。溶けない糸は効果がなくなった後も体内に残り続け、長期的な感染リスクがあるため、当院では推奨していません。

溶ける糸には主に3種類の素材があり、それぞれ特徴が異なります。

素材持続期間の目安特徴
PDO(ポリジオキサノン)約6〜8ヶ月柔らかく扱いやすい。コラーゲン生成促進作用に優れ、肌質改善に効果的
PLLA(ポリ-L-乳酸)約14〜18ヶ月硬さがあり、しっかりとした引き上げ力。リフト力を重視する方向き
PCL(ポリカプロラクトン)約16〜24ヶ月柔軟性が高く表情に馴染みやすい。長期的にコラーゲンを生成

糸リフトの作用は2段階に分けられます。第1段階は挿入直後の「物理的な引き上げ効果」で、コグが組織を引っかけてたるみを即座にリフトアップします。第2段階は「生体反応によるコラーゲン産生」で、糸が異物として認識されることで創傷治癒反応が起こり、糸の周囲で新しいコラーゲンやエラスチンが作られていきます。

高崎CLINIC Wでは、PDO・PCL素材の「W式リフト」、引き上げ力の強い「アンカーX」「アルテミスリフト」、第4世代の最新「ヴィーナスリフト」など、お悩みに応じた選択肢をご用意しています。


直接的な効果①:引き上げによるリフトアップ効果と即効性

糸リフトの最大の特長は、施術直後から目に見えるリフトアップ効果が得られることです。糸についたコグが皮下組織にしっかり食い込み、医師がデザインした方向にたるみを引き上げて固定します。これにより、頬の位置が高くなり、フェイスラインがシャープになり、ほうれい線が浅くなるといった変化がその日のうちに確認できます。

ヒアルロン酸注入が「ボリュームを足してたるみを目立たなくする」治療であるのに対し、糸リフトは「下垂した組織そのものを元の位置に戻す」治療です。たるみの根本にアプローチできるため、自然で立体的な若返り効果が期待できます。施術直後は腫れも残るため、本来の仕上がりは1〜2週間後に実感できます。


直接的な効果②:コラーゲン産生刺激による肌質改善

糸リフトのもう一つの重要な効果が、コラーゲン産生による肌質改善です。

挿入された糸を「異物」と認識した体は、糸の周囲で創傷治癒反応を起こし、線維芽細胞を活性化させます。その結果、コラーゲンやエラスチンといった肌のハリ・弾力を支える成分が新たに作られていきます。このプロセスは糸が分解・吸収される過程で進行するため、施術から数ヶ月かけて肌のハリ・弾力の向上、キメやツヤの改善、毛穴の目立ち軽減といった変化が現れます。

特にPCL素材は分解が緩やかなため、長期間コラーゲン生成を促し続け、施術前よりも「たるみにくい肌の土台」を作る効果が期待できます。糸そのものの引き上げ効果がなくなった後も、自分自身のコラーゲンによって若々しい状態を維持できる——これが糸リフトが「アンチエイジング治療」として評価される最大の理由です。


効果が実感できるまでの期間と個人差

糸リフトの効果は時間とともに段階的に現れます。

施術直後〜数日:糸による物理的な引き上げ効果が即座に現れますが、腫れやむくみも生じます。

1〜2週間後:腫れが落ち着き、本来のリフトアップ効果が安定して現れます。仕上がりを評価するのに適した時期です。

1〜3ヶ月後:コラーゲン産生がピークを迎え、肌のハリや質感の改善を実感しやすくなります。

6ヶ月〜2年(糸の種類による):糸自体は徐々に分解・吸収されますが、生成されたコラーゲンによって効果が維持されます。

効果の感じ方には個人差があります。一般的に若く肌に弾力のある方ほど効果が出やすく長続きする傾向があり、たるみが進行している方や皮下脂肪が多い方は持続期間が短くなることがあります。喫煙・紫外線・極端な体重変動なども効果を減弱させる要因です。


適応となる部位:頬・輪郭・ほうれい線・あご下

糸リフトは顔のさまざまなたるみに対応できます。

頬(チーク)のたるみ:下垂した頬の脂肪を若々しい高い位置に引き上げ、立体感のある顔立ちが取り戻せます。

フェイスライン・輪郭:下顎にもたついた皮膚や脂肪を引き上げ、顎のラインを整え小顔効果が得られます。

ほうれい線・マリオネットライン:頬を引き上げることで、間接的にラインを浅くします。

あご下のたるみ・二重あご:下顎の輪郭をシャープにし、首と顎の境界を明瞭にします。

ただし、皮下脂肪が極端に多い方や重度のたるみがある方では糸リフト単独では効果が不十分なこともあり、その場合は他のたるみ治療との組み合わせが検討されます。


ハイフ・フェイスリフトとの違いと使い分け

たるみ治療には糸リフト以外にもさまざまな選択肢があります。それぞれが作用する層やアプローチが異なるため、お悩みに応じた使い分けが重要です。

治療法アプローチする層主な作用ダウンタイム
糸リフト皮下組織〜脂肪層物理的引き上げ+コラーゲン産生1〜2週間
HIFU(ハイフ)SMAS筋膜(土台)熱凝固による土台の引き締めほぼなし
サーマジェン真皮〜皮下脂肪上層高周波による浅層タイトニングほぼなし
オンダリフト(ONDA PRO)真皮〜深層脂肪マイクロ波による脂肪減少+引き締めほぼなし
フェイスリフト手術皮膚・SMAS筋膜切開して根本的に引き上げ2週間以上

HIFU(ハイフ)はたるみの土台であるSMAS筋膜に超音波エネルギーを集束させ、深部から引き締める治療です。糸リフトのような物理的な引き上げはありませんが、土台から引き締めることで自然なリフトアップが得られます。

サーマジェンは高周波(RF)によって真皮から皮下脂肪上層を引き締める治療で、痛みやダウンタイムがほぼなく、口横のもたつきや目元の引き締めに効果を発揮します。

オンダリフトは最新のマイクロ波技術で深部の脂肪を減少させながら同時に引き締める治療で、特に二重あごやフェイスラインのもたつきに優れた効果があります。高崎CLINIC Wは、群馬県および上信越エリアで最新機種「ONDA PRO」を初めて導入したクリニックです。

フェイスリフト手術は最も強力な効果が得られますが、ダウンタイムが長くリスクも大きくなります。糸リフトは「手術ほどの侵襲は避けたいが、しっかりとした引き上げが欲しい」という方にとって、ちょうど良い選択肢といえます。


1回あたりの効果と回数を重ねることで得られる変化

糸リフトは、1回受けただけで終わりにする治療ではなく、年1〜2回のメンテナンスとして定期的に繰り返す治療として位置づけられます。

1回の効果は使用する糸の種類によりますが、概ね半年から2年程度です。糸が完全に吸収された後も生成されたコラーゲンによって肌の土台は強化されていますが、加齢による新たなたるみは進行していきます。

定期的に糸リフトを継続することで、たるみが進行する前に予防的に介入でき、累積的なコラーゲン蓄積で肌質が継続的に改善し、1回あたりの引き上げ幅が小さくて済むため自然な若さを保ちやすくなります。重度のたるみに進行する前に対処することで、将来的に大がかりな手術を回避できる可能性もあります。

糸リフトは「1回だけ高額をかけて受けるもの」ではなく、数年に1度はメンテナンスとして取り入れたい治療です。当院では繰り返し受けやすいよう、適正価格を設定しています。

また、糸リフトの効果をさらに高めるには、HIFU・サーマジェン・オンダリフトといったたるみ治療マシンとの組み合わせが非常に有効です。

糸リフト+HIFU:糸で物理的に引き上げ、HIFUでSMAS筋膜を引き締めることで、深部と表層の両方からアプローチ

糸リフト+サーマジェン:糸の引き上げに加え、肌全体のタイトニングとハリ感を強化

糸リフト+オンダリフト:脂肪が多い方の場合、オンダリフトで脂肪を減らしてから糸で引き上げることで、より自然で軽やかな仕上がりに

それぞれの治療単独では到達できない満足度の高い結果を目指せます。


効果を最大化するためのアフターケアと生活上の注意点

糸リフトの効果を長く維持するためには、施術後のケアと日常生活での注意が重要です。

施術直後〜1週間:当日からシャワーは可能ですが、入浴・サウナ・激しい運動は1週間程度控えます。大きく口を開ける動作(あくび、長時間の歯科治療など)や、強いマッサージ・うつ伏せ寝は2〜3週間避けてください。飲酒は腫れを助長するため1週間程度は控えめに。

1ヶ月以降:紫外線対策(コラーゲン破壊を防ぐ)、規則正しい睡眠と栄養バランスの良い食生活を心がけます。喫煙は血流を悪化させ効果を減弱させるため可能な限り控え、急激な体重変動も避けましょう。

長期的なメンテナンスとして、年に1〜2回の糸リフト追加挿入、HIFU・サーマジェン・オンダリフトなどを2〜3ヶ月ごとに組み合わせ、ドクターズコスメによる日常的なスキンケアで肌の土台を整えることで、糸リフトの効果を最大化し、年齢を重ねても「たるみにくい肌の土台」を維持していくことが可能です。


よくあるご質問

Q. 糸リフトは何歳から受けられますか? A. 明確な年齢制限はありませんが、たるみが気になり始める30代から始める方が多いです。20代後半でも予防目的として受ける方が増えています。

Q. 痛みはありますか? A. 施術中は局所麻酔・ブロック麻酔・笑気麻酔を併用するため痛みはほとんどありません。麻酔そのものが不安な方には静脈麻酔もご用意しています。術後1ヶ月程度は軽度の違和感やつっぱり感が生じることがありますが、徐々に馴染んでいきます。

Q. 糸が顔の外に出てくることはありますか? A. 適切な深さに正確に挿入すれば、糸が表面に出てくることはほぼありません。万が一そうした症状が生じた場合はすぐにご相談ください。

Q. 糸リフトとHIFU・サーマジェン・オンダリフトはどう使い分ければよいですか? A. 「物理的にしっかり引き上げたい」なら糸リフト、「土台から引き締めたい」ならHIFU、「肌全体のタイトニング」ならサーマジェン、「脂肪減少と引き締めを同時に」ならオンダリフトが適しています。当院では患者様のお悩みに応じて最適なプランをご提案しています。

Q. 効果はどれくらい持ちますか? A. 糸の素材によりPDOで約6〜8ヶ月、PLLAで約14〜18ヶ月、PCLで約16〜24ヶ月が目安です。糸が吸収された後も生成されたコラーゲンによる効果は継続します。


まとめ

糸リフトは、「物理的な引き上げ」と「コラーゲン産生による肌質改善」という2つの効果を同時に得られる、優れたアンチエイジング治療です。施術直後からリフトアップを実感でき、時間とともに肌質まで若返っていく——この段階的な効果が、多くの方に選ばれる理由となっています。

ただし、糸リフトは1回で完結する治療ではなく、年1〜2回のメンテナンスとして継続的に取り入れることで真価を発揮します。HIFU・サーマジェン・オンダリフトといったたるみ治療マシンと組み合わせることで、より満足度の高い結果が期待できます。

高崎CLINIC Wでは、患者様一人ひとりのお肌の状態とご希望に合わせて、最適な糸の種類・本数・併用治療をご提案しています。お気軽にご相談ください。


監修医師

高橋 渉(たかはし わたる) 高崎CLINIC W 院長 医学博士(東京大学) 日本美容外科学会 正会員/日本美容皮膚科学会 正会員 国際医学論文の執筆多数

新潟大学医学部卒業後、東京大学医学部附属病院にて研鑽を積み、大手美容外科の高崎院初代院長・品川院院長・技術指導医を歴任。2024年、高崎にCLINIC Wを開業。

クリニック情報

高崎CLINIC W 〒370-0045 群馬県高崎市東町160-33 AZNOMAビル5階(高崎駅徒歩5分、専用駐車場あり) TEL:027-386-2828 受付時間:9:30〜18:30 公式サイト 糸リフト施術ページ HIFU サーマジェン オンダリフト

ドクター紹介

院長 高橋 渉

院長 高橋 渉

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資格

医学博士(東京大学)国際医学論文の執筆多数

所属学会

日本美容外科学会 正会員
日本美容皮膚科学会 正会員

年表

2008年 新潟大学医学部医学科 卒業
2010年 多摩総合医療センター ジュニアレジデント
その後、東京大学医学部附属病院 シニアレジデント、助教
2020年 大手美容外科 入職
その後、高崎院初代院長、品川院院長、技術指導医を歴任
2022年 東京美容医療クリニック、ウィクリニック勤務開始
2023年 吉祥寺アイビークリニック、盛岡美容外科 勤務開始
2024年 高崎でCLINIC Wを開業

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