2025.10.22

鼻ニキビの原因とは?繰り返す理由と正しいケア・予防法を徹底解説

鼻にできるニキビは目立ちやすく、メイクでも隠しにくいため、多くの方が悩まれています。また、治ってもまた同じ場所に繰り返しできることがあり、「なぜ鼻だけこんなにニキビができるの?」と疑問に感じることも多いでしょう。

本記事では、鼻ニキビができやすい理由から、その主な原因、正しいケア方法、そして皮膚科での治療方法まで、医学的な観点から詳しく解説いたします。群馬県高崎市で美容皮膚科診療を行うCLINIC Wが、鼻ニキビの悩みを根本から解決するための情報をお届けします。

鼻ニキビができやすい理由とは?

鼻は顔の中でも特にニキビができやすい部位として知られています。その理由は、鼻の皮膚構造と生理学的な特徴にあります。

鼻は顔の中心に位置し、Tゾーンと呼ばれる皮脂分泌の盛んなエリアの一部です。鼻の毛穴は他の部位と比較して深く、皮脂腺の数が多いため、皮脂の分泌量が非常に多い特徴があります。顔の皮脂腺の密度は、鼻周辺が最も高いことが知られています。

また、鼻は顔の中でも突出した形状をしており、外部からの刺激を受けやすい部位でもあります。マスク着用時の摩擦、メイク道具による接触、無意識に手で触れるなど、さまざまな外的刺激にさらされています。

さらに、鼻の毛穴は深く、角質や皮脂が詰まりやすい構造になっています。毛穴の奥に老廃物が蓄積しやすく、一度ニキビができると炎症が深部まで及びやすいのも、鼻ニキビの特徴です。

鼻ニキビの主な原因|皮脂・毛穴詰まり・菌の繁殖

鼻ニキビの発生には、主に3つの要因が関与しています。

1. 過剰な皮脂分泌

鼻の皮脂腺はホルモンの影響を受けやすく、特に男性ホルモン(アンドロゲン)の分泌が増加すると、皮脂の産生が活発になります。この皮脂が毛穴に過剰に分泌されると、毛穴の出口を塞ぎ、ニキビの初期段階である「コメド(面皰)」を形成します。

皮脂の分泌は、ストレス、睡眠不足、食生活の乱れ、ホルモンバランスの変動などによって影響を受けます。

2. 毛穴の詰まり(角化異常)

通常、皮膚の角質細胞は規則正しく生まれ変わり、自然に剥がれ落ちていきます。しかし、ターンオーバーが乱れると、古い角質が毛穴の出口に蓄積し、毛穴を塞いでしまいます。毛穴が詰まると、本来外に排出されるべき皮脂が毛穴内に留まり、コメドが形成されます。

3. アクネ菌の増殖と炎症

アクネ菌は、皮膚に常在する細菌の一種です。毛穴が詰まって酸素の少ない環境ができると、この嫌気性菌が異常に増殖します。アクネ菌が増殖すると、皮脂を分解して炎症を引き起こす物質を産生し、赤く腫れた炎症性ニキビへと進行します。

思春期と大人で異なる鼻ニキビの原因

鼻ニキビは年齢によって発生メカニズムが異なります。

思春期の鼻ニキビ

思春期(10代~20代前半)のニキビは、主に性ホルモンの急激な変動が原因です。第二次性徴期には、男女ともに男性ホルモンの分泌が増加し、皮脂腺が刺激されて皮脂分泌が活発になります。思春期ニキビの特徴は、Tゾーンを中心に発生し、皮脂分泌の多い部位に集中することです。

大人の鼻ニキビ

大人(20代後半以降)のニキビは、複合的な要因によって発生します。ストレス、睡眠不足、疲労などにより、自律神経やホルモンバランスが乱れると、皮脂分泌が増加します。また、加齢、乾燥、紫外線ダメージなどにより、肌のバリア機能が低下し、ニキビができやすい肌環境になります。大人ニキビは治りにくく、繰り返しやすい特徴があります。

マスクやメイクによる摩擦・蒸れの影響

近年、マスク着用が日常化したことにより、「マスクニキビ」と呼ばれる症状に悩む方が増えています。

マスクによる悪影響 マスクの繊維が肌に擦れることで、角質層がダメージを受け、バリア機能が低下します。また、マスク内は呼気により温度と湿度が上昇し、高温多湿の環境が形成されます。この環境は細菌の繁殖に最適であり、アクネ菌の増殖を促進します。

メイクによる影響 鼻は顔の中心で目立つ部位であるため、メイクで毛穴をカバーしようとして厚塗りになりがちです。ファンデーションやコンシーラーが毛穴に詰まると、皮脂の排出が妨げられ、コメドの形成を促進します。また、鼻の周りや小鼻の脇は、メイクが落としにくい部位です。クレンジングが不十分だと、メイク残りが毛穴に蓄積し、ニキビの原因となります。

間違ったスキンケアが鼻ニキビを悪化させる理由

良かれと思って行っているスキンケアが、実は鼻ニキビを悪化させている可能性があります。

過度な洗顔

1日に何度も洗顔したり、スクラブ洗顔料で強くこすったりすると、必要な皮脂まで取り除いてしまい、肌が乾燥します。すると、肌は乾燥を防ごうとして、かえって皮脂分泌を増やしてしまいます(反応性皮脂分泌)。

保湿不足

「鼻はベタつくから保湿しない」という方がいますが、これは大きな間違いです。保湿不足により肌が乾燥すると、角質層が硬くなり、毛穴の出口が狭くなって詰まりやすくなります。

毛穴パックやピーリングの過度な使用

頻繁に毛穴パックを使用したり、ピーリングを過度に行ったりすると、肌に必要な角質まで剥がしてしまい、バリア機能が低下します。

鼻ニキビを悪化させるNG習慣とは

日常生活の中で無意識に行っている習慣が、鼻ニキビを悪化させていることがあります。

鼻を触る癖: 手には多くの雑菌が付着しており、それが鼻に移ることでニキビの原因となります。

睡眠不足: ホルモンバランスや自律神経の乱れを引き起こし、皮脂分泌の増加や免疫力の低下につながります。

高脂質・高糖質の食事: 揚げ物、スナック菓子、ケーキなど高脂質・高糖質の食品を過剰に摂取すると、皮脂分泌が増加し、ニキビができやすくなります。

ストレスの蓄積: 慢性的なストレスは、自律神経やホルモンバランスを乱し、皮脂分泌の増加や免疫機能の低下を引き起こします。

正しい洗顔・保湿・ケアのポイント

鼻ニキビの改善には、正しいスキンケアが不可欠です。

正しい洗顔方法

ぬるま湯(32〜34℃程度)で顔を予洗いし、低刺激で弱酸性の洗顔料をしっかりと泡立てます。泡で優しく洗い、こすらず泡を転がすように洗いましょう。洗顔時間は30秒〜1分程度で十分です。CLINIC Wでは、ドクターズコスメの洗顔料やゼオスキンのエクスフォリエーティングポリッシュなど、肌質や症状に合わせた医療機関専売の洗顔料を取り扱っております。

適切な保湿方法

洗顔後は速やかに保湿を行います。化粧水で水分を補給した後、美容液や乳液で保湿します。CLINIC Wで取り扱うデュアリティーフェイスクリームは、ニキビ治療はもちろんニキビ跡の色素沈着改善にも効果的な成分を配合しており、鼻ニキビの治療後のケアにも適しています。

市販薬やスキンケアでできる対処法

軽度の鼻ニキビであれば、市販薬や適切なスキンケアで改善できる場合があります。

市販のニキビ治療薬 イブプロフェンピコノール配合薬、イオウ配合薬、サリチル酸配合薬などの外用薬があります。また、ビタミンB2、B6などのビタミン剤は、皮脂分泌をコントロールし、肌の代謝を促進する効果があります。

ただし、炎症が強い場合や、市販薬を2週間使用しても改善しない場合は、必ず皮膚科を受診しましょう。

皮膚科での治療方法と受診の目安

鼻ニキビが繰り返す場合や、炎症が強い場合は、皮膚科での専門的な治療が効果的です。

保険診療での治療
アダパレン(ディフェリンゲル)、過酸化ベンゾイル(ベピオゲル)、抗菌薬外用剤などの外用薬、抗菌薬や漢方薬などの内服薬が処方されます。

CLINIC Wでの専門的治療
当院では、保険診療に加えて、より効果的な自由診療の治療も提供しております。

イソトレチノイン内服療法は、重症ニキビや難治性ニキビに対して高い効果を発揮する内服薬です。皮脂腺を縮小させ、皮脂分泌を根本から抑制することで、ニキビの発生を防ぎます。繰り返す鼻ニキビに悩まされている方、他の治療で効果が得られなかった方に特におすすめの治療法です。

また、デュアリティーフェイスクリーム、ドクターズコスメの洗顔料、ゼオスキン エクスフォリエーティングポリッシュなどの医療用スキンケア製品も取り扱っております。

鼻ニキビを予防する生活習慣と食事の工夫

鼻ニキビの予防には、日々の生活習慣と食事の見直しが重要です。

生活習慣の改善
質の良い睡眠を7〜8時間確保し、適度な運動習慣を持ちましょう。ストレスマネジメントも重要で、自分なりのリラックス方法を見つけることが大切です。

食事の工夫
ビタミンB群、ビタミンC、ビタミンE、ビタミンA、亜鉛、オメガ3脂肪酸、食物繊維を積極的に摂取しましょう。一方、高GI食品、高脂質食品、乳製品、アルコールは控えめにすることをおすすめします。バランスの取れた食事を1日3食、規則正しく摂ることが基本です。

まとめ

鼻ニキビは、皮脂分泌の多さ、毛穴の深さ、外部刺激の受けやすさなど、鼻特有の特徴によって発生しやすく、また繰り返しやすい症状です。その改善と予防には、正しいスキンケア、生活習慣の見直し、食事の改善、そして早期の専門的治療が重要です。

CLINIC Wでは、保険診療から自由診療まで、患者様一人ひとりの症状や肌質に合わせた最適な治療をご提案しております。イソトレチノイン内服療法などの根本的治療から、デュアリティーフェイスクリーム、ドクターズコスメの洗顔料、ゼオスキンのエクスフォリエーティングポリッシュなどの医療用スキンケア製品まで、トータルでニキビ治療をサポートいたします。

院長の高橋渉は、東京大学医学博士号を取得し、大手美容クリニックで院長・技術指導医を歴任した豊富な経験を持ち、10,000件以上の美容診療実績があります。鼻ニキビでお悩みの方は、ぜひ一度CLINIC Wにご相談ください。群馬県高崎市で、あなたの肌の悩みに真摯に向き合い、最適な治療プランをご提案いたします。JR高崎駅から徒歩5分とアクセスも便利ですので、お気軽にお越しください。

ドクター紹介

院長 高橋 渉

院長 高橋 渉

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資格

医学博士(東京大学)国際医学論文の執筆多数

所属学会

日本美容外科学会 正会員
日本美容皮膚科学会 正会員

年表

2008年 新潟大学医学部医学科 卒業
2010年 多摩総合医療センター ジュニアレジデント
その後、東京大学医学部附属病院 シニアレジデント、助教
2020年 大手美容外科 入職
その後、高崎院初代院長、品川院院長、技術指導医を歴任
2022年 東京美容医療クリニック、ウィクリニック勤務開始
2023年 吉祥寺アイビークリニック、盛岡美容外科 勤務開始
2024年 高崎でCLINIC Wを開業

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