2025.11.10

男性のニキビは場所で原因がわかる?部位別の特徴と対策法を徹底解説

「いつも同じ場所にニキビができる」「何度治療しても繰り返してしまう」——男性の多くが抱えるニキビの悩み。実は、ニキビができる場所によって、その原因や対策が大きく異なることをご存知でしょうか?

男性の肌は、女性に比べて皮脂分泌が約3倍も多く、男性ホルモンの影響を強く受けやすいため、特定の部位にニキビができやすい傾向があります。さらに、髭剃りやスキンケア不足など、男性特有の要因も重なり、ニキビが治りにくく繰り返しやすい状態に陥ってしまいます。

本記事では、群馬県高崎市の美容皮膚科CLINIC Wが、男性のニキビができる場所別に原因と対策を徹底解説します。おでこ・頬・あご・鼻・背中など、部位別の特徴を理解し、適切なケアを行うことで、繰り返すニキビから解放されましょう。

男性に多いニキビの特徴とは

男性の肌の特徴

男性の肌は、男性ホルモン(テストステロン)の影響で女性の約3倍もの皮脂が分泌されており、脂っぽくてテカりやすいという特徴があります。女性が20歳前後で皮脂の量が減っていくのに対して、男性は60歳ごろまで皮脂の量がほとんど変わりません。この豊富な皮脂分泌に加えて、毛穴がつまりやすく、アクネ菌にとって増殖しやすい環境が整っているため、男性の肌はニキビができやすく、治りにくい傾向があります。

男性ホルモンの影響

男性ホルモンであるテストステロンは、皮脂の分泌を活発にし、皮脂量が多く毛穴が詰まりやすくなります。特に、ストレスが原因でテストステロンが増加すると、顔や背中にニキビが発生しやすくなります。男性ホルモンの影響を受けやすい部位は、髭の生える口まわりや顎、フェイスライン、背中や胸などです。

男性特有のニキビ要因

スキンケア不足、洗顔のやり過ぎ、毎日の髭剃り、髭による毛穴のつまりなど、男性特有の要因が加わることで、ニキビができやすく治りにくい状態になります。また、睡眠不足やストレス、食生活の乱れ、喫煙なども影響します。

ニキビができる場所別にわかる原因の傾向

ニキビは、古い角質や皮脂が毛穴に詰まり、アクネ菌が繁殖することで発生します。しかし、できる場所によって原因となる要因が異なるため、自分のニキビができやすい部位を理解し、それぞれに合った対策を行うことが重要です。

男性のニキビができやすい主な部位は、おでこ・生え際、頬、あご・口周り、鼻、背中・胸です。これらの部位には、それぞれ異なる要因が複雑に絡み合っています。皮脂の分泌が活発なうえに、生活習慣やスキンケア不足が重なると、ニキビは悪化しやすくなります。

おでこ・生え際のニキビ|皮脂分泌と整髪料の影響

おでこ・生え際ニキビの原因

おでこ・生え際は皮脂の分泌量が多く、男性ホルモンの影響を受けやすいため、ニキビができやすい部位です。大人になってできる主な原因は、前髪の刺激、シャンプーや整髪料のすすぎ残し、生活習慣の乱れ、間違った洗顔方法などです。特に、整髪料が額にかかったままになっていると、毛穴に詰まってニキビの原因になります。

おでこ・生え際ニキビの対策

前髪を上げる:前髪がおでこに常に触れていると、摩擦や汚れがニキビの原因になります。できるだけ前髪を上げて、おでこに触れないようにしましょう。

シャンプー・整髪料の洗い残しに注意:シャンプーや整髪料は、額の生え際に残りやすいため、洗顔時にしっかりとすすぎましょう。洗顔の際は、生え際まで丁寧に洗うことが大切です。

適切な洗顔:皮脂が多いからといって洗いすぎると、肌が乾燥してより多くの皮脂を出そうとする働きがあるため注意が必要です。1日2回、朝晩の洗顔を適切に行いましょう。

頬のニキビ|乾燥・摩擦・マスクが原因かも

頬ニキビの原因

頬はTゾーンに比べて皮脂腺が少ないものの、ホルモンバランスの影響を強く受ける部位です。ストレスや不規則な生活習慣が原因でホルモンバランスが乱れると、頬にニキビが発生しやすくなります。また、シェービングによる肌への摩擦や、シェービングクリームの洗い残しは、頬の毛穴を詰まらせ、ニキビを誘発します。

さらに、マスクの着用により、頬が蒸れたり摩擦を受けたりすることで、ニキビができやすくなります。

頬ニキビの対策

保湿ケアの徹底:頬は乾燥しやすい部位なので、洗顔後は必ず化粧水と乳液で保湿しましょう。乾燥によるバリア機能の低下を防ぐことが重要です。

髭剃り時の注意:髭剃り前に蒸しタオルで髭を柔らかくし、シェービングクリームを使用して肌を保護してください。剃った後は、すすぎ残しがないようにしっかりと洗い流しましょう。

マスクのケア:不織布マスクは肌への刺激が強いため、肌に優しい素材のマスクを選びましょう。また、マスクはこまめに交換し、清潔に保つことが大切です。

あご・口周りのニキビ|ホルモンバランスと髭剃りの関係

あご・口周りニキビの原因

あごやフェイスラインは、ストレスやホルモンバランスの乱れが原因でニキビができやすい部位です。男性ホルモンのテストステロンが過剰に分泌されると、皮脂の分泌が増加し、毛穴が詰まりやすくなります。特に、フェイスラインは髭剃りによる摩擦や汗が原因で炎症を起こしやすく、ニキビが繰り返し発生します。

また、あご・口周りは乾燥しやすく、バリア機能が低下しやすい部位です。一度できると繰り返すことが多いため、早めのケアが必要です。

あご・口周りニキビの対策

正しい髭剃り方法:洗顔や蒸しタオルで髭を柔らかくし、シェービングクリームを使用して肌を保護してください。まずは順剃りで除去していき、剃り残しがある場合は慎重に逆剃りを行います。清潔な刃を使用することも重要です。根本的にひげそりが不要なよう医療脱毛してしまうのもいい選択肢です。

髭剃り後のスキンケア:髭剃り後は肌が敏感になっているため、保湿クリームなどでしっかりとケアすることが大切です。アルコールフリーの化粧水や乳液を使用し、刺激を最小限に抑えましょう。

ストレス管理:ストレスが原因でホルモンバランスが乱れるため、十分な睡眠、適度な運動、リラックスできる時間を確保しましょう。

鼻のニキビ|毛穴詰まりと皮脂の過剰分泌がカギ

鼻ニキビの原因

鼻は顔の中でも特に皮脂腺が多く、皮脂の分泌が活発な部位です。そのため、毛穴に皮脂や角質が詰まりやすく、ニキビができやすい場所です。また、鼻は手で触れやすい部位でもあり、無意識に鼻を触ってしまうことで、手についた雑菌が毛穴に入り込み、ニキビを悪化させることがあります。

鼻ニキビの対策

丁寧な洗顔:鼻は皮脂が多いため、朝晩2回の洗顔で余分な皮脂を取り除きましょう。ただし、ゴシゴシ洗うと肌を傷つけるため、泡で優しく洗うことが大切です。

角質ケア:週1〜2回程度、酵素洗顔やピーリングで古い角質を取り除きましょう。ただし、やりすぎは逆効果なので注意が必要です。

鼻を触らない:無意識に鼻を触るクセがある方は、意識的に触らないようにしましょう。手には雑菌が多く付着しているため、ニキビの原因になります。

背中・胸ニキビ|汗・皮脂・衣類との摩擦に注意

背中・胸ニキビの原因

背中、特に肩甲骨周りは全身の中でも皮脂腺が多く、皮脂の分泌も活発なため、ニキビができやすい場所です。胸も同様に皮脂腺が多く、汗をかきやすい部位であるため、毛穴が詰まりやすいです。自分では見えないだけに気づくのが遅れて重症化しやすく、顔に比べて皮膚が厚く硬いので、一度できると治りにくいという特徴があります。

衣類でこすれたり蒸れたりするのもニキビが多発する原因です。また、シャンプーやボディソープの洗い残しが毛穴に詰まって炎症を起こします。スポーツや運動を頻繁に行う男性は、汗をかいたまま放置すると、アクネ菌やマラセチア菌(カビの一種)が増殖しやすい環境になります。

背中・胸ニキビの対策

通気性の良い衣類を選ぶ:合成繊維の衣類は通気性が悪く、汗がこもりやすいため、できるだけ綿や麻などの自然素材を選ぶことが推奨されます。

運動後はすぐにシャワー:運動後や汗をかいた後は、速やかにシャワーを浴び、汗や汚れを落とすように心がけてください。汗を放置すると、ニキビの原因になります。

シャンプー・ボディソープの洗い残しに注意:入浴時には、シャンプーやボディソープが背中に残らないよう、しっかりとすすぎましょう。洗う順番を工夫し、体は最後に洗うとすすぎ残しを防げます。

背中を清潔に保つ:背中は手が届きにくい部位ですが、ボディブラシや柔らかいタオルを使って丁寧に洗いましょう。ただし、ゴシゴシ洗うと刺激になるため、優しく洗うことが大切です。

部位別に適したスキンケアの選び方

洗顔料の選び方

男性の肌は皮脂が多いですが、洗いすぎは逆効果です。適度な洗浄力で、保湿成分が配合された洗顔料を選びましょう。ニキビができやすい方は、「ノンコメドジェニックテスト済み」の製品がおすすめです。

化粧水・乳液の選び方

皮脂が多いTゾーン(おでこ・鼻)には、さっぱりタイプの化粧水を、乾燥しやすいUゾーン(頬・あご)には、しっとりタイプの化粧水と乳液でしっかりと保湿しましょう。ニキビ予防には、サリチル酸やグリチルリチン酸などの抗炎症成分が配合された化粧水が効果的です。

保湿の重要性

男性の肌は脂っぽいため「保湿は不要」と考える方もいますが、これは大きな間違いです。保湿不足により肌が乾燥すると、過剰な皮脂分泌が起こり、ニキビができやすくなります。洗顔後は必ず化粧水と乳液で保湿しましょう。

生活習慣や食事が与えるニキビへの影響

食生活の見直し

脂質の多い揚げ物や糖分の多い甘いものを控えると、皮脂の分泌が抑えられます。一方、ビタミンB群(豚肉、納豆、卵)は皮脂の分泌を調整し、ビタミンC(柑橘類、ブロッコリー)は抗酸化作用があり、ニキビの炎症を抑えます。ビタミンE(アーモンド、アボカド)は血行を促進し、肌のターンオーバーを正常化します。

睡眠の質を高める

睡眠不足は肌の再生を妨げ、ホルモンバランスを乱します。最低でも6〜7時間の睡眠を確保しましょう。

ストレス管理

ストレスがかかると、皮脂の分泌が増加し、テストステロンが増加して顔や背中にニキビが発生しやすくなります。適度な運動、趣味の時間、入浴などでストレスを解消しましょう。

禁煙

喫煙は血行不良を引き起こし、肌のターンオーバーを遅らせ、ビタミンCを破壊するため、ニキビの治りが遅くなります。

男性がやりがちなNGケアと正しい対策法

NGケア①:洗顔のやりすぎ

皮脂が多いからといって1日に何度も洗顔するのは逆効果です。洗いすぎると肌が乾燥し、より多くの皮脂を出そうとします。洗顔は朝晩2回にとどめましょう。

NGケア②:ニキビを潰す

ニキビを潰すと、雑菌が入り込んで炎症が悪化したり、ニキビ跡として残ったりします。ニキビは触らず、正しいスキンケアで治しましょう。

NGケア③:保湿をしない

「男だから保湿は不要」という考えは間違いです。保湿不足により肌のバリア機能が低下し、ニキビができやすくなります。洗顔後は必ず保湿しましょう。

NGケア④:清潔でないカミソリを使用

古い刃や汚れたカミソリを使用すると、肌を傷つけ、雑菌が入り込みます。カミソリの刃は定期的に交換し、清潔に保ちましょう。

NGケア⑤:タオルで顔をゴシゴシ拭く

洗顔後にタオルでゴシゴシ拭くと、肌に摩擦を与えてニキビを悪化させます。タオルは優しく押さえるように使いましょう。

まとめ

男性のニキビは、できる場所によって原因が異なります。おでこ・生え際は皮脂分泌と整髪料の影響、頬は乾燥・摩擦・マスク、あご・口周りはホルモンバランスと髭剃り、鼻は毛穴詰まりと皮脂の過剰分泌、背中・胸は汗・皮脂・衣類との摩擦が主な原因です。

自分のニキビができやすい部位を理解し、部位別に適したスキンケアを行うことが重要です。また、食事・睡眠・ストレス管理など生活習慣の見直しも欠かせません。洗顔のやりすぎ、ニキビを潰す、保湿をしないなど、男性がやりがちなNGケアを避け、正しい対策を行いましょう。

セルフケアで改善が見られない場合は、美容皮膚科での治療も検討してください。CLINIC Wでは、美容診療実績10,000件以上の経験豊富な医師が、お一人お一人の肌状態を詳しく診察し、最適な治療法をご提案いたします。ピーリング治療、レーザー治療、エレクトロポレーションなど、さまざまな治療法をご用意しています。

ニキビでお悩みの男性は、まずはお気軽にカウンセリングにお越しください。繰り返すニキビから解放され、自信の持てる肌を取り戻すお手伝いをいたします。

群馬県高崎市でニキビ治療をお考えなら、高崎駅から徒歩5分のCLINIC Wまでご相談ください。

ドクター紹介

院長 高橋 渉

院長 高橋 渉

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資格

医学博士(東京大学)国際医学論文の執筆多数

所属学会

日本美容外科学会 正会員
日本美容皮膚科学会 正会員

年表

2008年 新潟大学医学部医学科 卒業
2010年 多摩総合医療センター ジュニアレジデント
その後、東京大学医学部附属病院 シニアレジデント、助教
2020年 大手美容外科 入職
その後、高崎院初代院長、品川院院長、技術指導医を歴任
2022年 東京美容医療クリニック、ウィクリニック勤務開始
2023年 吉祥寺アイビークリニック、盛岡美容外科 勤務開始
2024年 高崎でCLINIC Wを開業

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