2026.2.14

二重切開後の「ハム目」はいつ治る?原因と修正が必要なケースを医師が解説

「二重切開の手術を受けたけれど、二重のラインから下がぷっくり膨らんで不自然に見える」

「まるでハムのような目元になってしまった。これは失敗なの?」

二重整形、特に全切開法を受けた後に、このような「ハム状態(ハム目)」と呼ばれる症状に悩み、不安を抱えている患者様は少なくありません。ダウンタイム中の一時的なものであれば時間とともに改善しますが、手術のデザインや構造的な問題がある場合は、時間が経っても改善しないことがあります。

群馬県高崎市の美容クリニックCLINIC W(クリニックダブリュー)では、二重切開後の経過に関するご相談や、他院修正のカウンセリングを多く承っております。

本記事では、二重切開後のハム状態が起こる原因、自然に治るまでの期間の目安、そして修正手術が必要となるケースについて、医学的な観点から詳しく解説します。


二重切開後に起こる「ハム状態」とは

ハム状態(ハム目)とは、二重の切開ラインとまつ毛の間の皮膚がぷっくりと膨らみ、まるでボンレスハムのように見える状態を指す美容医療用語(俗称)です。

医学的には、切開線より下側の組織(皮膚、眼輪筋、皮下脂肪など)のボリュームが過剰であることや、リンパや血流の滞りによる浮腫(むくみ)が原因で起こります。

ハム状態の主な特徴

  • ぷっくり感: 二重ラインの下が常に腫れぼったい。
  • 食い込みが強い: 傷跡が深く食い込み、段差が目立つ。
  • まつ毛の生え際が隠れる: 皮膚が覆いかぶさり、まつ毛の根元が見えない。
  • 眠たそうな印象: 目がパッチリ開かず、重たい印象を与える。

術後初期の腫れであれば正常な経過ですが、長期間続く場合は、二重のデザインや手術操作に何らかの原因があると考えられます。


ハム状態になる主な原因

ハム状態になる原因は、大きく分けて「ダウンタイムによる一時的な影響」「手術デザイン・技術による永続的な影響」の2つがあります。

1. 術後の強い腫れ・むくみ(ダウンタイム)

二重全切開はまぶたの皮膚を切り、内部の組織を処理して縫い合わせる手術です。そのため、術後は必ず炎症反応による腫れやむくみが生じます。

特に術後1ヶ月〜3ヶ月程度は、切開線より下の皮膚における血液やリンパの流れが一時的に滞るため、水分が溜まってハム状態に見えやすくなります。これは正常な治癒過程であり、失敗ではありません。

2. 二重幅の設定が広すぎる

日本人のまぶたは、眉毛に近づくほど皮膚が厚くなる構造をしています。

本来のまぶたの厚みを無視して、極端に広い二重幅(広めの平行二重など)を作ろうとすると、眉毛側の厚い皮膚が二重の折れ込み部分に乗っかる形になります。その結果、厚い皮膚が折り畳まれず、ぷっくりとしたハム目が生じやすくなります。

3. まぶたの組織(眼輪筋・脂肪)の処理不足

切開線より下の皮膚や筋肉(眼輪筋)、脂肪(ROOFや眼窩脂肪)が厚い場合、それらを適切に減量処理せずに二重を形成すると、組織のボリュームが行き場を失い、前に飛び出してハム状態になります。

4. 癒着(ゆちゃく)の位置や強さの問題

二重の仕組みは、皮膚とまぶたを持ち上げる筋肉を癒着(連結)させることで作られます。この固定位置が浅すぎたり、引き込みが弱かったりすると、まぶたを開けた時に皮膚が奥に引き込まれず、だらんと垂れ下がったようなハム目になることがあります。


ハム状態は「失敗」なのか?

「ハム状態=失敗」と直結させて考えるのは早計です。なぜなら、二重切開において術後3ヶ月〜半年程度は、誰でも多かれ少なかれハム状態になる期間があるからです。

「失敗」ではなく「経過」である可能性が高い時期

  • 術後1週間〜1ヶ月: 抜糸前後であり、最も腫れが強い時期です。この時期のハム状態は100%正常な反応です。
  • 術後1ヶ月〜3ヶ月: 大きな腫れは引きますが、朝起きた時のむくみや、日による変動が大きい時期です。まだ組織が硬く(瘢痕期)、ハムっぽさが残りやすい時期です。

「失敗・修正検討」の可能性がある時期

  • 術後6ヶ月以降: 組織が完全に柔らかくなり、傷跡も馴染んだ後でも、明らかな膨らみや不自然さが残っている場合、自然治癒による改善は見込めない可能性が高くなります。

ハム状態が自然に治るまでの経過と目安

術後の腫れによるハム状態が、どのように改善していくかの一般的な目安をご紹介します。

術後3日〜1週間(ピーク期)

手術の侵襲により、最も腫れが強い時期です。パンパンに膨れ上がり、目が開きにくいこともあります。この時点でのハム状態は全く心配いりません。

術後1ヶ月(回復期)

抜糸が終わり、メイクが可能になります。まだ「寝起きのような腫れぼったさ」は残りますが、徐々に引いていきます。この時点でもまだハム目は目立ちますが、焦らず経過を見ることが大切です。

術後3ヶ月(完成に近づく時期)

医学的には、腫れの約80〜90%が引くと言われています。多くの人はこのあたりで自然な二重になってきますが、幅広のデザインにした方や皮膚が厚い方は、まだむくみが残ることがあります。

術後6ヶ月〜1年(完成)

ほぼ完全に腫れが引き、傷跡も白く柔らかくなります。この時点で残っているハム状態が、最終的な仕上がりとなります。ここで初めて、修正が必要かどうかの判断が可能になります。


ハム状態が長引く・治らない場合に考えられる要因

半年以上経ってもハム状態が改善しない場合、以下のような要因が考えられます。

要因1:皮膚の厚みと二重幅のミスマッチ

ご自身のまぶたの厚みに対して、二重幅を広く取りすぎているケースです。特に群馬県や北関東エリアの患者様には、厚ぼったいまぶたの方も多くいらっしゃいます。骨格や皮膚の厚みを無視した「幅広平行二重」への強いこだわりは、ハム目の最大のリスク因子となります。

要因2:眼瞼下垂(がんけんかすい)の併発

まぶたを開ける力(挙筋機能)が弱い状態で二重切開だけを行うと、目を開けた時に皮膚を十分に引き込むことができません。結果として、二重ラインの下の皮膚がたるんでしまい、眠たそうなハム目になります。この場合、眼瞼下垂の手術を併用する必要があったと言えます。

要因3:組織の取り残し

切開線より下の眼輪筋や瞼板前脂肪などの組織が必要以上に残っており、それが物理的な膨らみを作っているケースです。


セルフケアや経過観察でできること

まだダウンタイム中(術後半年以内)である場合、ご自身でできるケアを行うことで、早く腫れを引かせ、ハム状態を改善できる可能性があります。

1. 患部を適度に冷やす(術後3日目くらいまで)

手術直後の急性期は、保冷剤をタオルで包み、目元を優しく冷やすことで炎症を抑えます。ただし、冷やしすぎは血流を悪くし治癒を遅らせるため注意が必要です。

2. 枕を高くして寝る

心臓より高い位置に頭を置くことで、顔への血流の鬱滞(うったい)を防ぎ、翌朝のむくみを軽減できます。

3. 塩分やアルコールを控える

塩分の摂りすぎや飲酒は、体全体をむくませます。特にまぶたは皮膚が薄く、むくみの影響が最も出やすい部位です。ダウンタイム中はバランスの良い食事を心がけましょう。

4. 目を大きく開ける練習をする

眉毛を上げずに、まぶたの力だけで目を開く意識を持つことで、リンパの流れを促し、二重の食い込みを適切な位置に定着させる効果が期待できます。


修正が必要になるケースと判断の目安

もし、術後6ヶ月以上経過してもハム状態が改善せず、見た目のストレスが大きい場合は、修正手術を検討する段階に入ります。

修正手術の主な方法

ハム目の原因によって適切なアプローチは異なります。

修正方法適応となるケース内容
皮膚切除・吊り上げ法二重幅を狭くしたい場合前回の切開線より下の皮膚を切除し、新しい狭いラインで二重を作り直します。「吊り上げ法」を併用し、癒着を防ぎながら形成します。
組織切除(厚み取り)二重幅は変えず、膨らみだけ取りたい場合切開線から再度アプローチし、余分な眼輪筋やROOF、隔膜前脂肪を丁寧に除去して縫合し直します。
眼瞼下垂手術(挙筋前転法)目を開ける力が弱い場合まぶたを持ち上げる筋肉を短縮・固定し、目の開きを良くすることで、皮膚の食い込みを深くし、ハム目を解消します。

修正手術のリスクと難易度

ハム目の修正手術(特に幅を狭くする手術)は、初回の手術よりも難易度が高くなります。

  • 皮膚が足りなくなるリスク
  • 傷跡が二重になるリスク
  • ダウンタイムが初回より長引く可能性

そのため、修正手術を依頼する際は、解剖学に精通し、修正経験が豊富な医師を選ぶことが非常に重要です。


群馬県高崎市 CLINIC Wの二重整形・修正への考え方

私たちCLINIC W(クリニックダブリュー)は、高崎駅近くに位置し、群馬県内はもちろん、東京、埼玉、栃木、長野、新潟などからも多くの患者様にご来院いただいています。

当院では、二重切開において以下のことを大切にしています。

1. 「無理な幅広」は推奨しません

患者様のご希望は最大限尊重しますが、解剖学的に無理のあるデザイン(ハム目になるリスクが高いデザイン)については、正直にリスクをご説明します。「やった後で後悔する」ことを防ぐため、シミュレーションには時間をかけます。

2. 「自然な美しさ」を追求するデザイン

まぶたの厚み、蒙古ひだの張り方、眼球の位置などは一人ひとり異なります。マニュアル通りの手術ではなく、その方の骨格に合わせて、組織(筋肉や脂肪)を適切に処理するオーダーメイドの手術を行います。

3. 他院修正への誠実な対応

他院で受けた手術後のハム目に関するご相談も受け付けています。現在の状態を医学的に診断し、修正が可能か、どの程度改善が見込めるか、あるいは修正すべきでないか等を、メリット・デメリットを含めて正直にお伝えします。


よくある質問(Q&A)

Q1. 二重切開後、いつから修正手術ができますか?

基本的には、組織が安定し傷跡が柔らかくなる術後6ヶ月以降をおすすめしています。組織が硬い時期に再手術を行うと、正確なシミュレーションができず、傷跡も汚くなるリスクが高まるためです。

Q2. ハム状態は注射(脂肪溶解注射やステロイド)で治りますか?

軽度のむくみや脂肪であれば多少の効果がある場合もありますが、皮膚の余りや二重幅の設定ミスによるハム目は、注射では根本的な解決になりません。外科的な修正が必要になるケースがほとんどです。

Q3. 修正手術をすれば必ずハム目は治りますか?

皮膚の余剰分が少ない場合など、修正に限界があるケースも存在します。完全にフラットにすることが難しい場合でも、「今よりどのくらい改善できるか」を事前のカウンセリングですり合わせることが大切です。

Q4. 高崎以外の遠方から手術に行っても大丈夫ですか?

はい、多くの患者様が遠方からお越しになります。抜糸(術後5〜7日目)の来院が必要ですが、それ以降は検診のみとなります。ご不安な点があれば、LINEやメールでの経過相談も可能です。


まとめ:二重切開のハム目は焦らず経過観察を。お悩みならCLINIC Wへ

二重切開後のハム状態は、術後数ヶ月間は誰にでも起こりうる正常な反応です。まずは焦らず、半年程度は経過を見守りましょう。

しかし、半年を過ぎても不自然な膨らみが残る場合や、明らかにデザインに違和感がある場合は、一人で悩まずに専門医へ相談することをお勧めします。

群馬県高崎市のCLINIC W(クリニックダブリュー)では、豊富な症例経験を持つ医師が、患者様一人ひとりのまぶたの状態を診察し、医学的根拠に基づいた最適な治療法をご提案いたします。

  • 「今のこの状態は正常なの?」
  • 「修正手術でどのくらい綺麗になる?」

そんな疑問をお持ちの方は、ぜひ一度カウンセリングにお越しください。無理な勧誘は一切行わず、あなたの「なりたい目元」のために真摯に向き合います。


CLINIC W(クリニックダブリュー)

  • 診療時間: 9:30-18:30(予約優先制)
  • 休診日: 不定休
  • TEL: 027-386-2828
  • 所在地: 〒370-0045 群馬県高崎市東町160-33 AZNOMAビル5階
    • JR高崎駅より徒歩5分、専用駐車場あり
  • 対応エリア: 群馬県(高崎市、前橋市、伊勢崎市、太田市など)、埼玉県、栃木県、長野県、東京都
  • 公式YouTube: https://www.youtube.com/@clinic-w

ドクター紹介

院長 高橋 渉

院長 高橋 渉

  • LINEアイコン
  • Instagramアイコン
  • Xアイコン

資格

医学博士(東京大学)国際医学論文の執筆多数

所属学会

日本美容外科学会 正会員
日本美容皮膚科学会 正会員

年表

2008年 新潟大学医学部医学科 卒業
2010年 多摩総合医療センター ジュニアレジデント
その後、東京大学医学部附属病院 シニアレジデント、助教
2020年 大手美容外科 入職
その後、高崎院初代院長、品川院院長、技術指導医を歴任
2022年 東京美容医療クリニック、ウィクリニック勤務開始
2023年 吉祥寺アイビークリニック、盛岡美容外科 勤務開始
2024年 高崎でCLINIC Wを開業

関連コラム

この記事をシェアしよう

  • Xアイコン
  • LINEアイコン
  • FACEBOOKアイコン
  • HOME
  • コラム
  • 二重切開後の「ハム目」はいつ治る?原因と修正が必要なケースを医師が解説
TEL.027-386-2828 受付時間 09:30〜18:30 LINE予約 24時間WEB予約