
二重整形を調べ始めると、必ずといっていいほど目にする「自然癒着法」。切らずに綺麗な二重になれる、腫れが少ない、取れにくいと評判の一方で、クリニックによって説明がバラバラで、結局どんな施術なのか分からないという方は少なくありません。
この記事では、自然癒着法の仕組みと従来の埋没法との違い、ダウンタイムや持続力、向いている人・向いていない人を解説します。群馬県高崎市で二重整形を数多く行うCLINIC W院長・髙橋渉医師の監修のもと、施術選びの判断基準を分かりやすくまとめました。
自然癒着法とは
自然癒着法とは、1本の糸をまぶたの中で複雑に交差させながら、二重ラインに沿って「線」でまぶたを留めていく二重埋没法です。切開法と混同されることがありますが、メスで皮膚を切ることはなく、あくまで埋没法が大きく進化した術式です。発祥は韓国といわれ、日本でも仕上がりの綺麗さと持ちの良さから、ここ数年で急速に広まりました。
従来の埋没法が糸の結び目の力だけで二重を維持するのに対し、自然癒着法は糸に沿ってまぶたの組織同士が癒着(くっつくこと)していくため、持続力が高く、仮に糸がゆるんでもラインが残りやすいのが特徴です。

埋没法の分類から見た自然癒着法の位置づけ
一口に「埋没法」といっても、実は次の3つの要素の組み合わせで何種類にも分かれます。
・留め方:2〜3ヶ所をポイントで縛る「点留め」か、長いループで線状に留める「線留め」か
・糸を通す位置:瞼板(まぶたの縁の硬い組織)か、挙筋(まぶたを持ち上げる筋肉)側か
・糸玉の位置:皮膚側に埋める「表留め」か、まぶたの裏の粘膜側に埋める「裏留め」か
従来から広く行われてきたのは、まぶたの2〜3ヶ所をポイントで縛る「点留め」です。手技が簡単でどこのクリニックでも受けられる一方、取れやすいことと、目を閉じたときに糸玉がぽこっと目立ちやすいことがデメリットとされてきました。
自然癒着法はこの分類でいうと、挙筋側に糸を通す「線留め」の埋没法です。1本の糸で長いループを作り、二重ライン全体を適切なテンションで留めるため、目を開けたときに滑らかで自然な二重が出ます。眼輪筋などの組織を大きく処理する必要はなく、糸の通し方とループのテンション調節だけで、目の開き具合まで含めて調整できます。
自然癒着法が人気の3つの理由
1. 持ちが良い
線で面的にまぶたの組織をつかむため、点で縛る従来法とは固定力が大きく異なります。さらに糸に沿って組織の癒着が進むことで、時間が経つほどラインが安定します。CLINIC Wでも、自然癒着法を受けた方が取れて修正に来られるケースはかなり少数です。
2. 仕上がりが綺麗
従来の点留めでは、留められるのがおおむね黒目の両端の上あたりまでのため、目頭側のデザインが難しいという課題がありました。自然癒着法は目頭側からしっかり糸が入るので、目頭にかかるラインも綺麗に仕上がります。近年人気の、平行と末広の中間である「ミックス型」の二重を作りやすいのも、この術式の強みです。
3. ダウンタイムが少ない
点留めは糸をきつく縛り上げる必要があるため、腫れが1ヶ月ほど続き、いわゆる「ハム目」のような状態になる方も少なくありません。自然癒着法は優しいテンションで面的に留めるため腫れが出にくく、数日でかなり自然な状態に落ち着きます。

自然癒着法のデメリット・向いていない人
進化した術式とはいえ埋没法である以上、限界はあります。
・まぶたが非常に厚く重い方
・重度の眼瞼下垂(目の開きが悪く黒目が隠れている状態)がある方
・皮膚のたるみが非常に強い方
このような方は、切開法や眼瞼下垂手術が適応になる場合があります。カウンセリング時のシミュレーションで希望のデザインが再現できない場合は、無理に埋没法を行わず切開法をご案内しています。
また、施術直後は二重ライン上に糸の通り道の小さな針穴が数ヶ所残ります(完成までに目立たなくなります)。組織の癒着を利用する術式のため、抜糸をしても完全には元に戻らない場合がある点も知っておきたいポイントです。
一方で、軽度であれば、加齢によるまぶたのたるみや目の開きの低下に対応できるのは自然癒着法ならではの強みです。線でまぶたを折りたたむことで開きがわずかに改善し、「目が開けやすくなった」と実感される40代・50代の方も多くいらっしゃいます。たるみが強く「切開でしか無理」と言われた方でも、程度によっては自然癒着法で改善できるケースがあります。
自然癒着法の「よくある噂」を検証
「永久に取れない」は本当?
言い過ぎです。最も取れにくいとされる切開法でもラインが薄くなることはあり、埋没法である以上「永久」を約束するのはフェアではありません。ただし、数年で取れることも多い従来の点留めと比べると、明らかに持ちが良いのは確かです。
「切開法と埋没法のいいとこ取り」?
半分誤解です。あくまで埋没法の進化系であり、切開は一切しません。「切開でしか出せなかったようなラインが埋没で出せる」「持ちが従来より大幅に良い」という点が、このような表現につながっていると考えられます。
「抜糸できない・修正が難しい」?
むしろ逆です。自然癒着法は目尻側の1ヶ所にしか結び目がないため、そこを見つければ糸はするすると抜けます。抜糸自体は片側5分ほどで終わり、従来の点留めより簡単なことも多いです。デザインを変えたくなった場合も、抜糸して掛け直すことができます。
「自然癒着法」を名乗る別の手法に注意
自然癒着法には「こうでなければいけない」という明確な定義がないため、評判に便乗して、従来の2点留め・3点留めに脂肪取りを組み合わせただけの施術を「自然癒着法」として広告するクリニックも見受けられます。
見分け方はシンプルで、クリニックが掲載しているまぶたの断面図を確認することです。1本の糸が長いループを描いて連続的に入っている図であれば本来の自然癒着法、ポイントごとに糸を縛っている図であれば従来の点留めです。料金の相場はクリニックによりますが、おおむね10万円台後半〜30万円のレンジで、数万円など安すぎる価格設定や「脂肪取りが必須」という説明にも注意してください。
症例写真

自然癒着法の症例(術前・術後1ヶ月)。
施術内容:二重埋没法(自然癒着法)。局所麻酔と笑気麻酔下に専用の医療縫合糸を用いてまぶたを縫い止め、自然な二重まぶたを作ります。費用:二重埋没法 モニター価格49,800円(税込)〜。術式・留め方により異なります(自然癒着法の料金は次の項目をご覧ください)。リスク・副作用:腫れ、内出血、違和感、左右差、二重ラインの変化・消失、感染、頭痛が生じる場合があります。
CLINIC Wの自然癒着法
CLINIC Wの自然癒着法は、独自の改良を加えた交差デザインのループで、さらに取れにくく綺麗な二重ラインを実現しています。
・自然癒着法 6点(7年保証):1本の糸で皮下を6点通過させる、最も持続力の高い方法。まぶたのたるみに最も強く、眉下切開でないと難しいとされた方にも適応できる場合があります。通常価格298,000円(全顔モニター価格208,600円)
・自然癒着法 4点(5年保証):持続力と腫れの少なさのバランスに優れたシンプルな方法。通常価格248,000円(全顔モニター価格173,600円)
※全て税込です。モニターには事前審査があります。
施術時間は15分程度、笑気麻酔と局所麻酔を併用するため痛みはほぼありません。抜糸は不要で、腫れ・内出血のピークは術後翌日、その後数日で落ち着き、1週間で7割ほど完成、完全な仕上がりまでは1〜2ヶ月が目安です。糸は全ての埋没法で最上級ランクのアスフレックス糸を追加料金なしで使用し、保証期間内であれば再施術無料(2回まで)の保証制度も整えています。
よくある質問
Q. 自然癒着法のダウンタイムはどのくらいですか?
A. 腫れ・内出血のピークは術後翌日で、数日〜1週間以内に7割ほど完成した状態になります。メイクは翌日から可能で、眼鏡やコンシーラーでカバーしながらの通学・出勤もできます。入浴・激しい運動・飲酒は1週間ほど控えてください。
Q. 従来の埋没法と料金はどのくらい違いますか?
A. CLINIC Wではスタンダード2点留めが通常価格148,000円、自然癒着法が248,000円〜298,000円(全て税込)です。持続力・デザイン性・腫れにくさの差を考慮して、ご予算とご希望に合わせてご提案します。
Q. 何年くらい持ちますか?
A. 個人差がありますが、従来の点留めより明らかに持ちが良く、CLINIC Wでは自然癒着法6点に7年保証、4点に5年保証を設けています。保証期間内に取れてしまった場合は無料で再施術が可能です(保証制度での無料施術は2回まで)。
Q. 抜糸して元に戻せますか?
A. 抜糸は可能で、施術自体も難しくありません。ただし組織の癒着を利用する術式のため、抜糸後も二重ラインが薄く残る場合があります。詳しくはカウンセリングでご説明します。
Q. 埋没法が取れやすいと言われたまぶたでも受けられますか?
A. まぶたが厚めの方でも、点留めより取れにくいため「いきなり切開はためらう」という方の選択肢になります。まぶたの状態によっては切開法をご案内する場合もあるため、まずは診察でご相談ください。
Q. 平行二重やミックス型にもできますか?
A. 目頭側から糸が入る自然癒着法は、目頭のデザイン再現性が高い術式です。従来の点留めでは難しかった平行二重やミックス型も、まぶたの状態に応じて対応できます。
まとめ
自然癒着法は、1本の糸で二重ライン全体を線で留める進化型の埋没法で、持ちの良さ・仕上がりの綺麗さ・ダウンタイムの少なさが人気の理由です。一方で、名前だけが先行し、異なる手法を自然癒着法として提供するクリニックがあるのも実情です。ホームページの断面図でループ状の糸を確認し、カウンセリングで術式の中身を確認してから受けることをおすすめします。
自分のまぶたが自然癒着法に向いているか知りたい方は、シミュレーションを行った上で判断できるカウンセリングで、まぶたの状態を確認することから始めてください。
自然癒着法の仕組みや実際の症例については、院長が動画でも詳しく解説しています。あわせてご覧ください。
この記事の監修者
髙橋 渉(たかはし わたる)
CLINIC W 院長。新潟大学卒業後、東京大学医学部附属病院にて医学博士を取得。大手美容外科で院長・技術指導医を務めたのち、2024年に群馬県高崎市でCLINIC Wを開院。美容診療実績は1万件以上。二重整形と目の下のクマ治療を専門とする。
