2026.8.4

クマ取りの脂肪注入とは?脱脂と併用する理由と自然な仕上がりの条件を医師が解説

鏡を見るたびに目の下のクマが気になる。コンシーラーを塗ってもうまく隠れない。クマ取りを調べ始めると、「脱脂」だけでなく「脂肪注入」という言葉を目にして、自分にはどちらが必要なのか分からなくなる方は少なくありません。

この記事では、クマ取りにおける脂肪注入の役割と、脱脂と併用する理由、自然な仕上がりのために知っておきたい条件を解説します。群馬県高崎市で目の下のクマ治療を数多く行うCLINIC W院長・髙橋渉医師の監修のもと、判断基準を分かりやすくまとめました。

予約バナー

クマ取りの脂肪注入とは

クマ取りの脂肪注入とは、自分の太ももなどから採取した脂肪を、目の下の凹んでいる部分に注入して、目元の凹凸をなめらかに整える施術です。多くの場合、下まぶたの裏側から余分な脂肪を取り除く「経結膜脱脂」と組み合わせて行われます。

ポイントは、クマを濃く見せている原因が「膨らみ」だけではないことです。目の下では、突出した眼窩脂肪のすぐ下に「ハの字型の凹み」ができていることが多く、この膨らみと凹みの段差に影が入ることでクマが濃く見えます。脱脂で膨らみを取るだけでは、この凹みが残ってしまう場合があります。

そこで、脱脂で膨らみを解消したうえで、凹んだ部分に脂肪を注入して段差全体をならすことで、目の下の凹凸をメダなくして自然に近づけていきます。これが脱脂と脂肪注入を併用する理由です。

まずは自分のクマのタイプを確認する

脂肪注入が効果を発揮するのは、主に構造的な凹凸が原因の「黒クマ」です。クマには原因の異なるタイプがあり、CLINIC Wでは次の4タイプに分けて診断しています。

・黒クマ:目の下の脂肪がずれて凹凸ができ、影が入って暗く見えるクマ。上を向いたり笑ったりすると目立ち、指で膨らみを押さえると一瞬隠せるのが特徴です。

・茶クマ:色素沈着によるクマ。皮膚を引っ張っても茶色が一緒についてきます。摩擦や紫外線が主な原因で、塗り薬など皮膚の治療が中心になります。

・青クマ:血行不良が薄い皮膚から透けて見えるクマ。温めると薄くなり、夕方に濃く見えやすいのが特徴です。

・赤クマ:目の下の脂肪に押されて赤みが透けて見えるクマ。脂肪のテンションを解除することで改善が期待できます。

黒クマは、マッサージや化粧品などのセルフケアでは改善が難しいタイプです。凹凸という物理的な構造が原因のため、構造そのものにアプローチできる手術が選択肢になります。

脱脂のみと脱脂+脂肪注入の違い

脱脂のみで十分なケース

目の下の膨らみが主体で、その下の凹みが少ない方は、経結膜脱脂だけでも変化を実感しやすいタイプです。比較的若く、皮膚のハリが保たれている方に多く見られます。

脂肪注入の併用がすすめられるケース

膨らみの下に「ハの字」の凹みがはっきりある方や、頬との境目に段差がある方、ほほのボリューム不足がある方は、脱脂だけだと凹みが残り、影が消えにくいことがあります。また、年齢とともに目の下のボリュームが減っている方も、注入で補うことでより自然な仕上がりが期待できます。

どちらが適しているかは、膨らみの大きさと凹みの深さ、皮膚の状態のバランスで決まります。カウンセリングでは膨らみだけでなく、目の下から頬にかけての凹凸全体を診てもらうことが大切です。

施術の流れ

CLINIC Wの経結膜脱脂+脂肪注入は、次のような流れで行います。

1. 麻酔:笑気麻酔または静脈麻酔を行ったうえで、局所麻酔・ブロック麻酔を追加します。術中の痛みに配慮し、麻酔は状態に合わせて調整します。

2. 脱脂:下まぶたの裏側の結膜を小さく切開し、突出した眼窩脂肪を調整しながら取り除きます。皮膚の表面に傷は残りません。

3. 脂肪の採取:注入用の脂肪は、太ももの内側のやわらかい部分から採取することが最も多いです。

4. 注入:採取した脂肪を処理し、目の下の凹みに少量ずつ注入して、凹凸全体をなめらかに整えます。

施術時間は全体で50分程度、抜糸はありません。脱脂のみの場合は20分程度です。

症例写真

目の下のクマ取り治療の症例(術前・術後1ヶ月)。

施術内容:目の下の切らないクマ取り(経結膜脱脂・症例により脂肪注入を併用)。費用:経結膜脱脂 通常価格265,000円(モニター価格185,500円)、経結膜脱脂+脂肪注入 通常価格448,000円(モニター価格358,400円)。全て税込。リスク・副作用:腫れ、内出血、倦怠感、頭痛、むくみ、仕上がりの左右差、目がゴロゴロする感じ、小ジワやたるみの残存・増加、脂肪注入部のしこりや感染、脂肪採取部の凹凸や色素沈着が生じる場合があります。

裏ハムラ法との違い

黒クマの手術には、脱脂+脂肪注入のほかに「裏ハムラ法」という選択肢もあります。どちらも下まぶたの裏側からアプローチし、皮膚の表面に傷が残らない点は共通ですが、脂肪の扱い方が異なります。

・脱脂+脂肪注入:余分な眼窩脂肪を取り除き、別の部位から採取した脂肪を凹みに補って凹凸を整えます。

・裏ハムラ法:眼窩脂肪を取り除かず、クマの段差の下にずらして移動させることで段差を解消します。

裏ハムラ法は自分の脂肪をその場で移動させるため、膨らみと凹みのバランスによっては適応が良い一方、骨の際の膜(骨膜)を剥がす操作があるため、腫れや内出血が脱脂よりやや長引く傾向があります。どちらが向いているかは目の下の状態によって変わるため、両方の術式に対応している医師の診察で判断してもらうのが確実です。

ヒアルロン酸注入との違い

目の下の凹みを補う方法としては、ヒアルロン酸注入もよく比較されます。ヒアルロン酸はメスを使わず短時間で受けられ、費用も抑えやすい一方、時間とともに吸収されるため、効果を保つには定期的な再注入が必要です。

また、目の下の皮膚は薄いため、凹凸を完全に消すほどのヒアルロン酸注入をすると透けたり不自然に見えてしまうチンダル現象が起きてしまいます。

脂肪注入は自分の組織を移植する施術のため、定着した脂肪は長期的に残ります。アレルギーも起きない安全な方法なので、膨らみと凹みの両方があるクマでは、脱脂と脂肪注入の組み合わせの方が根本的な改善につながりやすいと考えられます。

ダウンタイムの目安

目元の腫れや内出血は、おおむね1〜2週間かけて落ち着いていきます。脂肪を採取した太ももにも内出血や筋肉痛のような痛みが出ることがありますが、日常生活に大きな支障が出ることは多くありません。

注入した脂肪は、一部が体に吸収されながら3ヶ月ほどかけて定着していきます。仕上がりの評価は、腫れが引いて脂肪が安定する術後3ヶ月を目安に行います。

ダウンタイムを短くするには、術後数日はアイスパックなどで冷やすこと、飲酒や激しい運動を1週間ほど控えることが大切です。

経過の目安(脱脂+脂肪注入の場合)

・当日〜3日目:目元の腫れのピーク。内出血が出る方は紫っぽい色味が出ます。

・4日〜1週間:腫れが徐々に引き、内出血は黄色っぽく変化しながら薄くなります。メイクで隠せる程度になる方が増えます。

・2週間前後:見た目の腫れはおおむね落ち着きます。注入部位はまだ少しふっくらして見える時期です。

・1〜3ヶ月:注入した脂肪が定着し、なじんでいきます。仕上がりの最終評価はこの時期に行います。

定着率を高める過ごし方

注入した脂肪の定着には、術後の過ごし方も影響します。注入部位を強くこすったりマッサージしたりしないこと、喫煙を控えること(血流が悪くなり定着率が下がるとされています)、術後1週間ほどは飲酒・激しい運動・長風呂を避けることが基本です。

失敗や後悔を防ぐために

脱脂・脂肪注入で後悔につながりやすいのは、脂肪の取りすぎによる凹み、注入した脂肪の定着のばらつき、しこりや凹凸などです。これらの多くは、目の下の状態の見極めとデザイン、脂肪注入の段階に原因があります。

手術の技術ももちろん大切ですが、それ以前の医師選びとカウンセリングで結果の大部分が決まると考えています。症例数が十分にあるか、膨らみと凹みの両方を診て治療を設計してくれるか、リスクの説明があるかを、カウンセリングで確認してください。

CLINIC Wのクマ取り料金

・経結膜脱脂:モニター価格185,500円/通常価格265,000円

・経結膜脱脂+脂肪注入:モニター価格358,400円/通常価格448,000円

・裏ハムラ法:モニター価格358,400円/通常価格448,000円

※全て税込です。モニターには事前審査があります。

よくある質問

Q. 注入する脂肪はどこから取りますか?

A. 太ももの内側のやわらかい部分から採取することが最も多いです。採取部位の傷は小さく、目立ちにくい位置を選びます。

Q. 注入した脂肪はなくなりませんか?

A. 注入した脂肪の一部は吸収されますが、定着した脂肪は長期的に残ります。定着の程度には個人差があるため、カウンセリングで見通しを確認してください。

Q. 脱脂だけで済むか、注入も必要かはどう決まりますか?

A. 膨らみの大きさと、その下の凹みの深さのバランスで決まります。診察で目の下から頬までの凹凸を確認したうえでご提案します。

Q. 施術は痛いですか?

A. 静脈麻酔とブロック麻酔を行うため、術中は意識がなくほぼ痛みを感じません。術後は軽い圧痛のみの方がほとんどです。脂肪を採取した太ももには、筋肉痛のような痛みが数日出ることがあります。

Q. メイクはいつからできますか?

A. 翌日から可能です。目元のメイクは腫れが落ち着いてから再開してください。1週間ほど経つと、内出血が残っていてもメイクでほぼカバーできる状態になる方が多いです。

Q. コンタクトレンズはいつから使えますか?

A. 術後数日は目の状態を見ながら控えていただき、腫れや充血が落ち着いてから再開してください。それまでは眼鏡での生活をおすすめします。

Q. 何歳から受けられますか?年齢の上限はありますか?

A. 黒クマは20代から気になり始める方もいらっしゃいます。年齢そのものよりも、目の下の状態(膨らみ・凹み・皮膚のたるみの程度)で適応を判断します。たるみが強い場合は、切開を伴う術式をご提案することもあります。

Q. クマ取りは再発しますか?

A. 取り除いた眼窩脂肪が元に戻ることは基本的にありませんが、加齢によって新たなたるみや凹みが進むことはあります。長期的な変化も含めて、術前に見通しを確認しておくと安心です。

Q. 仕事はいつから復帰できますか?

A. デスクワークであれば翌日から復帰される方がほとんどです。腫れや内出血が気になる場合は、1週間ほど人前に出る予定を控えることをおすすめします。

まとめ

クマ取りの脂肪注入は、脱脂で膨らみを取るだけでは解消しきれない「ハの字型の凹み」を補い、目の下の凹凸全体を整えるための施術です。黒クマで悩んでいる方、脱脂だけで良いのか迷っている方は、膨らみと凹みの両方を診られる医師のカウンセリングで、自分の目の下の状態を確認することから始めてください。

クマのタイプの見分け方や、脱脂・脂肪注入の実際の症例については、院長が動画でも詳しく解説しています。あわせてご覧ください。

関連動画:【クマ取り】のビフォーアフター公開 脂肪注入と組み合わせた自然な仕上がりについて解説

この記事の監修者

髙橋 渉(たかはし わたる)CLINIC W 院長。新潟大学卒業後、東京大学医学部附属病院にて医学博士を取得。大手美容外科で院長・技術指導医を務めたのち、2024年に群馬県高崎市でCLINIC Wを開院。美容診療実績は1万件以上。二重整形と目の下のクマ治療を専門とする。

ドクター紹介

院長 高橋 渉

院長 高橋 渉

  • LINEアイコン
  • Instagramアイコン
  • Xアイコン

資格

医学博士(東京大学)国際医学論文の執筆多数

所属学会

日本美容外科学会 正会員
日本美容皮膚科学会 正会員

年表

2008年 新潟大学医学部医学科 卒業
2010年 多摩総合医療センター ジュニアレジデント
その後、東京大学医学部附属病院 シニアレジデント、助教
2020年 大手美容外科 入職
その後、高崎院初代院長、品川院院長、技術指導医を歴任
2022年 東京美容医療クリニック、ウィクリニック勤務開始
2023年 吉祥寺アイビークリニック、盛岡美容外科 勤務開始
2024年 高崎でCLINIC Wを開業

関連コラム

この記事をシェアしよう

  • Xアイコン
  • LINEアイコン
  • FACEBOOKアイコン
  • HOME
  • コラム
  • クマ取りの脂肪注入とは?脱脂と併用する理由と自然な仕上がりの条件を医師が解説
TEL.027-386-2828 受付時間 09:30〜18:30 LINE予約 24時間WEB予約