2025.11.3

ヒアルロン酸注射で後悔しないために|よくある失敗例・原因・対処法・クリニック選びのポイントを解説

「手軽にできるプチ整形」として人気のヒアルロン酸注射。施術時間が短く、ダウンタイムもほとんどないため、多くの方が気軽に受けられる美容施術です。しかし、「思っていた仕上がりと違う」「やらなければよかった」と後悔する声も少なくありません。

ヒアルロン酸注射は、医師の技術や使用する製剤、注入量によって仕上がりが大きく変わります。本記事では、群馬県高崎市の美容皮膚科CLINIC Wが、ヒアルロン酸注射でよくある失敗例、その原因、対処法、そして後悔しないためのクリニック選びのポイントまで詳しく解説します。

ヒアルロン酸注射で後悔する人が多い理由

ヒアルロン酸注射は「プチ整形」として気軽に受けられる反面、後悔する人が一定数存在するのも事実です。その理由を理解することが、失敗を避ける第一歩となります。

「手軽」という認識による安易な決断

ヒアルロン酸注射は「メスを使わない」「ダウンタイムが短い」という特徴から、「失敗してもすぐ元に戻せる」「簡単に理想の顔になれる」と安易に考えてしまう方が多くいます。しかし、実際には医療行為であり、医師の技術や経験によって結果が大きく左右されます。

また、「ちょっと試してみよう」という軽い気持ちで施術を受けた結果、想像以上に顔の印象が変わってしまい、戸惑うケースも少なくありません。

理想と現実のギャップ

SNSや雑誌で見る芸能人やインフルエンサーの顔に憧れて施術を受けたものの、「自分の顔には合わなかった」「思っていたのと違う」と感じることがあります。骨格や元々の顔立ち、肌質は人それぞれ異なるため、同じように注入しても同じ結果にはなりません。

また、カウンセリング時に具体的なイメージを医師と共有できていなかった場合、「こんなはずじゃなかった」という後悔につながります。

医師の技術不足・経験不足

ヒアルロン酸注射は「簡単な施術」と思われがちですが、実際には高度な技術と経験が必要です。注入する部位の解剖学的知識、適切な深さ、量、製剤の選択など、多くの要素を総合的に判断する必要があります。

経験の浅い医師や、美容医療の専門的なトレーニングを受けていない医師が施術を行うと、不自然な仕上がりや、最悪の場合は血管閉塞などの重篤な合併症のリスクが高まります。

「もっと」を求めるエスカレート

ヒアルロン酸注射の効果を実感すると、「もっと高く」「もっとふっくら」と欲が出てしまい、短期間に何度も注入を重ねてしまうケースがあります。その結果、顔全体がパンパンに膨れ上がり、不自然な印象になってしまうことがあります。

また、頻繁に注入を繰り返すと、本人の美的感覚が麻痺してしまい、周囲が違和感を覚えていても本人は気づかない、という状況に陥ることもあります。

情報不足による誤った期待

施術前に十分な情報を得ずに施術を受けた結果、「こんなリスクがあるとは知らなかった」「持続期間がこんなに短いとは思わなかった」と後悔するケースもあります。ヒアルロン酸注射には、内出血、腫れ、凹凸、色素沈着、稀に血管閉塞などのリスクが存在します。

よくある後悔・失敗の例とその症状

ヒアルロン酸注射で実際に起こりうる失敗例と、その具体的な症状について解説します。

膨らみすぎて不自然になった

症状:唇が過度にふっくらして「たらこ唇」になった、涙袋が大きすぎて目の下が膨らんで見える、頬が丸く膨らみすぎて「おたふく顔」になった、鼻が太くなりすぎて不自然になったなど。

原因:注入量が多すぎた、患者の希望を正確に把握できていなかった、医師の美的センスが患者と合わなかった、など。

特に唇や涙袋は注入直後は腫れもあるため、さらに大きく見えます。数日経過すると落ち着くこともありますが、明らかに過剰な場合は、ヒアルロニダーゼによる溶解を検討する必要があります。

左右非対称になった

症状:唇の左右の厚みが違う、頬の高さが左右で異なる、涙袋の大きさが左右で違うなど。

原因:注入技術の未熟さ、注入量の左右差、元々の顔の非対称性を考慮していなかった、など。

人間の顔は元々左右完全に対称ではありませんが、ヒアルロン酸注射により左右差がさらに目立ってしまうことがあります。

凹凸・しこりができた

症状:注入部位に硬いしこりができた、皮膚表面が凸凹になった、触ると硬い塊を感じるなど。

原因:注入層が浅すぎた、注入速度が速すぎた、製剤の選択が不適切だった、注入後のマッサージ不足、など。

注入直後は腫れや内出血で凹凸を感じることがありますが、通常は1-2週間で自然に馴染みます。しかし、数週間経過しても改善しない場合は、適切な処置が必要です。

青白く透けて見える(チンダル現象)

症状:目の下や鼻筋など、皮膚の薄い部位に注入した後、その部分が青白く透けて見える。

原因:注入層が浅すぎた、皮膚の薄い部位に適していない製剤を使用した、注入量が多すぎた、など。

特に目の下(涙袋や目袋の改善目的)で起こりやすく、一度発生すると目立ちやすいため、早期の対処が必要です。

血流障害による皮膚壊死(重篤な合併症)

症状:注入直後から激しい痛み、皮膚の白化、その後の皮膚の黒化、水疱形成など。

原因:血管内にヒアルロン酸が誤って注入された、または血管が圧迫されて血流が遮断された。

これは非常に稀ですが、最も深刻な合併症です。特に鼻、眉間、額などの血管が豊富な部位で起こりやすく、最悪の場合、失明に至ることもあります。施術中に異常な痛みを感じた場合は、すぐに医師に伝えることが重要です。

長期間残留・移動してしまった

症状:数年経過してもヒアルロン酸が残っている、注入した場所とは違う場所に移動して膨らみができた。

原因:分解されにくい製剤を使用した、過剰に注入した、深い層に注入しすぎた、など。

ヒアルロン酸は通常6-18ヶ月で体内に吸収されますが、製剤の種類や注入部位によっては長期間残留することがあります。

感染症

症状:注入部位の発赤、腫れ、熱感、痛み、膿が出るなど。

原因:衛生管理の不備、施術後のケア不足、免疫力の低下など。

非常に稀ですが、注入時に細菌が混入すると感染症を引き起こすことがあります。適切な抗生物質治療が必要です。

ヒアルロン酸注射で「思っていた顔と違う」となる原因

「理想と違う仕上がりになってしまった」という後悔は、以下のような原因で起こります。

カウンセリング不足

最も多い原因が、カウンセリング時の意思疎通不足です。患者が「自然にちょっとだけ」と思っていても、医師は「はっきりと変化がわかるように」と解釈してしまうなど、イメージの共有ができていないと、仕上がりに大きな差が生まれます。患者自身も「どうなりたいか」が明確でないまま施術を受けてしまうと、結果に満足できないことが多くなります。

その他の原因

「この芸能人のような顔になりたい」と具体的な憧れの顔がある場合、骨格や元々の顔立ちが異なるため、同じようにはなりません。また、初めての施術で複数の部位に一度に注入すると、顔全体の印象が大きく変わりすぎて、「自分の顔じゃないみたい」と感じることがあります。

ヒアルロン酸製剤には様々な種類があり、部位や目的に応じて適切な製剤を選択しないと、不自然な仕上がりになります。最近増えているのが、「鏡で見ると良い感じだが、スマホのカメラで撮ると不自然」というケースです。スマホのカメラは広角レンズを使用しているため、鏡で見るのとは異なる歪みが生じます。

注入量・部位・医師の技術で仕上がりは大きく変わる

ヒアルロン酸注射の仕上がりを左右する3つの重要な要素について解説します。

注入量の重要性

少なすぎると効果が実感できず、多すぎると不自然に膨らんでしまいます。特に唇や涙袋は、わずか0.1ccの差でも大きく印象が変わります。患者の骨格、元々のボリューム、希望するイメージに応じて、最適な量を判断する必要があります。

一般的な注入量の目安:涙袋(両側で0.2-0.6cc)、唇(0.5-1.0cc)、ほうれい線(両側で1.0-2.0cc)、頬(両側で2.0-4.0cc)。ただし、個人差が大きいため、医師の診断が不可欠です。

注入部位による違い

皮膚の薄い部位(目の下、額)は凹凸やチンダル現象が起こりやすく、血管の多い部位(鼻、眉間)は血管閉塞のリスクが高いため、より繊細な技術が必要です。動きの多い部位(唇、目の周り)には柔らかい製剤を使用し、自然な動きを妨げないようにします。

医師の技術・経験の重要性

顔の血管、神経、筋肉の走行を熟知した解剖学的知識、患者の骨格や希望を総合的に判断するデザイン力、適切な深さ・角度・速度で注入する技術、自然で美しい仕上がりを実現する美的センス、合併症を予防・対処できるリスク管理能力などが求められます。

時間経過による不自然な変化に注意

ヒアルロン酸注射は、時間の経過とともに変化します。その変化を理解しておくことが重要です。

時期別の変化

注入直後から1週間:腫れや内出血があるため、実際より大きく見えます。特に唇や目の周りは腫れやすく、3-7日で落ち着きます。この期間は最終的な仕上がりではないため、慌てて溶解注射をすることは避けましょう。

1週間から1ヶ月:腫れや内出血が完全に引き、ヒアルロン酸が組織に馴染んでいきます。この時期に「思ったより効果が弱い」と感じる場合は、追加注入を検討できます。

1ヶ月から6ヶ月:ヒアルロン酸が最も安定している時期です。この時期の状態が、施術の本来の仕上がりと言えます。

6ヶ月以降:徐々にヒアルロン酸が体内に吸収され始めます。製剤の種類や注入部位、個人差により、6ヶ月から18ヶ月程度で完全に吸収されます。

注意すべき長期的な変化

同じ部位に繰り返しヒアルロン酸を注入すると、皮膚や組織が伸びてしまい、注入を止めた後に「たるんだ」と感じることがあります。また、分解されにくい製剤を使用した場合、数年経過しても完全には吸収されず、予期しない場所に残留・移動することがあります。頬に大量に注入した場合、時間の経過とともに重力で下に下がり、ブルドッグ顔やマリオネットラインが目立つようになることもあります。

後悔した場合の対処法とヒアルロニダーゼによる修正

もし施術後に後悔した場合、適切な対処法があります。

まずは経過観察

注入直後から1週間程度は、腫れや内出血により実際より大きく見えます。まずは1-2週間様子を見ることが重要です。多くの場合、時間の経過とともに自然に馴染み、違和感が軽減します。

ヒアルロニダーゼによる溶解

ヒアルロニダーゼは、ヒアルロン酸を分解する酵素です。注入後24-48時間以内に効果が現れ、3-7日で完全に溶解します。過剰な注入、左右非対称、凹凸、チンダル現象、血管閉塞(緊急)などに適応されます。

注意点として、注入したヒアルロン酸だけでなく、体内に元々あるヒアルロン酸も一部分解してしまうため、施術前よりもやや窪んで見えることがあります。ただし、体内のヒアルロン酸は数日から数週間で回復します。溶解後、再度ヒアルロン酸を注入する場合は、最低でも2週間は空ける必要があります。

その他の対処法

軽度の凹凸や左右差であれば、医師による専門的なマッサージで改善することがあります。ただし、自己判断でのマッサージは避けましょう。左右差がある場合や、部分的に物足りない場合は、追加注入で調整することができます。

血管閉塞の緊急対処

施術中または施術直後に激しい痛み、皮膚の白化、視力異常などが起こった場合は、血管閉塞の可能性があります。これは緊急事態であり、直ちにヒアルロニダーゼを大量に注入、温湿布による血流改善、必要に応じて専門医療機関への搬送が必要です。CLINIC Wでは、万が一の際にも迅速に対応できる体制を整えています。

後悔しないために知っておきたいカウンセリングの重要性

後悔しないための最も重要なポイントは、充実したカウンセリングです。

カウンセリングで必ず確認すべきこと

具体的なイメージの共有:「どうなりたいか」を具体的に伝えましょう。参考になる写真を持参することも有効です。「自然に」「少しだけ」といった曖昧な表現は避けましょう。

リスクと副作用の説明:内出血、腫れ、凹凸、血管閉塞などのリスクについて、十分な説明を受けましょう。「絶対に安全」と言い切る医師には注意が必要です。

使用製剤・注入量・費用:どの製剤を使用するのか、推奨される注入量と費用を明確に確認しましょう。

持続期間とアフターケア:効果の持続期間、施術後に問題が起こった場合の対応、追加費用の有無を確認しましょう。

カウンセリングで見極めるべき医師の姿勢

十分な時間をかけているか、無理な勧誘はないか、質問に丁寧に答えてくれるか、リスクについても正直に話すか、患者の意見を尊重しているかを確認しましょう。少しでも不安や疑問が残る場合は、その場で決断せず、一度持ち帰って検討しましょう。複数のクリニックでカウンセリングを受けて比較することも有効です。

信頼できるクリニックの選び方とチェックポイント

後悔しないためのクリニック選びのポイントを解説します。

医師の経歴・専門性

美容外科として十分なキャリアを持っているか、ヒアルロン酸注射の経験が豊富か、解剖学・注入技術のトレーニングを受けているかを確認しましょう。

使用製剤の信頼性

FDA承認または厚生労働省認可製剤を使用しているか、正規ルートで購入した正規品を使用しているか、部位や目的に応じて複数の種類の製剤から選択できるかを確認しましょう。安価な並行輸入品や出所不明の製剤を使用しているクリニックは避けましょう。

施術環境・料金体系・アフターケア

清潔な施術室、滅菌・消毒の徹底、医療機関としての適切な許可を確認しましょう。料金は1ccあたりで明確に表示されているか、追加費用や修正費用の有無を確認しましょう。緊急時の対応、定期的なフォローアップ、修正・溶解の対応体制も重要です。

口コミ・評判

複数の口コミサイトをチェックし、症例写真で仕上がりの傾向を把握しましょう。実際に施術を受けた知人からの紹介は、最も信頼できる情報源の一つです。

CLINIC Wの特徴

群馬県高崎市のCLINIC Wでは、経験豊富な専門医による施術、FDA承認・厚生労働省認可の正規製剤のみ使用、丁寧なカウンセリング、明確な料金体系、万が一の際の迅速な対応体制、無料カウンセリング実施など、患者様が安心して施術を受けられる環境を整えています。

ヒアルロン酸注射が向いている人・向いていない人の特徴

ヒアルロン酸注射を検討する前に、自分が向いているかどうかを確認しましょう。

向いている人

明確な希望があり、自然な変化を望んでいる方。メスを使う手術に抵抗があり、定期的なメンテナンスが可能な方。リスクを理解し、現実的な期待を持っている方に適しています。

向いていない人

別人のようになりたいなど非現実的な期待を持っている方、わずかな左右差も許せない完璧主義の方、衝動的な決断をしてしまう方、経済的な余裕がない方、アレルギー体質の方、妊娠中・授乳中の方、活動性の感染症や炎症がある方、医師の指示に従えない方は、施術を避けるか、症状が改善してから検討しましょう。

まとめ

ヒアルロン酸注射は、適切に行えば安全で効果的な美容施術です。しかし、「手軽」というイメージから安易に決断してしまい、後悔する方も少なくありません。

後悔しないための重要ポイント:

・十分な情報収集とカウンセリング

・具体的な希望のイメージを医師と共有

・現実的な期待を持つ

・経験豊富な医師・信頼できるクリニックを選ぶ

・リスクと対処法を理解しておく

・初めての場合は少量から始める

・焦らず、冷静に判断する

CLINIC Wでは、患者様一人ひとりの希望を丁寧に伺い、最適なプランをご提案いたします。「ヒアルロン酸注射を検討しているが不安」「どのクリニックを選べば良いかわからない」という方は、まずは無料カウンセリングまでお気軽にお越しください。経験豊富な専門医が、あなたの不安や疑問に丁寧にお答えします。

群馬県高崎市でヒアルロン酸注射をお考えなら、CLINIC Wまでご相談ください。

ヒアルロン酸のくわしい取扱いについてはこちら

ドクター紹介

院長 高橋 渉

院長 高橋 渉

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資格

医学博士(東京大学)国際医学論文の執筆多数

所属学会

日本美容外科学会 正会員
日本美容皮膚科学会 正会員

年表

2008年 新潟大学医学部医学科 卒業
2010年 多摩総合医療センター ジュニアレジデント
その後、東京大学医学部附属病院 シニアレジデント、助教
2020年 大手美容外科 入職
その後、高崎院初代院長、品川院院長、技術指導医を歴任
2022年 東京美容医療クリニック、ウィクリニック勤務開始
2023年 吉祥寺アイビークリニック、盛岡美容外科 勤務開始
2024年 高崎でCLINIC Wを開業

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