2025.11.17

鼻ニキビが治らない原因と対策|繰り返す理由と今すぐできる改善法を解説

鼻にできるニキビは目立ちやすく、一度できるとなかなか治らない、治ったと思ってもまた繰り返すという悩みを抱えている方は少なくありません。

本記事では、群馬県高崎市のCLINIC Wが、鼻ニキビが治らない原因、繰り返すメカニズム、効果的な対策方法について詳しく解説します。

鼻ニキビが治らないのはなぜ?よくある原因とは

鼻ニキビが治りにくい背景には、鼻という部位特有の要因と、日常生活における様々な原因が複雑に絡み合っています。

鼻は皮脂腺が特に発達している

鼻は顔の中でも特に皮脂腺が発達しており、Tゾーン(額、鼻、あご)の中でも最も皮脂分泌が活発な部位です。皮脂腺の数が多く、1つ1つの皮脂腺も大きいため、皮脂の分泌量が非常に多くなります。この過剰な皮脂が毛穴に詰まることで、ニキビの原因となるアクネ菌が繁殖しやすい環境が作られます。

毛穴が深く汚れが溜まりやすい

鼻の皮膚は他の部位と比較して厚く、毛穴も深い構造になっています。そのため、皮脂だけでなく、メイク汚れ、古い角質、ホコリなどが毛穴の奥深くまで入り込みやすく、通常の洗顔では完全に除去することが困難です。これらの汚れが蓄積すると、毛穴が詰まってニキビが発生し、さらに炎症が深部まで進行しやすくなります。

炎症が長引きやすい構造

鼻の皮膚は厚みがあるため、一度炎症が起こると治りにくく、炎症が長期化しやすい特徴があります。また、鼻は顔の中でも血流が豊富な部位であるため、炎症が起こると赤みや腫れが目立ちやすく、治癒に時間がかかる傾向があります。

鼻まわりの皮脂分泌と毛穴詰まりの関係

鼻ニキビの根本的な原因は、皮脂の過剰分泌と毛穴詰まりの悪循環にあります。

皮脂分泌のメカニズム

皮脂は肌を保護する重要な役割を持っていますが、ホルモンバランスの乱れ、ストレス、遺伝的要因などにより過剰になると、毛穴に詰まりやすくなります。特に思春期や生理前など、男性ホルモンの影響が強くなる時期には、皮脂腺の活動が活発化しニキビができやすくなります。

毛穴詰まりからニキビへの進行

毛穴に皮脂が詰まると白ニキビが形成されます。詰まった皮脂が酸化すると黒ニキビとなり、さらにアクネ菌が繁殖すると炎症を起こして赤ニキビへと進行します。炎症が悪化すると膿を持った黄ニキビになり、ニキビ跡が残るリスクが高まります。

日常生活に潜む悪化要因(スキンケア・食生活・マスクなど)

鼻ニキビが治らない原因の多くは、日常生活の中に潜んでいます。

スキンケアの問題

過度な洗顔は、必要な皮脂まで取り除いてしまい、かえって皮脂の過剰分泌を招きます。1日に3回以上洗顔する、ゴシゴシと強くこするなどの行為は、肌のバリア機能を破壊し、ニキビを悪化させる原因となります。また、油分の多い化粧品やメイク落としが不十分な場合も、毛穴詰まりを引き起こします。

頻繁に鼻を触る癖

鼻は無意識に触ってしまいやすい部位です。手には様々な細菌が付着しており、鼻を触ることでこれらの細菌が毛穴に侵入し、炎症を引き起こします。また、ニキビが気になって触ったり潰したりすると、炎症が悪化し、ニキビ跡が残る可能性が高まります。

マスクによる刺激

長時間のマスク着用は、鼻周りに摩擦や蒸れを引き起こします。マスク内部は高温多湿になりやすく、皮脂分泌が促進されるとともに、雑菌が繁殖しやすい環境となります。また、マスクの繊維による物理的な刺激も、ニキビを悪化させる要因です。

食生活の乱れ

糖質や脂質の多い食事は、皮脂腺を刺激し皮脂分泌を増加させます。揚げ物、ファストフード、甘いスイーツなどは、血糖値を急激に上昇させ、インスリン分泌を促進します。インスリンは皮脂腺の活動を活発にするため、ニキビができやすくなります。

睡眠不足とストレス

睡眠不足は、肌のターンオーバーを乱し、古い角質が蓄積しやすくなります。また、ストレスはコルチゾールというストレスホルモンの分泌を促し、皮脂分泌を増加させます。慢性的なストレスや睡眠不足は、ホルモンバランスを崩し、ニキビを繰り返す大きな原因となります。

間違ったセルフケアが悪化を招くことも

良かれと思って行っているケアが、実はニキビを悪化させている可能性があります。

ニキビを潰す・押し出す

ニキビの内容物を爪や指、器具で押し出す行為は絶対に避けてください。無理に押し出すと、毛穴周囲の組織が傷つき、炎症が広がります。さらに、細菌が侵入して感染症を引き起こしたり、真皮層まで傷が達してニキビ跡(クレーター)が残ったりする危険性があります。

油取り紙の過剰使用

油取り紙で頻繁に皮脂を取り除くと、肌が「皮脂が不足している」と判断し、さらに皮脂を分泌しようとします。また、油取り紙による摩擦も肌への刺激となり、ニキビを悪化させる可能性があります。

刺激の強いスキンケア製品の使用

アルコール濃度の高い化粧水や、スクラブ入りの洗顔料は肌に強い刺激を与えます。ニキビができている時の肌は敏感になっているため、炎症を悪化させる原因となります。

自己判断での市販薬の長期使用

市販のニキビ治療薬を長期間使用しても改善しない場合、ニキビではなく別の皮膚疾患である可能性があります。また、薬剤による接触性皮膚炎を起こしている可能性もあるため、2週間以上使用しても改善が見られない場合は、皮膚科を受診すべきです。

繰り返す鼻ニキビに有効な対策方法

鼻ニキビを繰り返さないためには、根本的な原因にアプローチする必要があります。

正しい洗顔方法の実践

洗顔は1日2回、朝と夜に行うのが基本です。ぬるま湯(32〜34度程度)で、洗顔料をよく泡立てて優しく洗います。鼻は特に丁寧に、しかし強くこすらずに、泡で汚れを浮かせるイメージで洗いましょう。すすぎは最低20回以上行い、洗顔料が残らないように注意してください。

適切な保湿ケア

洗顔後は、3分以内に化粧水で保湿することが重要です。ニキビができている時でも、油分の少ない保湿剤(ジェルタイプやさっぱりタイプの乳液)で肌を保護しましょう。保湿を怠ると、乾燥による皮脂の過剰分泌を招きます。

ノンコメドジェニック製品の選択

スキンケア製品や化粧品を選ぶ際は、「ノンコメドジェニック」表示のあるものを選びましょう。これは毛穴を詰まらせにくい成分で作られていることを示しています。

食生活の改善

ビタミンB群(B2、B6)は皮脂の分泌をコントロールする働きがあります。豚肉、レバー、納豆、卵などに多く含まれています。また、ビタミンCは炎症を抑え、コラーゲン生成を促進するため、野菜や果物を積極的に摂取しましょう。逆に、糖質や脂質の多い食事は控えめにすることが重要です。

触らない・刺激しないことの徹底

鼻を触る癖がある方は、意識的にやめるよう心がけてください。マスクは通気性の良い素材を選び、こまめに取り替えることで蒸れを防ぎます。鼻炎で頻繁に鼻をかむ方は、鼻炎の治療を優先することも検討しましょう。

治らない鼻ニキビは皮膚科受診すべき?判断のポイント

以下のような症状がある場合は、早めに皮膚科を受診することをお勧めします。

2週間以上改善しない

適切なセルフケアを行っても2週間以上改善が見られない場合、セルフケアだけでは対応できない状態になっている可能性があります。

繰り返し同じ場所にできる

治ったと思っても同じ場所に繰り返しニキビができる場合、毛穴の構造的な問題や、慢性的な炎症が残っている可能性があります。

痛みや腫れが強い

触れると強い痛みがある、大きく腫れている、熱を持っているなどの症状がある場合、深部で炎症が進行している可能性があります。放置するとニキビ跡が残るリスクが高まります。

広範囲にニキビが広がっている

鼻だけでなく、頬や額など広範囲にニキビが広がっている場合、ホルモンバランスの乱れや内科的な問題が関係している可能性があり、専門的な治療が必要です。

市販薬と皮膚科治療の違い

市販薬と皮膚科治療には、使用できる成分の種類と濃度、診断の正確性、治療の幅において大きな違いがあります。

市販薬の限界

市販のニキビ治療薬は、イオウやサリチル酸などを含む製品が主流です。これらは軽度のニキビには効果がありますが、炎症が進行したニキビや繰り返すニキビには効果が限定的です。また、自己判断での使用では、自分のニキビの種類や段階に適した薬を選べていない可能性があります。

皮膚科での保険診療

皮膚科では、医師が診断を行い、症状に応じて最適な治療を提供します。保険適用の治療として、抗菌剤の内服薬や外用薬、ニキビ用の外用薬(アダパレン、過酸化ベンゾイルなど)が処方されます。これらは市販薬よりも高濃度で効果的な成分を含んでおり、医師の指導のもとで安全に使用できます。炎症が強い赤ニキビには抗菌剤が、白ニキビや黒ニキビには角質を薄く剥がす作用のある薬が効果的です。

CLINIC Wでの治療アプローチ

CLINIC Wでは、保険診療に加えて、より効果的な自由診療も提供しています。ハイドラジェントルによる毛穴洗浄で、毛穴の奥深くまで詰まった皮脂や汚れを除去し、ニキビができにくい環境を整えます。また、各種ピーリング治療により、肌のターンオーバーを正常化し、ニキビの予防と改善を図ります。重症のニキビや繰り返すニキビには、レーザー治療やダーマペンなどの組み合わせ治療も選択肢となります。

鼻ニキビを予防するためのスキンケアのコツ

朝のスキンケア

朝は夜の間に分泌された皮脂や汗を優しく洗い流します。洗顔後は化粧水で保湿し、必ず日焼け止めを塗布してください。鼻は汗腺も多く日焼け止めが落ちやすいため、こまめに塗り直すことが重要です。

夜のスキンケア

メイクをしている場合は、クレンジングでしっかりと落とします。特に鼻周りは念入りに、しかし強くこすらずにメイクを浮かせて落としましょう。その後、洗顔料で洗顔し、化粧水、美容液、乳液の順で保湿を行います。

鼻ニキビと似て非なる疾患に注意(粉瘤や酒さなど)

鼻にできる症状がすべてニキビとは限りません。適切な治療のためには、正確な診断が必要です。

粉瘤(アテローム)

粉瘤は、皮膚の下に袋状の構造ができ、その中に老廃物が溜まる良性腫瘍です。鼻にできることもあり、ニキビと見た目が似ていますが、中央に黒い点(開口部)があることが特徴です。粉瘤は自然には治らず、細菌感染を起こして炎症を起こすこともあります。治療には外科的な摘出が必要です。

酒さ(しゅさ)

酒さは、鼻や頬が慢性的に赤くなる疾患で、毛細血管の拡張や炎症性の丘疹(ニキビ様の発疹)が特徴です。特に鼻が赤く腫れる「鼻瘤(びりゅう)」という状態になることもあります。酒さはニキビとは異なる疾患であり、治療法も異なるため、専門医による診断が必要です。

毛包炎

毛穴に細菌が感染して起こる炎症で、ニキビと見た目が似ていますが、原因菌が異なります。ニキビはアクネ菌が主な原因ですが、毛包炎はブドウ球菌などが原因となることが多く、治療には抗菌剤が必要です。

脂漏性皮膚炎

皮脂分泌が多い部位に起こる炎症性の皮膚疾患で、鼻の周りに赤みやフケのような皮むけが見られます。マラセチアという真菌が関与していることが多く、抗真菌薬による治療が有効です。

まとめ|群馬県高崎市で鼻ニキビ治療ならCLINIC Wへ

鼻ニキビが治らない原因は、鼻特有の皮脂分泌の多さ、毛穴の深さ、日常生活の中の様々な要因が複雑に絡み合っています。適切なセルフケアを行っても改善しない場合、繰り返す場合、炎症が強い場合には、早めに皮膚科を受診することが重要です。

CLINIC Wでは、保険診療による標準的なニキビ治療に加え、ハイドラジェントルによる医療用毛穴洗浄、各種ピーリング、レーザー治療など、幅広い治療オプションを提供しています。患者様一人ひとりの肌状態やニキビの種類、生活習慣に合わせて、最適な治療プランをご提案いたします。

市販薬で効果が出ない方、何度も繰り返す鼻ニキビに悩んでいる方、ニキビ跡が心配な方は、ぜひCLINIC Wにご相談ください。医師による正確な診断と、医療機関だからこそできる効果的な治療で、ニキビの悩みを根本から解決します。

群馬県高崎市で鼻ニキビ治療をお考えの方は、高崎駅から徒歩5分のCLINIC Wへ。まずは無料カウンセリングで、あなたの肌状態を診察し、最適な治療方法をご提案いたします。

ドクター紹介

院長 高橋 渉

院長 高橋 渉

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資格

医学博士(東京大学)国際医学論文の執筆多数

所属学会

日本美容外科学会 正会員
日本美容皮膚科学会 正会員

年表

2008年 新潟大学医学部医学科 卒業
2010年 多摩総合医療センター ジュニアレジデント
その後、東京大学医学部附属病院 シニアレジデント、助教
2020年 大手美容外科 入職
その後、高崎院初代院長、品川院院長、技術指導医を歴任
2022年 東京美容医療クリニック、ウィクリニック勤務開始
2023年 吉祥寺アイビークリニック、盛岡美容外科 勤務開始
2024年 高崎でCLINIC Wを開業

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