
「頬のふくらみが気になる」「フェイスラインをもっとシャープにしたい」そんなお悩みをお持ちの方に注目されているのが、バッカルファット除去という美容外科手術です。群馬県高崎市でバッカルファット除去をご検討の方に向けて、基本的な知識から効果、リスク、ダウンタイムまで詳しく解説していきます。
近年、SNSや美容情報サイトでも頻繁に取り上げられるようになったバッカルファット除去ですが、正しい情報を理解した上で検討することが重要です。美容外科の知識が乏しい方でも理解しやすく、疑問が解消され興味を持っていただけるような内容で構成しています。
バッカルファットとは?顔の脂肪の正体を解説
バッカルファットとは、頬の内側とエラ(咬筋)の間にある深い層の脂肪のことです。「バッカル(buccal)」は医学用語で「頬の」という意味を持ち、頬脂肪体とも呼ばれています。この脂肪は、頬から側頭部にかけて存在する、ひとかたまりの脂肪として形成されています。

若い頃は頬の上部の高い位置に存在していますが、加齢とともに重力の影響で徐々に下垂していきます。その結果、頬のたるみやほうれい線、マリオネットラインの原因となり、ブルドッグ状の頬のふくらみ・たるみとして現れることがあります。
バッカルファットの特徴と現代における意味
現代におけるバッカルファットの問題 まだ食料が少なかった時代、人間は脂肪を蓄えることで餓死から身を守りました。しかし現代では、食料が豊富になったことで、その必要性は機能的になくなったと言えます。
- ダイエットでは減らせない:運動や食事制限では除去できない特殊な脂肪
- 個人差が大きい:量や位置には個人差があり、生まれつき多い方もいる
- 30代頃から下垂開始:年齢とともに位置が変化し美容的問題となる
- 現代では不要な脂肪:機能的必要性がなく、むしろ美容上の問題となることが多い
バッカルファットと皮下脂肪の見分け方
頬のボリューム感やもたつきの原因を理解するために、バッカルファットか皮下脂肪かを見分ける方法があります。
仰向けテストによる判別法
1つの目安は、仰向けで寝たときに、そのボリュームがつまめるか、つまめなくなるかです。
- 皮下脂肪の場合:皮膚とくっついているので、仰向けでも同じようにつまめる
- バッカルファットの場合:重力によって深部(側頭方向)に落ちていくので、つまめなくなることが多い
脂肪の分類と特徴
- 皮下脂肪(ジョールファット・メーラーファット):皮膚の浅い層、脂肪吸引で除去
- バッカルファット(深層脂肪):頬の内側の深い層、口腔内切開で除去
バッカルファットと皮下脂肪がともに多い場合もあります。皮下脂肪を除去したあとも、頬のもたつきが気になる場合には、バッカルファットも減量することで、より高い効果が期待できます。
バッカルファット除去とは?施術の目的と特徴
バッカルファット除去は、余分なバッカルファットを切除することで、下ぶくれ感やブルドッグ状の頬のふくらみ・たるみなどの症状を緩和し、スッキリした頬と小顔効果を得ることを目的とする施術です。
口の中の粘膜を小さく切開し、頬の内側にあるバッカルファットを摘出する美容外科手術で、現在の頬のふくらみ改善と将来的なたるみ予防の両方に効果が期待できます。

施術の基本的特徴
- 口腔内からのアプローチ:皮膚表面に傷跡を残さず、外から見えない
- 短時間での施術:施術に要する時間は30分〜60分程度
- 抜糸不要のシステム:溶ける糸を使用するため術後の通院不要
- 比較的軽いダウンタイム:口の中の傷は治りやすく日常生活への影響最小限
- 当日からのメイク対応:施術当日から普段通りのお化粧が可能
手術の実際
施術では、笑気麻酔でリラックスした状態で局所麻酔を行います。施術を意識のない眠った状態で行いたい方は、静脈麻酔も可能です。麻酔が効いたら、奥歯のあたりの粘膜を1cm程切開し、バッカルファットに向かって安全に剥離しながら処置を進め、バッカルファットを除去します。十分な脂肪を除去後、溶ける糸で縫合します。
バッカルファット除去で期待できる効果


1. 小顔効果とフェイスラインのシャープ化
バッカルファット除去により頬のふくらみが軽減され、顔全体がすっきりとした印象になります。丸顔を解消し、小顔効果が得られることで、よりシャープで洗練された印象を与えることができます。特に下膨れが気になる方や、頬の横幅を小さくしたい方には高い効果が期待できます。
2. ほうれい線・マリオネットラインの予防と改善
バッカルファットは年齢とともに垂れ下がり、ほうれい線・マリオネットライン・ブルドッグ顔などの原因になります。垂れ下がった脂肪を取り除くことで、これらを改善し、すっきりとしたシャープなフェイスラインを形成します。20代や30代などの早い段階で取り除くことで将来のたるみを予防できます。
3. 半永久的な効果とリバウンドなし
バッカルファット除去はダイエットのようにリバウンドがなく、半永久的な効果が期待できます。脂肪細胞そのものを除去するため、取り除いた脂肪が再び増えることはありません。ダイエットでは脂肪細胞が小さくなるだけですが、バッカルファット除去では脂肪細胞そのものを物理的に取り除くため、元に戻ることがありません。
4. 機能的な改善効果
頬の内側をよく噛んでしまう原因は、歯並びや骨格などの問題がありますが、バッカルファットの張り出しも原因の一つです。バッカルファットが原因になっている場合は手術を受けることで改善に期待ができます。
バッカルファット除去のメリットとデメリット
メリット
- 外からは分からない傷跡:口の中に傷跡ができるため外からはわからず、施術を受けたことがバレにくい
- 比較的短いダウンタイム:口の中の傷は治りやすく、手術翌日からの日常生活に大きな支障なし
- 抜糸が不要:溶ける糸を使用するため、術後の通院や抜糸が不要
- 高い効果が期待できる:適応がある方には確実に効果を実感していただける
- 当日からメイク可能:施術当日から普段通りのお化粧ができる
- 減量した脂肪についてはリバウンドしない:一度除去した脂肪は再生しない
デメリット
- 頬がこけるリスクの存在:除去量が多すぎると頬が不自然にくぼみ、老けた印象になる恐れ
- 左右差が生じる可能性:脂肪の除去量を見誤ると左右差が生じる場合がある
- 適応の限界:すべての方に適応するわけではなく、皮下脂肪が主な原因の場合は効果が限定的
- 不可逆的な手術:一度除去した脂肪は元に戻すことができない
施術の流れとダウンタイムの目安
施術の流れ
1. カウンセリング・診察:お顔の状態を見て、バッカルファットのサイズや位置を把握し、理想の小顔に近づけるようデザイン
2. 契約とお会計:書類記入、未成年の方は親権者様の同意書が必要
3. 準備段階:メイクオフ、施術前の記録写真撮影
4. 消毒と麻酔:口腔内を清拭後、笑気麻酔や静脈麻酔併用で局所麻酔実施
5. 手術実施:60分程度で口腔内切開によるバッカルファット除去
6. 術後説明とアフターケア:過ごし方や内服薬について説明
ダウンタイムの詳細な経過
腫れと内出血:術後1〜2日がピーク、2〜3週で概ね落ち着き。圧迫が難しい部位なので親不知を抜いたくらいの腫れが1週間程度
痛み:施術当日および翌日がピーク、1週間程度で徐々に軽減。抗生剤と痛み止めを処方するためほぼ痛みなく過ごせる
その他の症状:硬さ(2〜3ヶ月で改善)、傷あと(3カ月で落ち着く)
効果の実感:1〜2週間後から効果実感開始、1ヶ月で完成、半年で最終的な引き締まり
術後の注意事項
圧迫ケア:内出血を抑え腫れを最小限にするため、24時間フェイスバンド装着、3日目まで長時間装着推奨
食事:2〜3時間後から食事可能(柔らかいものから)、塩分強いもの・固いものは一時制限
口腔ケア:優しい歯磨き、アルコール不使用洗口液使用、口内を清潔に保つ
日常生活:入浴翌日から、運動1週間控える、喫煙1週間禁煙、飲酒翌々日まで控える
バッカルファット除去が向いている人・向いていない人
向いている人
特定の顔型・症状:笑ったときに頬がぷっくり膨らむ、下膨れ顔・ひょうたん型輪郭、頬のたるみが気になる
年齢と予防意識:20〜30代で将来のたるみ予防希望、40代以降ですでにたるみの兆候がある
機能的問題:よく口の中を噛んでしまう(バッカルファットの張り出しが原因)
治療への期待:一度の施術でしっかり効果を出したい
向いていない人
身体的制約:もともと頬の脂肪が少ない、元々頬コケが強い、10代など若すぎる、妊娠中、重度皮膚疾患、出血性疾患、糖尿病
適応判断:皮下脂肪が主な原因、期待する効果が非現実的、他の治療法がより適している
年齢による適応差
20〜30代:バッカルファットは下垂していないため、下部バッカルファットのみを選択的に除去、除去量調節が重要
40代以降:バッカルファットの大部分が頬の下に下垂しているため、より適切な除去量の調整が必要
リスクや副作用はある?よくある失敗例
主なリスク・副作用
一般的症状:痛み(3〜7日)、腫れ(2〜3週)、傷あと(3カ月で改善)
時々起こる症状:硬さ(2〜3ヶ月で改善)、内出血(3週間で消失)
まれな合併症:左右差、こけ・くぼみ(3〜6ヶ月で自然改善期待)、感染症
極めてまれ:顔面神経損傷、耳下腺管損傷
よくある失敗例
- 頬がこける:最多失敗例、除去量過多が原因(特に20〜30代)
- 左右差:経験不足医師で発生、元々の左右差も影響
- 効果実感できない:適応見極め不十分、バッカルファット以外が主原因
修正方法
頬コケ:ヒアルロン酸注入・脂肪注入で修正
左右差:片側追加除去で調整
他の小顔施術との違いと組み合わせ方
脂肪吸引との違い
バッカルファット除去:深層脂肪対象、1週間ダウンタイム、口腔内のみ傷、周囲にバレない
脂肪吸引:皮下脂肪対象、1〜3ヶ月ダウンタイム、皮膚表面傷跡、内出血で一時的にバレる可能性
脂肪溶解注射との比較
メリット:コケリスク極少、激変なし、選択的注入可能
デメリット:1回で理想状態困難、複数回必要、深部解剖理解した高技術要求
注意点:デオキシコール酸高濃度(0.5%)配合薬剤を選ぶことが重要
効果的な組み合わせ
- 糸リフト:相乗効果で高い小顔・リフトアップ効果が期待
- ヒアルロン酸注入:頬コケリスク軽減、自然な仕上がり実現
- ボトックス(エラ):エラ筋肉縮小で総合的小顔効果
- ハイフ・サーマクール:皮膚引き締めで若々しい印象
- 脂肪吸引:皮下脂肪も多い場合の併用でより高い効果
費用相場とクリニック選びのポイント
費用相場
全国平均:10万円〜40万円程度
価格差の要因:クリニック立地・規模、医師技術力・経験、麻酔種類、アフターケア充実度
含まれる項目:手術費用、局所麻酔、抗生剤点滴、内服薬、フェイスバンド、アフターケア
追加費用の可能性:静脈麻酔・笑気麻酔、修正手術
クリニック選びの重要ポイント
1. 医師の経験と実績
- バッカルファット除去の年間症例数と総症例数
- 小顔・輪郭治療の専門性と美容外科経験年数
- 症例写真による実際の手術結果確認
2. カウンセリングの質
- 時間をかけた丁寧な説明
- リスクについて十分な説明、適応・非適応を正確に判断
- 無理な勧誘をしない、患者の意思を尊重する姿勢
3. 適応の見極め能力
- 他の脂肪との違いを明確に説明できる
- 仰向けテストなど実際の診断手技を実施
- 代替治療についても熟知し提案してくれる
4. アフターケア体制
- 術後定期検診(術後1ヶ月後など)
- 24時間対応可能な緊急連絡体制
- 修正手術への対応方針が明確
5. 料金の透明性
- 料金内訳を明確に提示
- 追加費用について事前に詳細説明
- モニター制度の条件と制約について明確な説明
避けるべきクリニック
価格のみを前面に押し出す、カウンセリング時間が極端に短い(30分未満)、リスクについて十分な説明がない、症例写真が少ない・加工疑い、無理な施術推奨、アフターケアが曖昧
群馬県高崎市でバッカルファット除去をお考えの方は、症例数も豊富で経験豊富な医師が在籍する高崎CLINIC Wにご相談ください。巷で騒がれているような、頬がこけてしまう、といった合併症は、適応の見極め、適切なバッカルファット位置の除去により避けることができます。また、糸リフトとの併用がとても効果的です。
丁寧なカウンセリングで、お一人おひとりのお顔の状態を詳しく診察した上で、最適な治療プランをご提案いたします。適応の見極めから術後のアフターケアまで、安心してお任せいただけます。