2025.7.23

ワキガを自力で治す方法はある?自宅でできる対策と効果的な習慣を徹底解説

ワキガに悩む多くの方が「自宅でなんとかできないだろうか」と考えています。実際に、日常的なケアや生活習慣の改善によって、ワキガの症状を軽減することは可能です。しかし、完全に治すためには専門的な治療が必要な場合もあります。

本記事では、ワキガの仕組みから自力でできる対策方法、そして専門治療が必要なケースまで、群馬県高崎市にあるCLINIC Wの専門医の視点から詳しく解説いたします。

ワキガの仕組みと原因を知ろう

ワキガが発生するメカニズム

ワキガ(腋臭症)は、脇の下にある「アポクリン汗腺」から分泌される汗が、皮膚表面の細菌によって分解されることで発生する体臭です。この仕組みを理解することが、適切な対策を立てる第一歩となります。

私たちの体には主に2種類の汗腺があります:

エクリン汗腺

  • 全身に分布している一般的な汗腺
  • 分泌される汗の99%は水分
  • 体温調節が主な役割
  • 通常は無臭

アポクリン汗腺

  • 主に脇の下、陰部、乳輪などに存在
  • タンパク質、脂質、アンモニアなどを含む粘性の汗を分泌
  • 汗自体は無臭だが、皮膚の常在菌に分解されると特有の臭いを発生

ワキガの臭いは、アポクリン汗腺から分泌された汗に含まれる成分が、皮膚表面のコリネバクテリウム属などの細菌によって分解・発酵されることで生じます。この臭いは「たまねぎのような臭い」「雑巾のような臭い」「すっぱい臭い」など、人によって様々ですが、共通して刺激的な臭いという特徴があります。

ワキガの主な原因

ワキガの発症には、以下のような要因が関係しています:

1. 遺伝的要因 

ワキガは常染色体優性遺伝の特徴を持ちます。片親がワキガの場合は約50%、両親がワキガの場合は約80%の確率で子どもに遺伝すると言われています。アポクリン汗腺の数や大きさは生まれつき決まっているため、遺伝的影響が非常に大きい疾患です。

2. ホルモンバランスの変化 

第二次性徴期、妊娠・出産、更年期など、ホルモンバランスが大きく変化する時期にワキガが発症したり、症状が悪化したりすることがあります。男性ホルモン、女性ホルモンともに、アポクリン汗腺の活動を促進する作用があるためです。

3. ストレス 

慢性的なストレスは交感神経を過度に刺激し、発汗を促進します。また、ストレスホルモンの分泌によってアポクリン汗腺の活動が活発になることもあります。

4. 生活習慣の乱れ 

睡眠不足、運動不足、偏った食生活は体の代謝機能を低下させ、老廃物の蓄積につながります。これらがワキガの症状を悪化させる要因となることがあります。

5. 環境要因 

高温多湿の環境や、冷暖房の効きすぎた室内で過ごすことが多いと、汗腺機能のバランスが崩れ、ワキガの症状に影響を与える可能性があります。

ワキガのセルフチェック方法

自分がワキガかどうかを判断するために、以下のポイントをチェックしてみましょう:

  • 家族にワキガの人がいる
  • 耳垢が湿っている(日本人の場合、乾燥した耳垢が一般的)
  • 脇毛に白い粉状のものが付着することがある
  • 洋服の脇部分に黄色いシミができる
  • 脇の下を触った指の臭いが気になる
  • 他人から体臭を指摘されたことがある

これらの項目に複数当てはまる場合は、ワキガの可能性があります。ただし、自己判断だけでなく、専門医による正確な診断を受けることをおすすめします。

自力でできるワキガ対策7選

ワキガの完全な治癒は困難ですが、適切なケアによって症状を大幅に軽減することは可能です。ここでは、自宅で実践できる効果的な対策方法をご紹介します。

1. 適切な洗浄とスキンケア

朝晩のシャワー習慣 

1日2回のシャワーを基本とし、特に朝は出勤前、夜は帰宅後すぐに汗と細菌を洗い流しましょう。お湯の温度は38~40度程度のぬるめに設定し、熱すぎるお湯は必要な皮脂まで洗い流してしまうため避けましょう。

専用ソープの活用 

殺菌効果のある薬用ソープや、弱酸性のボディソープを使用しましょう。アルカリ性の石鹸は皮膚のpHバランスを崩し、かえって細菌の繁殖を促す可能性があります。脇の下は特に丁寧に、泡でやさしく洗い、しっかりとすすぎましょう。

洗浄後の保湿 

洗浄後は適度な保湿を心がけます。乾燥しすぎると皮膚が過剰に皮脂を分泌し、細菌の栄養源となってしまいます。無香料で低刺激の保湿剤を選びましょう。

2. 徹底した制汗・除菌ケア

制汗剤の正しい使用法 

制汗剤は夜、入浴後の清潔で乾いた肌に塗布するのが最も効果的です。朝の使用だけでは効果が限定的なため、夜間にしっかりと汗腺をブロックすることが重要です。アルミニウム塩が配合された制汗剤は、汗腺の出口を一時的に塞ぐ効果があります。

除菌効果のあるウェットティッシュ 

外出先では除菌効果のあるウェットティッシュで脇の下を清拭しましょう。アルコール系よりもベンザルコニウム塩化物などの低刺激な除菌成分が配合されたものがおすすめです。

重曹スプレーの作り方 

重曹(炭酸水素ナトリウム)には優れた消臭・除菌効果があります。水100mlに対して重曹を小さじ1杯溶かしたスプレーを作り、脇の下に軽く吹きかけて使用できます。ただし、肌が敏感な方は事前にパッチテストを行ってください。

3. 適切な除毛・毛の処理

細菌繁殖の温床を除去 脇毛は汗や細菌が付着しやすく、ワキガの症状を悪化させる要因となります。定期的な除毛により、清潔さを保ちやすくなります。

除毛方法の選択

  • カミソリ: 手軽ですが、皮膚を傷つけるリスクがあります
  • 電気シェーバー: 肌への負担が少なく、安全性が高い方法です
  • 除毛クリーム: 化学的に毛を溶かしますが、敏感肌の方は注意が必要です
  • レーザー脱毛: 永続的な効果が期待できますが、専門機関での施術が必要です

除毛後のケア 

除毛後は必ず除菌・保湿を行い、肌トラブルを防ぎましょう。炎症を起こした皮膚は細菌が繁殖しやすくなるため、アフターケアが重要です。

4. 衣類と下着の工夫

通気性の良い素材選び 

綿、麻、吸湿速乾性のある化学繊維など、通気性と吸湿性に優れた素材を選びましょう。ポリエステル100%などの化学繊維は汗を吸収せず、蒸れやすいため避けた方が良いでしょう。

抗菌・防臭加工の活用 

銀イオンや亜鉛化合物などの抗菌・防臭加工が施された下着や衣類は、細菌の繁殖を抑制し、臭いの発生を軽減します。

こまめな着替え 

1日に最低1回、できれば2回の着替えを心がけましょう。特に汗をかきやすい夏場や運動後は、すぐに清潔な衣類に着替えることが重要です。

脇汗パッドの使用 

使い捨ての脇汗パッドや、洗って繰り返し使える脇汗パッドを活用しましょう。汗を衣類に直接つけないことで、臭いの蓄積を防げます。

5. 入浴方法の改善

湯船浸かりの効果 

シャワーだけでなく、週に3~4回は湯船に浸かりましょう。温浴効果により血液循環が改善され、老廃物の排出が促進されます。また、毛穴が開くことで皮脂や汚れが落ちやすくなります。

入浴剤の活用 

以下の入浴剤には消臭・殺菌効果が期待できます:

  • 重曹風呂: 浴槽の湯に大さじ2~3杯の重曹を溶かします
  • ミョウバン風呂: 焼きミョウバン大さじ1杯を溶かします
  • 緑茶風呂: 使用済みの茶葉を布袋に入れて浸します

半身浴の実践 

38~40度のぬるめのお湯で20~30分の半身浴を行うと、じっくりと汗をかき、汗腺機能の正常化に効果的です。

6. ストレス管理と精神的ケア

リラクゼーション法の実践 

慢性的なストレスは交感神経を刺激し、発汗を促進します。以下の方法でストレス管理を行いましょう:

  • 深呼吸法: 1日3回、4秒吸って8秒かけて吐く呼吸を10回繰り返します
  • 瞑想: 1日10分程度の瞑想で心を落ち着かせます
  • ヨガ: 心身のリラックス効果があります

十分な睡眠 

質の良い睡眠は自律神経のバランスを整え、ホルモン分泌を正常化します。毎日7~8時間の睡眠を確保し、就寝前のスマートフォンやテレビの視聴は控えましょう。

趣味の時間 

好きなことに時間を使うことで、ワキガへの過度な意識を和らげることができます。症状への不安が強いほど、かえって発汗が促進される場合があります。

7. 汗腺トレーニング

温冷浴法 

週に2~3回、以下の手順で汗腺機能を鍛えましょう:

  1. 43~44度の熱めのお湯に手足だけを10~15分浸す
  2. 続いて36度程度のぬるい水に全身で5~10分浸かる
  3. 入浴後は自然乾燥させ、汗腺の機能向上を図る

有酸素運動 

週に3回程度、30分のウォーキングやジョギングなどの有酸素運動を行いましょう。運動により良質な汗をかく習慣をつけることで、汗腺機能が改善されます。

エアコンに頼りすぎない生活 冷暖房に頼りすぎると汗腺機能が低下し、濃縮された汗が出やすくなります。適度に自然な環境で過ごし、汗をかく機会を作りましょう。

生活習慣の改善でワキガを抑える方法

日々の生活習慣は、ワキガの症状に大きな影響を与えます。体の内側から改善することで、根本的な対策につながります。

食事改善による体質改善

避けるべき食品 

以下の食品は体臭を強くする可能性があるため、摂取量を控えめにしましょう:

  • 動物性タンパク質の過剰摂取: 肉類、乳製品の過剰摂取は体臭を強くします
  • 香辛料: ニンニク、カレー粉、唐辛子などの刺激物
  • アルコール: 分解過程で生じるアセトアルデヒドが体臭の原因となります
  • カフェイン: コーヒー、紅茶の過剰摂取は発汗を促進します
  • 加工食品: ジャンクフード、インスタント食品は添加物が体臭に影響します

積極的に摂りたい食品 

体をアルカリ性に傾け、体臭を軽減する効果が期待できる食品:

  • 緑黄色野菜: ほうれん草、ブロッコリー、人参などの抗酸化食品
  • アルカリ性食品: 梅干し、めかぶ、しいたけ、こんにゃく
  • 発酵食品: 味噌、納豆、ヨーグルトで腸内環境を改善
  • 緑茶: カテキンの抗菌・消臭効果を活用
  • オメガ3脂肪酸: 青魚、亜麻仁油で炎症を抑制

水分摂取の重要性 

1日2リットル程度の水分摂取を心がけましょう。十分な水分により、老廃物の排出が促進され、汗の濃度も薄まります。ただし、カフェインやアルコールを含まない飲料を選びましょう。

運動習慣の確立

有酸素運動の継続 

週3回、30分程度の有酸素運動を継続することで、以下の効果が期待できます:

  • 汗腺機能の正常化
  • 血液循環の改善
  • ストレス解消
  • 免疫力向上

おすすめの運動:

  • ウォーキング
  • ジョギング
  • 水泳
  • サイクリング
  • ヨガ

筋力トレーニングの適度な実施 

週1~2回の軽い筋力トレーニングは基礎代謝を上げ、体質改善に効果的です。ただし、過度な筋トレは男性ホルモンの分泌を促進し、アポクリン汗腺を刺激する可能性があるため、適度に行いましょう。

睡眠環境の最適化

睡眠時間の確保 

毎日7~8時間の質の良い睡眠を確保しましょう。睡眠不足は自律神経のバランスを崩し、ホルモン分泌に悪影響を与えます。

睡眠環境の整備

  • 室温は18~22度に設定
  • 湿度は50~60%を維持
  • 遮光カーテンで暗闇を確保
  • 静かな環境を作る(耳栓の使用も効果的)

就寝前の習慣

  • 就寝1時間前からスマートフォンやテレビの視聴を控える
  • 軽いストレッチやマッサージでリラックス
  • カフェインやアルコールの摂取を避ける
  • ぬるめのお風呂にゆっくりつかる

腸内環境の改善

腸内フローラのバランス 

腸内環境の悪化は体臭の原因となります。以下の方法で腸内環境を改善しましょう:

  • プロバイオティクス: 乳酸菌やビフィズス菌のサプリメント
  • プレバイオティクス: オリゴ糖や食物繊維で善玉菌の餌を供給
  • 発酵食品: 毎日の食事に味噌、納豆、キムチなどを取り入れる

便秘の解消 

便秘は体内に老廃物を蓄積させ、体臭の原因となります:

  • 朝一番にコップ1杯の水を飲む
  • 食物繊維の豊富な食品を摂取
  • 適度な運動で腸の蠕動運動を促進
  • 規則正しい排便習慣をつける

市販アイテムで効果的にニオイを防ぐコツ

市販されているワキガ対策アイテムを効果的に使用することで、症状の軽減が期待できます。ただし、商品選びや使用方法が重要です。

制汗剤・デオドラント剤の選び方

成分による分類 効果的な制汗剤の主要成分と特徴:

アルミニウム塩系

  • 塩化アルミニウム、クロルヒドロキシアルミニウムなど
  • 汗腺の出口を一時的に塞ぐ効果
  • 最も制汗効果が高い
  • 肌の弱い方は刺激を感じる場合あり

亜鉛化合物系

  • 酸化亜鉛、亜鉛フェノールスルホン酸塩など
  • 殺菌・収れん効果
  • 肌への刺激が比較的少ない
  • 長時間効果が持続

銀イオン系

  • 銀含有ゼオライトなど
  • 優れた殺菌効果
  • 肌にやさしい
  • 持続時間がやや短い

効果を最大化する使用方法

使用タイミング

  • 夜間使用: 入浴後の清潔で乾いた肌に塗布
  • 朝の補強: 必要に応じて軽く追加塗布
  • 外出先: 汗を拭き取ってから制汗剤を使用

塗布方法

  1. 脇の下を完全に乾燥させる
  2. 適量を薄く均一に塗布する
  3. 完全に乾いてから衣類を着用する
  4. 過剰な塗布は毛穴を詰まらせるため避ける

おすすめの市販アイテム

医薬部外品の制汗剤 

有効成分が一定濃度配合されており、効果が期待できます:

  • クリームタイプ: 密着性が高く、効果が長時間持続
  • ロールオンタイプ: 塗りやすく、ムラになりにくい
  • スプレータイプ: 手軽に使用できるが、効果は比較的短時間

除菌ウェットティッシュ 

外出先での緊急ケアに効果的:

  • ベンザルコニウム塩化物配合のもの
  • アルコールフリーの低刺激タイプ
  • 大判サイズで脇全体を清拭できるもの

衣類用消臭スプレー 

衣類に付着した臭いの除去:

  • 銀イオン配合タイプ
  • 酵素分解タイプ
  • 除菌効果のあるもの

手作りアイテムの活用

重曹デオドラント 

材料:

  • 重曹 大さじ3
  • 片栗粉 大さじ1
  • ココナッツオイル 大さじ1
  • エッセンシャルオイル(ラベンダーなど)2~3滴

作り方:

  1. 重曹と片栗粉を混ぜる
  2. ココナッツオイルを少しずつ加えて練る
  3. エッセンシャルオイルを加えて完成

ミョウバン水 

材料:

  • 焼きミョウバン 10g
  • 水 300ml

作り方:

  1. 水に焼きミョウバンを溶かす
  2. 一晩置いて完全に溶解させる
  3. スプレーボトルに入れて使用

使用上の注意:

  • 皮膚に異常を感じたら使用を中止
  • パッチテストを事前に実施
  • 冷暗所で保存し、2週間程度で使い切る

自力で治すのが難しいケースとは?

ワキガの症状には個人差があり、生活習慣の改善や市販アイテムだけでは十分な効果が得られない場合があります。専門的な治療が必要となるケースを理解し、適切な判断を行うことが重要です。

重度のワキガの特徴

臭いの強さ 

以下のような場合は、重度のワキガと考えられます:

  • 制汗剤や消臭剤を使用しても臭いが抑えられない
  • 1メートル以上離れていても臭いが感じられる
  • 本人だけでなく、周囲の人からも臭いを指摘される
  • 衣類に付着した臭いが洗濯しても完全に落ちない

症状の持続性

  • 1年を通して常に強い臭いがある
  • 冬場など汗をかきにくい時期でも臭いが気になる
  • 入浴後すぐに臭いが発生する
  • 睡眠中も含めて24時間臭いが続く

日常生活への影響

  • 人との距離を保つことを意識してしまう
  • 電車やエレベーターなどの密閉空間を避ける
  • 仕事や学校生活に支障をきたしている
  • 精神的ストレスが強く、うつ症状を併発している

医学的治療が効果的な理由

アポクリン汗腺の根本的除去 

ワキガの原因となるアポクリン汗腺は、外科的な処置でなければ根本的な除去はできません。手術による汗腺除去は、症状の大幅な改善が期待できる唯一の方法です。

専門的な診断 

皮膚科医や美容外科医による専門的な診断により、以下のことが明確になります:

  • ワキガの重症度
  • 最適な治療法の選択
  • 他の疾患との鑑別診断
  • 個人に合わせた治療計画の立案

安全で確実な治療 

専門機関での治療は、以下の点で自己ケアより優れています:

  • 医師による安全管理
  • 適切な麻酔による無痛治療
  • 感染対策の徹底
  • アフターケアの充実

専門治療の種類と特徴

当院では、症状の程度に応じて複数の治療法をご案内できます。

ボトックス注射

  • 治療時間:10分程度
  • 効果持続期間:3~4ヶ月
  • ダウンタイム:ほとんどなし
  • 適応:軽度~中等度のワキガ

ボトックス注射は、アポクリン汗腺の働きを一時的に抑制し、汗の分泌量を減らすことで臭いを軽減します。手軽に受けられる治療として人気があります。

吸引シェービング法

  • 治療時間:30分程度
  • 効果:半永久的
  • ダウンタイム:数日~2週間程度
  • 適応:軽度~中等度のワキガ

局所麻酔後に脇の下を数mm切開し、細い特殊な吸引器具でアポクリン汗腺を除去する方法です。ダウンタイムが比較的短く、中等度までの脇臭症の改善に大きく貢献できる治療法です。

ミラドライ

  • 治療時間:60~90分程度
  • 効果:半永久的
  • ダウンタイム:3~7日程度
  • 適応:軽度~中等度のワキガ

マイクロ波エネルギーを使用してアポクリン汗腺を破壊する治療法です。皮膚を切開しないため、傷跡が残らず、回復も早いのが特徴です。

手術療法(剪除法)

  • 治療時間:60~90分程度
  • 効果:半永久的
  • ダウンタイム:1~2週間程度
  • 適応:中等度~重度のワキガ

脇の下を数センチ切開し、直視下でアポクリン汗腺を除去する確実な方法です。重度のワキガに対して最も効果的な治療法とされています。

治療を検討すべきタイミング

症状の客観的評価

以下のチェックリストで3つ以上当てはまる場合は、専門治療を検討することをおすすめします:

□ 家族や友人から体臭について指摘されたことがある

□ 市販の制汗剤では効果が感じられない

□ 衣類の脇部分に黄色いシミができる

□ 1日2回以上着替えが必要

□ 人込みや密閉空間で周囲の反応が気になる

□ ワキガが原因で対人関係に悩んでいる

精神的負担の評価

ワキガによる精神的ストレスが以下のような状態に発展している場合は、早急な専門治療を検討すべきです:

□ 人との接触を極端に避けるようになった

□ 外出することが億劫になった

□ 仕事や学校での集中力が低下している

□ 睡眠障害や食欲不振などの身体症状が現れている

□ 自己肯定感が著しく低下している

□ うつ症状や不安障害の兆候がある

治療効果と満足度

客観的な改善指標 

専門治療を受けた患者様の多くが、以下のような改善を実感されています:

  • 臭いの強さが軽減
  • 制汗剤の使用量が大幅に減少
  • 衣類の黄ばみが気にならなくなる
  • 1日の着替え回数が減る
  • 人との距離を気にしなくなる

生活の質の向上 

治療後の患者様からは、以下のような喜びの声をいただいています:

  • 「電車や会議室などの密閉空間でも安心して過ごせるようになった」
  • 「白い服を自信を持って着られるようになった」
  • 「人との会話に集中できるようになった」
  • 「スポーツや運動を心から楽しめるようになった」
  • 「パートナーとの関係がより親密になった」

治療を受ける最適なタイミング

季節的な考慮 

ワキガ治療を受ける季節として、以下の時期がおすすめです:

秋~冬(10月~2月)

  • 汗をかきにくい時期のため、治療後のケアが楽
  • ダウンタイム中も厚着で傷跡を隠しやすい
  • 春夏シーズンに向けて準備ができる

春(3月~5月)

  • 薄着になる前に治療を完了できる
  • 夏場の汗の季節に効果を実感しやすい

ライフスタイル的な考慮

  • 長期休暇が取れる時期
  • 重要なイベントや出張の予定がない時期
  • 精神的に余裕がある時期
  • 継続的な通院が可能な時期

セカンドオピニオンの重要性

複数の医師に相談するメリット 

ワキガ治療は医師の技術や経験によって結果が大きく左右されるため、以下の点で複数の意見を聞くことをおすすめします:

  • 診断の正確性の確認
  • 治療法の選択肢の比較
  • 費用対効果の検討
  • 医師との相性の確認
  • 技術レベルの比較

信頼できるクリニックの見極め方 

以下のポイントを確認して、安心して治療を受けられるクリニックを選びましょう:

  • 専門医の資格と経験年数
  • ワキガ治療の症例数と実績
  • カウンセリングの丁寧さ
  • アフターケア体制の充実度
  • 料金設定の透明性
  • 口コミや評判の確認

まとめ

ワキガの改善には、まず正しい知識を身につけ、自分の症状の程度を客観的に評価することが重要です。軽度から中等度のワキガであれば、本記事で紹介した自力でできる対策方法により、症状の大幅な軽減が期待できます。

自力対策の要点

  • 適切な洗浄と除菌ケアの継続
  • 生活習慣の根本的な改善
  • 市販アイテムの効果的な活用
  • ストレス管理と精神的ケア

これらの対策を3ヶ月程度継続しても十分な改善が見られない場合、または症状が重度で日常生活に大きな支障をきたしている場合は、専門的な治療を検討することをおすすめします。

ワキガは一人で悩みを抱えやすい疾患ですが、適切な治療により確実に改善できます。自力でのケアも大切ですが、症状の程度によっては専門的な治療が最も効果的です。

経験豊富な高崎CLINIC Wでの専門治療

当院では、ワキガ治療に豊富な経験を持つ医師が、お一人お一人の症状に合わせた最適な治療プランをご提案いたします。ボトックス注射、吸引シェービング法など、様々な治療選択肢をご案内できます。

特に院長の高橋医師は、美容診療実績10,000件以上の豊富な経験を持ち、大手美容外科の院長・技術指導医として培った高度な技術により、患者様に安心・安全な治療を提供いたします。

まずは無料カウンセリングから

「本当にワキガなのか分からない」「どの治療が自分に適しているか知りたい」「費用について詳しく聞きたい」など、どのようなご相談でも大歓迎です。

当院では、無料カウンセリングにて専門医による詳しい診察と、症状に応じた治療法のご説明を行っております。無理な治療の押し付けは一切いたしませんので、安心してご相談ください。

ワキガの悩みから解放され、自信を持って日常生活を送れるよう、私たちが全力でサポートいたします。まずはお気軽に無料カウンセリングにお越しください。皆様のご来院を心よりお待ちしております。

CLINIC W(クリニックW)
群馬県高崎市にある美容外科・美容皮膚科
高崎駅から徒歩5分、駐車場完備
無料カウンセリング予約受付中

ドクター紹介

院長 高橋 渉

院長 高橋 渉

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資格

医学博士(東京大学)国際医学論文の執筆多数

所属学会

日本美容外科学会 正会員
日本美容皮膚科学会 正会員

年表

2008年 新潟大学医学部医学科 卒業
2010年 多摩総合医療センター ジュニアレジデント
その後、東京大学医学部附属病院 シニアレジデント、助教
2020年 大手美容外科 入職
その後、高崎院初代院長、品川院院長、技術指導医を歴任
2022年 東京美容医療クリニック、ウィクリニック勤務開始
2023年 吉祥寺アイビークリニック、盛岡美容外科 勤務開始
2024年 高崎でCLINIC Wを開業

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