2026.5.9

顎をシュッとさせる方法|たるみ・脂肪・骨格の原因別に医師が解説する美容医療のアプローチ

監修:高橋渉医師(東京大学医学部医学博士・高崎CLINIC W院長)


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顎がシュッとしない原因の3タイプ(皮下脂肪・たるみ・骨格)

「顎のラインをシャープにしたい」「フェイスラインがぼやけている」というお悩みは非常に多く寄せられますが、その原因はひとつではありません。大きく分けると「皮下脂肪の蓄積」「皮膚・組織のたるみ」「骨格・咬筋の問題」の3タイプに分類されます。原因を正確に見極めることが、効果的な治療選択の前提です。

皮下脂肪型は、顎から首にかけて脂肪が蓄積し、フェイスラインが丸みを帯びた状態です。若い世代でも体重に関係なく局所的に脂肪がつきやすい方がおり、遺伝的素因も関係します。頬骨の下から顎先・首にかけてのゾーンをつまんで脂肪が厚く感じられる場合は、この型が疑われます。

たるみ型は、加齢とともに皮膚の弾力(コラーゲン・エラスチン)が低下し、頬やフェイスラインが下垂してくる状態です。30代後半以降に多く、頬の組織が下方にずれることでフェイスラインが不明瞭になり、二重顎に見える原因にもなります。皮下脂肪量は多くなくても、たるみによってラインが埋もれてしまうのが特徴です。

骨格・咬筋型は、もともとの骨格が四角張っている、あるいは咬筋(噛む筋肉)が発達して顔の下半分が横に張り出している状態です。食いしばりや歯ぎしりの習慣がある方、硬いものを好んで食べる方に多く見られます。脂肪やたるみとは異なり、筋肉・骨格へのアプローチが必要です。

実際には3つの要素が複合しているケースがほとんどです。例えば「たるみ+咬筋の張り出し」や「皮下脂肪+たるみ」が重なると、フェイスラインのぼやけがより顕著になります。担当医の診察により、どの要素が主体かを判断したうえで治療を設計することが重要です。


セルフマッサージやダイエットで顎は変わるのか?限界の話

「マッサージでリンパを流せばすっきりする」「ダイエットすれば顎が細くなる」と信じている方も多いですが、これらには明確な限界があります。

マッサージやリンパドレナージュは一時的なむくみの解消には有効ですが、顎下の皮下脂肪・皮膚のたるみ・咬筋の肥大を物理的に変化させることはできません。むしろ過度な摩擦はシミのリスクを生じさせます。全身のダイエットは体脂肪を全体的に減らしますが、顎下の脂肪は特に落ちにくい部位です。また体重を落としてもフェイスラインのたるみが目立つようになるケースも多くみられます。咬筋は咀嚼習慣を変えれば緩やかに縮小する可能性はありますが、変化には年単位を要します。

セルフケアはあくまでも「むくみをとる」「悪化を防ぐ」補助的なものです。すでに蓄積した脂肪・たるみ・咬筋の張りを改善したい場合は、医療的なアプローチが必要です。


ボツリヌス注射(咬筋ボトックス)の効果と向いている人

咬筋へのボツリヌス注射(いわゆるエラボトックス)は、筋肉の収縮を一時的に抑制することで咬筋を萎縮・縮小させ、フェイスラインの張り出しを改善する治療です。効果は注射から約2〜4週間で現れはじめ、3〜6ヶ月程度持続します。

向いている方は、咬筋の張り出しが明確に触れる方、食いしばりや歯ぎしりの自覚がある方、下顔面が横に広がって見える方です。骨格性の輪郭が問題の場合や、咬筋の関与が少ない場合は効果が限定的になることもあるため、診察でのアセスメントが重要です。

施術は5〜10分程度で完了し、ダウンタイムはほぼありません。注射部位の軽い腫れや内出血が生じることがありますが、通常数日以内に落ち着きます。効果の維持には3〜6ヶ月ごとの定期的な注射が必要で、長期継続により咬筋が徐々に小さくなるため、回を重ねるほど間隔を延ばせる場合があります。

当院では高橋渉医師がカウンセリングと診察を担当し、適切な投与量・部位を判断したうえで施術を行います。


ヒアルロン酸注入でシャープなラインを作る方法

ヒアルロン酸注入は、顎先(オトガイ部)にヒアルロン酸を注入してボリュームと高さを加えることで、正面・横顔ともに顎のシャープさを演出する治療です。当院では「あごヒアルロン酸」として提供しています。

顎先を前方・下方にわずかに出すことで、横顔のEライン(鼻先と顎先を結ぶライン)が整い、顔全体のバランスが改善します。また、顎に高さが生まれることでフェイスラインにメリハリが生まれ、正面から見たときに顎がシュッとした印象になります。骨格的に顎が短い・後退気味の方に特に適しています。

使用するヒアルロン酸製剤は、顎への注入に適した硬さ・形状保持力を持つものを選択します。効果の持続は製剤の種類と注入量によりますが、一般的に6〜18ヶ月程度です。

施術はダウンタイムが少なく、注射による内出血や腫れは通常数日で落ち着きます。ただし、顎は血管が走行する部位でもあるため、注入技術と解剖学的知識が求められる施術です。経験豊富な医師による施術をお勧めします。

脂肪やたるみが主因の場合はヒアルロン酸単独での改善に限界がありますが、脂肪溶解注射や小顔デバイス治療と組み合わせることで、より立体的で自然なフェイスラインを実現できます。


脂肪溶解注射(カベリン・FatX Core)の仕組みと回数目安

顎下・フェイスラインの皮下脂肪に対しては、脂肪溶解注射が有効な選択肢です。薬剤を皮下脂肪層に直接注入し、脂肪細胞の細胞膜を溶解・破壊することで、分解された脂肪をリンパや血流を介して体外に排出させる仕組みです。

現在、脂肪溶解注射の主成分はデオキシコール酸(DC)またはホスファチジルコリン(PPC)+デオキシコール酸の組み合わせが主流です。当院では安全性と有効性のエビデンスが確認されている製剤を選択しており、具体的にはカベリン(Kabelline)やFatX Core(ファットエックスコア)を使用しています。これらは国内外で実績があり、近年の脂肪溶解注射のスタンダードとして位置づけられています。かつて広く使われていたBNLSシリーズなど旧世代製剤は、成分の透明性や効果のエビデンスの観点から当院では積極的に選択していません。

施術1回あたりの効果は緩やかで、複数回の施術を重ねることで効果が蓄積します。目安として、顎下の脂肪であれば3〜5回程度(1〜2ヶ月に1回のペース)が推奨されますが、脂肪の量や個人差によって異なります。施術後は注射部位の腫れ・熱感が1〜3日程度続くことが多く、ダウンタイムとして見込んでおく必要があります。

脂肪溶解注射はあくまでも「脂肪を減らす」治療であり、たるみや骨格の問題には作用しません。そのため、脂肪型が主体の方には単独でも有効ですが、たるみが合併する場合は後述のリフト系治療との併用が推奨されます。


小顔デバイスでたるみとフェイスラインにアプローチ:オンダリフト・サーマジェン・スーパーHIFU RT

たるみ型のフェイスラインぼやけに対しては、皮膚・皮下組織に熱刺激を与えてコラーゲンをリモデリングするデバイス治療が有効です。当院では目的とターゲット層に応じて3種類の小顔デバイスを使い分けています。

オンダリフト(ONDA PRO)

オンダリフトは、マイクロ波(2.45GHz)を用いてターゲット組織に選択的に熱を届けるデバイスです。ハンドピースの種類(Pocket・Shallow・Deep)により、皮膚表面を傷めることなく脂肪層から真皮層まで深さを使い分けて照射できます。顎下の皮下脂肪の収縮・減少と、真皮コラーゲンのリモデリングによるたるみ改善の両方に作用する点が特徴で、脂肪とたるみが混在するケースに特に適しています。当院は上信越地区で初めてONDA PROの最新モデルを導入したクリニックです。施術中の痛みは軽微でダウンタイムもほぼなく、施術当日にボツリヌス注射やヒアルロン酸と組み合わせることも可能です(すでにヒアルロン酸が注入済みの部位を除く)。

サーマジェン(Thermagen)

サーマジェンは皮膚の浅層(表皮〜真皮浅層・皮下組織)に作用するRFデバイスです。オンダリフトよりも表層寄りにアプローチするため、皮膚表面のテクスチャー改善や薄い皮下組織のタイトニングを目的とした場合に使いやすく、オンダリフトと同日に施術することも可能です。たるみが始まったばかりの若い世代や、維持目的での照射にも適しています。

スーパーHIFU RT

HIFU(高強度集束超音波)は、超音波エネルギーを皮膚の深層(SMAS筋膜層)に集束させて熱凝固点を形成し、外科的リフトに近い引き上げ効果を得る治療です。当院のスーパーHIFU RTは、SMASへのアプローチによって頬やフェイスラインを物理的に引き上げる効果が期待でき、たるみによるフェイスラインのぼやけに対して高いリフトアップ効果をもたらします。ダウンタイムはほぼありませんが、施術中の痛みは個人差があります。効果の持続は一般的に6〜12ヶ月程度で、年1〜2回のメンテナンスが推奨されます。

これら3つのデバイスは、それぞれターゲット深度と作用機序が異なるため、組み合わせることでより立体的なアプローチが可能です。どのデバイスが適しているかは診察で判断します。


糸リフトで輪郭をリフトアップするアプローチ

糸リフト(スレッドリフト)は、顔の皮下に溶ける糸を挿入し、組織を物理的に引き上げる治療です。コグ(返し)のついた糸が組織に引っかかることで即時のリフトアップ効果を発揮し、さらに糸が異物刺激となってコラーゲン産生を促すため、時間とともに皮膚の弾力向上も期待できます。

フェイスラインへの糸リフトは、頬や顎のたるんだ組織を後上方に引き上げることでフェイスラインをシャープにする効果があります。たるみが明確に進行した30〜50代の方に適しており、HIFUデバイスと比較してより即効性のある引き上げが得られる場合があります。

糸の素材はPDO(ポリジオキサノン)やPCL(ポリカプロラクトン)が主流で、体内で数ヶ月〜1年以上かけて吸収されます。効果の持続は糸の種類・本数・個人の代謝によって異なりますが、一般的に1〜2年程度です。

施術後のダウンタイムとして、挿入部位の腫れや内出血が1〜2週間程度みられることがあります。表情の引きつれや非対称が一時的に生じる場合もありますが、通常は数週間以内に落ち着きます。なお、脂肪が厚い部位では引き上げ効果が出にくいため、脂肪溶解注射や小顔デバイス治療と組み合わせることがより効果的です。

顎をシュッとさせる美容医療の選択肢一覧と費用感

治療主な適応効果の持続ダウンタイム備考
咬筋ボトックス咬筋の張り出し3〜6ヶ月ほぼなし定期的な追加注射が必要
あごヒアルロン酸顎先の形成・高さ6〜18ヶ月数日たるみ・脂肪との複合可
脂肪溶解注射(カベリン/FatX Core)顎下の皮下脂肪半永久的(脂肪細胞を破壊)1〜3日の腫れ複数回推奨
オンダリフト(ONDA PRO)脂肪+たるみ6〜12ヶ月ほぼなし脂肪・真皮層に同時作用
サーマジェン皮膚浅層のたるみ6ヶ月程度ほぼなしオンダリフトと同日施術可
スーパーHIFU RTたるみ・フェイスラインの引き上げ6〜12ヶ月ほぼなしSMAS層へのアプローチ
糸リフトたるみ・即時リフトアップ1〜2年1〜2週間脂肪治療との併用でより効果的

費用はクリニックや施術範囲・使用量・組み合わせにより異なります。当院の詳細な料金は診察時または当院Webサイトにてご確認ください。


クリニックに相談すべきタイミングとカウンセリングで確認すること

「もう少し様子を見よう」と思い続けているうちに、たるみや脂肪の蓄積が進行してより多くの治療が必要になるケースが少なくありません。以下のような状況であれば、早めにクリニックへの相談をお勧めします。

スマートフォンで自撮りをしたとき、正面・横顔ともにフェイスラインのもたつきが気になる状態が続いている。写真を見るたびに顎下の二重あごが目立つ。顔の下半分の横幅が気になる。セルフマッサージや美容グッズを試したが変化を感じない。このような場合は、医療的アプローチを検討する段階です。

カウンセリングで確認すべき点としては、まず「自分の悩みの原因は脂肪・たるみ・骨格のどれが主か」を医師に診断してもらうことが最も重要です。そのうえで、提案された治療の効果・持続期間・ダウンタイム・費用・複数回の必要性について具体的に確認しましょう。また、複数の治療を組み合わせる場合は、施術の順序と間隔についても事前に確認しておくと安心です。

高崎CLINIC Wでは、高橋渉医師が一人ひとりの骨格・皮下脂肪・たるみの状態を詳しく診察し、フェイスラインのお悩みに対する最適な治療の組み合わせをご提案しています。まずはお気軽にご相談ください。


よくある質問(FAQ)

Q. 咬筋ボトックスで顔が小さくなりますか? A. 咬筋の張り出しが原因でフェイスラインが広がっている場合は有効です。ただし、脂肪やたるみが主因の場合は効果が限定的です。原因に合った治療かどうか診察で確認することが大切です。

Q. 脂肪溶解注射は1回で効果が出ますか? A. 1回でも変化を感じる方はいますが、効果は複数回で蓄積します。顎下であれば3〜5回を目安としてください。脂肪量が多い場合はそれ以上かかることもあります。

Q. オンダリフトとHIFUはどちらが効きますか? A. 作用するターゲット層が異なります。オンダリフトは脂肪層と真皮層への同時アプローチが特徴で、脂肪とたるみが混在するケースに適しています。スーパー HIFU RTはSMAS層への深達でリフトアップ効果が高く、たるみが主体の方に向いています。診察で最適な選択をご提案します。

Q. ヒアルロン酸で顎を出すと不自然になりませんか? A. 過剰な量を注入すると不自然に見えることがありますが、適切な量・製剤・注入デザインであれば自然な仕上がりになります。経験のある医師による施術を選ぶことが重要です。

Q. たるみと脂肪が両方ある場合、どの順番で治療しますか? A. 一般的には脂肪を先に減らしてからたるみにアプローチすることが多いですが、オンダリフトのように両者に同時にアプローチできる治療もあります。最適な順序は個人の状態によって異なるため、診察でご相談ください。


高崎CLINIC W クリニック情報

高崎CLINIC W

住所:AZNOMAビル5F(高崎駅徒歩5分、専用駐車場あり)

院長:高橋渉医師(東京大学医学部医学博士)

予約:24時間Webにて受付中

診療内容:あごヒアルロン酸、あご先リフト、咬筋ボトックス、脂肪溶解注射(カベリン・FatX Core)、オンダリフト(ONDA PRO)、サーマジェン、スーパーHIFU RT ほか

ドクター紹介

院長 高橋 渉

院長 高橋 渉

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資格

医学博士(東京大学)国際医学論文の執筆多数

所属学会

日本美容外科学会 正会員
日本美容皮膚科学会 正会員

年表

2008年 新潟大学医学部医学科 卒業
2010年 多摩総合医療センター ジュニアレジデント
その後、東京大学医学部附属病院 シニアレジデント、助教
2020年 大手美容外科 入職
その後、高崎院初代院長、品川院院長、技術指導医を歴任
2022年 東京美容医療クリニック、ウィクリニック勤務開始
2023年 吉祥寺アイビークリニック、盛岡美容外科 勤務開始
2024年 高崎でCLINIC Wを開業

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