
美容皮膚科の分野で注目を集めているピコレーザー。「従来のレーザーとは何が違うの?」「自分の肌悩みに効果があるの?」と疑問に思われる方も多いのではないでしょうか。
この記事では、群馬県高崎市で美容皮膚科治療を行う高崎CLINIC Wが、ピコレーザーの仕組みから効果、治療回数、副作用まで分かりやすく解説します。シミや毛穴の開き、肌質改善でお悩みの方は、ぜひ参考にしてください。
ピコレーザーとは?従来レーザーとの違い
ピコレーザーの基本的な仕組み

ピコレーザーは、1秒の1兆分の1(ピコ秒)という極めて短い時間でレーザーを照射する最新の美容レーザー機器です。従来のQスイッチレーザーが10億分の1秒(ナノ秒)での照射だったのに対し、ピコレーザーはその1,000倍も短い時間での照射が可能になりました。
なぜ照射時間が重要なのか?
照射時間が短いということは、「瞬間的に強いエネルギーを与えて、すぐに止める」ということです。これにより、周囲の正常な組織に熱ダメージを与えることなく、ターゲットとなるメラニン色素だけを効率的に破壊できるようになりました。
従来レーザーとの主な違い
治療メカニズムの違い
従来のレーザーは「熱作用」でメラニン色素を溶かして破壊していました。一方、ピコレーザーは「衝撃波」によってメラニン色素を瞬間的に粉砕します。
この違いが重要な理由:
- 従来の熱作用:周囲の組織も温まってしまい、やけどのリスクや色素沈着のリスクが高い
- ピコレーザーの衝撃波:ターゲットだけを破壊し、周囲への影響を最小限に抑制
安全性の向上
炎症後色素沈着(PIH)のリスクが大幅に減少し、特に色素沈着を起こしやすいアジア人の肌質に適した治療が可能になりました。
ピコレーザーで改善が期待できる肌悩み

シミの種類と治療法の理解
老人性色素斑(一般的なシミ)
- 境界がはっきりしている茶色から黒色のシミ
- ピコスポットで効果的に治療可能
肝斑
- 女性ホルモンの影響による左右対称のシミ
- ピコトーニングでの慎重な治療が必要
ADM(後天性真皮メラノサイトーシス)
- 深い層(真皮)にある灰色がかったシミ
- 半年ごとに5回程度のスポット治療が目安
その他の適応症状
- そばかす、色素沈着
- 毛穴の開き・肌質改善
- 刺青・タトゥー除去
- くすみ・肌のトーンアップ
ピコレーザーの種類とそれぞれの特徴
ピコスポット
特徴 目立つシミやそばかすをピンポイントで除去する治療です。高出力レーザーを狙った部位に集中照射し、メラニン色素を効率的に破壊します。
治療の特徴 照射直後から2〜3日でマイクロクラスト(薄いかさぶた状のもの)が形成され、1〜2週間で自然に剥がれ落ちます。一般的なシミであれば1〜3回程度で効果を実感できます。
推奨頻度 半年〜1年に1回程度。紫外線の弱い秋冬の施術がおすすめです。

ピコトーニング
特徴 顔全体に低出力のレーザーを均一に照射し、広範囲の色素沈着や肌質改善を行う治療です。
適応症状 肝斑、全体的なくすみ、薄いシミの集合、色素沈着、肌のトーンアップ
治療の特徴 マイルドな照射のため、ダウンタイムがほとんどありません。回数を重ねることで徐々にメラニンが排出され、透明感のある肌へと改善していきます。
推奨頻度 2〜4週間に1回、8〜10回程度が治療の目安です。
ピコフラクショナル
特徴 専用のMLAレンズを使用し、肌全体に点状の刺激を与えることで、コラーゲンやエラスチンの産生を促進します。
適応症状 毛穴の開き、肌のハリ・弾力の低下、小じわ、ニキビ跡、肌質改善
治療の特徴 皮膚表面に穴を開けない深部治療のため、従来のフラクショナルレーザーに比べて痛みやダウンタイムが軽減されています。
推奨頻度 月1回、8〜10回程度が目安です。
効果が出るまでの回数と施術間隔の目安
ピコスポット
- 一般的なシミ:1〜3回
- 濃いシミ:3〜5回
- ADM:半年ごとに5回程度
- 施術間隔:半年〜1年に1回
ピコトーニング
- 肝斑治療:8〜10回以上
- くすみ改善:5〜8回
- トーンアップ:1回でも実感可能
- 施術間隔:2〜4週間に1回
ピコフラクショナル
- 必要回数:8〜10回程度
- 施術間隔:月1回
- 効果実感:3〜4回目頃から
効果を高めるための併用治療
内服治療
- トラネキサム酸(肝斑、色素沈着の改善に非常に効果的)
- ワカサプリやシナールなどのビタミンC(抗酸化作用、メラニン生成抑制)
- ユベラなどのビタミンE(抗酸化作用、血行促進)
特に、トラネキサム酸とビタミンC・Eの併用は、肝斑改善や色素沈着予防に非常に効果的です。
外用治療・スキンケア
特にピコスポット治療後は、ゼオスキンのセラピューティックプログラムなどの医療グレードスキンケアとの併用が重要です。これにより治療効果を最大化し、色素沈着のリスクを最小限に抑えることができます。
ダウンタイムや施術後の注意点について
ピコスポットのダウンタイム
期間: 1〜2週間程度
症状と経過
- 照射直後:軽い赤みや腫れ
- 2〜3日後:マイクロクラスト形成
- 1〜2週間:自然に剥がれ落ちて新しい皮膚が現れる
ピコトーニングのダウンタイム
期間: ほとんどなし〜数日
症状
- 軽い赤み(数時間〜1日程度)
- 初回治療後に小さなニキビのような反応
- 軽度の乾燥
ピコフラクショナルのダウンタイム
期間: 3〜5日程度
症状
- 軽度の赤み、むくみ
- ヒリヒリ感、乾燥
共通の注意点
- 紫外線対策の徹底(SPF30以上の日焼け止め使用)
- 優しい洗顔と十分な保湿
- レチノール系化粧品は治療前後1週間使用を控える
ピコレーザーの副作用やリスクはある?
一般的な副作用
軽微な副作用(よく見られる)
- 一時的な赤み、腫れ、ヒリヒリ感、乾燥
- 一時的な色素沈着、色素脱失
- 小さな水疱形成、かさぶた形成
- 炎症後色素沈着(適切な治療間隔と術後ケアで予防可能)
- 色素脱失(白抜け)(過度な照射により稀に発生)
- 瘢痕形成(極めて稀)
- 肝斑の悪化(不適切な照射による)
治療を受けられない方
妊娠・授乳中の方、光過敏症の方、治療部位に感染症がある方、皮膚がんの既往・疑いがある方、ケロイド体質の方、免疫抑制剤使用中の方
ピコレーザーが向いている人・向いていない人
向いている人
症状面
- 明確なシミやそばかすがある方
- 肝斑にお悩みの方
- 全体的なくすみを改善したい方
- 毛穴の開きが気になる方
ライフスタイル面
- 定期的な通院が可能な方
- 紫外線対策を徹底できる方
- アフターケアをしっかり行える方
向いていない人
- 定期的な通院が困難な方
- 紫外線対策が不十分な方
- 1回で完璧な結果を期待する方
- 医師の指示に従えない方
他のレーザー治療との違いと使い分け方
IPL(フォトフェイシャル)との比較
- 明確なシミ:ピコスポットが効果的
- 全体的な肌質改善:IPLも選択肢
- 確実な効果を求める場合:ピコレーザー
Qスイッチレーザーとの比較
ピコレーザーの優位性
- より短い照射時間(ピコ秒)
- 炎症後色素沈着のリスクが低い
- ダウンタイムが短い
- 薄いシミにも効果的
CO2フラクショナルレーザーとの比較
ピコフラクショナルとの違い
- 皮膚表面を傷つけない
- ダウンタイムが短い(数日)
- 痛みが少ない
- 当日からメイク可能
なぜ総合的な肌治療が重要なのか
いきなりスポット治療のリスク
肌の土台が整っていない状態でいきなり高出力のスポット治療を行うと、炎症後色素沈着(PIH)を起こすリスクが高くなります。
段階的治療アプローチの重要性
第1段階:肌の土台作り(1〜3ヶ月)
- ピコトーニングによる肌質改善
- 適切なスキンケア指導
- 内服・外用薬による炎症抑制
第2段階:本格的な色素治療(2〜6ヶ月)
- ピコスポット(明確なシミに対して)
- ピコトーニング継続
- 内服・外用薬の継続
第3段階:維持・予防治療(継続)
- 定期的なメンテナンス治療
- ホームケアの継続
VISIAによる肌診断の重要性
VISIAが重要な理由
・隠れたシミ・肝斑の発見
・シミの正確な分類
・治療効果の客観的評価
・白斑リスクの回避
・最適な治療プランの立案
VISIAがないクリニックでの治療リスク
- 肝斑の見落としによる悪化
- 過度な治療による白斑形成
- シミの種類の誤診による治療効果不足
ピコレーザー治療を受けるクリニックを選ぶ際は、「VISIAなどの専門的な肌診断機器があるか」を必ず確認することをお勧めします。
ピコレーザーの料金相場と部位別費用感
ピコレーザー治療を検討する際、料金は重要な判断材料の一つです。全国の美容皮膚科における一般的な料金相場をご紹介します。
全国的な料金相場
ピコスポット
- 1ショット:500円〜2,000円
- 5mm以内:5,000円〜15,000円
- 10mm以内:8,000円〜20,000円
- 20個まで取り放題:50,000円〜100,000円
ピコトーニング
- 顔全体1回:12,000円〜25,000円
- 5回コース:50,000円〜100,000円
- 10回コース:90,000円〜180,000円
ピコフラクショナル
- 顔全体1回:20,000円〜35,000円
- 5回コース:80,000円〜140,000円
- 部分的治療(鼻+頬など):15,000円〜25,000円
ピコダブル(トーニング+フラクショナル)
- 1回:25,000円〜40,000円
- 5回コース:100,000円〜160,000円
部位別の費用感
顔全体 最も一般的な治療範囲で、トーニングやフラクショナルの基本料金となります。
部分的治療
- 鼻+頬:全体料金の70〜80%程度
- 首・デコルテ:全体料金と同等〜120%程度
料金に影響する要因
使用機器の違い 厚生労働省承認機器(エンライトンSRなど)を使用するクリニックは、安全性への投資として適正な料金設定となっています。
医師の経験・技術力 豊富な症例数と高い技術力を持つ医師による治療は、結果的に高い費用対効果が期待できます。
診断・サポート体制 VISIAなどの専門診断機器の有無や、充実したアフターケア体制により料金が設定されています。
費用対効果を考える際のポイント
単価だけでなく総合的な価値を評価
- 適切な診断による安全性
- 治療効果の持続性
- アフターケアの充実度
- 万一のトラブル時の対応体制
適正な料金設定のクリニックを選ぶことで、安全で効果的な治療を受けることができます。極端に安い料金設定の場合、機器の性能や医師の技術、アフターケア体制に問題がある可能性もあるため、総合的な判断が重要です。
まとめ
ピコレーザーは、従来のレーザー治療の限界を超えた革新的な美容皮膚科治療です。ピコ秒という極めて短い照射時間により、高い効果と安全性を両立し、シミ・そばかす・肝斑・毛穴・肌質改善など幅広い肌悩みに対応できます。
治療効果を最大化し、リスクを最小限に抑えるためには、適切な診断と治療計画、そして経験豊富な医師による施術が不可欠です。
高崎CLINIC Wのピコレーザー治療の特徴
✓ 厚生労働省承認機器「エンライトンSR」を使用 安全性と効果が認められた最新機器による治療
✓ 豊富な症例経験 美容診療実績10,000件以上の院長による専門的な診断と治療
✓ VISIAによる詳細な肌診断 隠れたリスクの発見と治療効果の客観的評価
✓ オーダーメイド治療 肌診断から始まる、お一人おひとりに最適化された治療プラン
✓ 充実のアフターケア ゼオスキンなどの医療グレードスキンケア指導と治療後のフォローアップ体制
美しい肌への第一歩は、信頼できる医師との出会いから始まります。シミや肌質でお悩みの方は、まずは無料カウンセリングでお気軽にご相談ください。群馬県高崎市で皮膚科治療をお考えなら、JR高崎駅徒歩5分の高崎CLINIC Wにお任せください。