2025.7.8

【医師監修】目の下のクマは3種類|あなたのクマのタイプを見分ける方法

鏡を見るたびに気になる目の下のクマ。「疲れて見える」「老けて見える」と悩んでいる方も多いのではないでしょうか。実は、目の下のクマには大きく分けて3つの種類があり、それぞれ原因も改善方法も大きく異なります。

効果的なクマ治療を行うためには、まず自分のクマがどのタイプなのかを正確に知ることが重要です。この記事では、クマの種類別の見分け方から、それぞれの原因と対策方法、そして最新の治療法まで詳しく解説します。

目の下のクマの種類

目の下のクマは、主に以下の3つのタイプに分類されます。

1. 青クマ(血行不良型)

血行不良によって毛細血管が透けて見える状態で、青〜紫色のぼんやりとした影のように見えます。

2. 茶クマ(色素沈着型)

メラニン色素の沈着や角質の蓄積によってできる茶色〜黒っぽいクマです。

3. 黒クマ(構造的タイプ)

眼窩脂肪の突出やたるみによって影ができ、黒っぽく見えるクマです。

目の下のクマは何が不足しているとできる?

目の下のクマができる原因は、クマの種類によって異なります。

青クマの場合

  • 酸素不足: 血行不良により組織への酸素供給が不足
  • 睡眠不足: 疲労蓄積による血流の悪化
  • 鉄分不足: 血液中の酸素運搬能力の低下

茶クマの場合

  • 抗酸化物質不足: 紫外線や摩擦によるダメージから肌を守る成分の不足
  • ビタミンC不足: メラニン生成を抑制する成分の不足
  • 保湿成分不足: 乾燥による角質の蓄積

黒クマの場合

  • コラーゲン不足: 皮膚の弾力性低下による たるみ
  • 筋力低下: 眼輪筋の衰えによる構造的変化
  • 骨密度低下: 加齢による骨格の変化

あなたのクマはどのタイプ?セルフチェック方法

自分のクマがどのタイプかを判断するために、以下のセルフチェックを行ってみましょう。

【青クマチェック】

  1. 目の下の皮膚を軽く指で引っ張ってみる
  2. クマの色が薄くなったり消えたりする場合は青クマの可能性が高い
  3. 温かいタオルを目に当てると一時的に改善する
  4. 疲れているときに濃くなりやすい

【茶クマチェック】

  1. 目の下の皮膚を軽く引っ張ってみる
  2. 皮膚を引っ張ってもクマの色が変わらない場合は茶クマの可能性が高い
  3. 上を向いても下を向いてもクマの濃さが変わらない
  4. 目をこする習慣がある

【黒クマチェック】

  1. 上を向いて鏡を見る
  2. 上を向いたときにクマが薄くなる場合は黒クマの可能性が高い
  3. 目の下にふくらみやたるみがある
  4. 明るい場所と暗い場所でクマの見え方が変わる

    複合タイプについて

    実際には、これらのクマが複合して現れることも少なくありません。例えば「茶クマ+青クマ」や「黒クマ+茶クマ」など、複数のタイプが同時に存在する場合があります。

    クマの種類別|原因と特徴を詳しく解説

    青クマの原因と特徴

    主な原因

    • 血行不良: 長時間のデスクワークやスマートフォンの使用
    • 睡眠不足: 疲労蓄積による血流の悪化
    • 冷え性: 全身の血行不良
    • ストレス: 自律神経の乱れによる血流低下
    • 喫煙: ニコチンによる血管収縮

    特徴

    • 青〜紫色のぼんやりとした影
    • 疲れているときに濃くなる
    • 皮膚を引っ張ると薄くなる
    • 温めると一時的に改善
    • 若い方にも多く見られる

    茶クマの原因と特徴

    主な原因

    • 紫外線ダメージ: 長期間の紫外線曝露によるメラニン沈着
    • 摩擦: 目をこする習慣やメイク時の摩擦
    • 加齢: ターンオーバーの乱れによる角質蓄積
    • アトピー性皮膚炎: 炎症による色素沈着
    • ホルモンバランスの変化: 妊娠や更年期による色素沈着

    特徴

    • 茶色〜黒っぽい色
    • 皮膚を引っ張っても色が変わらない
    • コンシーラーでも隠れにくい
    • 目をこする習慣がある方に多い
    • 時間をかけてゆっくり濃くなる

    黒クマの原因と特徴

    主な原因

    • 加齢: 皮膚のたるみと眼窩脂肪の突出
    • 遺伝的要因: 生まれつきの骨格や脂肪の配置
    • 眼輪筋の衰え: 目周りの筋力低下
    • コラーゲン減少: 皮膚の弾力性低下
    • 重力: 長期間の重力による組織の下垂

    特徴

    • 黒っぽい影のように見える
    • 上を向くと薄くなる
    • 目の下にふくらみがある
    • 加齢とともに悪化しやすい
    • 構造的な問題のため化粧品では改善が困難

    クマの種類別|自宅でできる対策方法

    青クマの対策方法

    血行促進マッサージ

    1. 人差し指と中指で目の周りを優しく円を描くようにマッサージ
    2. 目頭から目尻にかけて軽く押すように移動
    3. 1日2回、朝晩各2〜3分程度行う

    温冷療法

    1. 温かいタオルを目に当て2〜3分温める
    2. 冷たいタオルに切り替えて30秒〜1分冷やす
    3. これを2〜3回繰り返す

    生活習慣の改善

    • 十分な睡眠(7〜8時間)を心がける
    • 適度な運動で全身の血行を促進
    • 禁煙・節酒
    • ストレス管理

    茶クマの対策方法

    スキンケアの見直し

    1. 美白成分配合のアイクリーム使用
      • ビタミンC誘導体
      • アルブチン
      • トラネキサム酸
    2. 紫外線対策の徹底
      • 日焼け止めの使用
      • サングラスの着用
      • 帽子の使用

    摩擦を避ける

    • 目をこする習慣をやめる
    • メイク時は優しく丁寧に
    • クレンジングは摩擦を避けて

    黒クマの対策方法

    筋力トレーニング

    1. 眼輪筋エクササイズ
      • 目を強く閉じて5秒キープ
      • 大きく目を開いて5秒キープ
      • 10回×3セット
    2. 眼球運動
      • 上下左右に眼球を動かす
      • 円を描くように回す
      • 各方向10回ずつ

    表情筋トレーニング

    • 頬を上げて笑顔を作る
    • 眉を上げて目を大きく開く
    • 顔全体の筋肉を意識して動かす

    クマの種類別|クリニックでの最新治療法

    青クマの治療法

    1. エレクトロポレーション

    ビタミンCやトラネキサム酸などの美白成分を肌の奥深くまで浸透させる治療法です。

    2. 高周波治療(サーマジェンやサーマニードルなど)

    RF(ラジオ波)を使用して血行を促進し、コラーゲン生成を促します。

    3. 点滴治療

    血行改善に効果的な栄養素を直接血管内に投与する治療法です。

    茶クマの治療法

    1. レーザー治療

    • IPL(光治療): 複数の波長の光でメラニン色素を分解
    • ピコレーザー: 深部のメラニン色素に働きかける

    2. ケミカルピーリング

    古い角質を除去し、ターンオーバーを正常化します。

    3. 美白点滴

    グルタチオンやビタミンCを高濃度で投与し、内側から美白効果を促進します。

    黒クマの治療法

    1. 経結膜脱脂法をはじめとした手術(ハムラ法なども含む)

    まぶたの裏側から余分な脂肪を除去する方法で、傷跡が目立たない治療法です。

    2. 脂肪注入

    自分の脂肪を採取し、凹んだ部分に注入してふくらみを改善します。脱脂と併用することもあります。

    3. ヒアルロン酸注入

    へこんだ部分にヒアルロン酸を注入し、滑らかな目元を作ります。

    4. 下眼瞼切開法

    皮膚のたるみが強い場合に行う、余分な皮膚を切除する治療法です。

    治療法の比較表

    治療法適応ダウンタイム効果持続期間費用目安
    イオン導入青クマなし2〜3週間5,000〜10,000円
    IPL茶クマ軽度6ヶ月〜1年15,000〜30,000円
    経結膜脱脂黒クマ1週間程度半永久的200,000〜400,000円
    ヒアルロン酸注入黒クマ2〜3日12〜18ヶ月50,000〜100,000円

    治療を受ける際の注意点

    事前カウンセリングの重要性

    • 自分のクマのタイプを正確に診断してもらう
    • 治療法のメリット・デメリットを十分に理解する
    • 費用や回数について詳しく確認する

    クリニック選びのポイント

    • 経験ある美容外科医がいるクリニック
    • 症例実績が豊富なクリニック
    • アフターケアが充実しているクリニック
    • 無理な勧誘をしないクリニック

    よくある質問

    Q1: クマ治療は痛いですか?

    A: 治療法によって異なりますが、多くの場合は麻酔を使用するため、痛みは最小限に抑えられます。

    Q2: 治療後すぐに効果は実感できますか?

    A: 即効性のある治療(ヒアルロン酸注入など)もありますが、多くの場合は数週間〜数ヶ月かけて効果が現れます。

    Q3: 治療費用はどのくらいかかりますか?

    A: 治療法やクリニックによって異なりますが、5,000円〜400,000円程度の幅があります。

    Q4: 一度の治療で改善しますか?

    A: 症状や治療法によって異なりますが、手術以外では複数回の治療が必要な場合が多いです。

    まとめ

    目の下のクマは、3つの主要なタイプ(青クマ・茶クマ・黒クマ)に分類され、それぞれ原因と治療法が異なります。効果的な改善のためには、まず自分のクマのタイプを正確に把握することが重要です。

    セルフケアで改善が期待できる青クマや茶クマもありますが、構造的な問題が原因の黒クマや、複合的なクマの場合は、専門的な治療が必要になります。

    群馬県高崎市にある高崎CLINIC Wでは、経験豊富な医師が患者様一人ひとりのクマの状態を詳しく診察し、最適な治療法をご提案いたします。最新の治療機器を完備し、安全で効果的なクマ治療を行っております。

    目の下のクマでお悩みの方は、まずは無料カウンセリングにお越しください。専門医による詳しい診断と、患者様に最適な治療プランをご提案させていただきます。明るく若々しい印象の目元を手に入れるために、ぜひ一度ご相談ください。

    ドクター紹介

    院長 高橋 渉

    院長 高橋 渉

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    資格

    医学博士(東京大学)国際医学論文の執筆多数

    所属学会

    日本美容外科学会 正会員
    日本美容皮膚科学会 正会員

    年表

    2008年 新潟大学医学部医学科 卒業
    2010年 多摩総合医療センター ジュニアレジデント
    その後、東京大学医学部附属病院 シニアレジデント、助教
    2020年 大手美容外科 入職
    その後、高崎院初代院長、品川院院長、技術指導医を歴任
    2022年 東京美容医療クリニック、ウィクリニック勤務開始
    2023年 吉祥寺アイビークリニック、盛岡美容外科 勤務開始
    2024年 高崎でCLINIC Wを開業

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