
目次
乳輪縮小・乳頭縮小・陥没乳頭とは
バストのお悩みの中でも、乳輪や乳頭の大きさ、形、陥没などは意外と多くの方が抱えているコンプレックスです。特に妊娠・授乳後に大きくなった、左右差が気になるなど、デリケートな悩みのため相談しにくいものです。
当院では、乳頭縮小術、乳輪縮小術、陥没乳頭修正術、モントゴメリー腺除去を行っており、それぞれのお悩みに合わせて最適な治療をご提案します。授乳機能を温存しながら、美しい仕上がりを実現します。
このような方におすすめ
- 乳首の形が気になる
- 大きさや左右差の悩み
- 授乳してから大きくなった
- 乳輪が大きい、形が気になる
- 乳頭が大きい、長い
- 左右の大きさが違う
- 乳頭が陥没している
- 将来の授乳に不安がある
- 乳輪のブツブツが気になる モントゴメリー腺が目立つ
CLINIC Wの乳輪縮小・乳頭縮小・陥没乳頭の特長
授乳機能を温存しながら美しい仕上がりを実現します。極細の吸収糸を使用し、丁寧に縫合することで傷跡が目立ちにくく、ダウンタイムも最小限に抑えます。
経験豊富な医師が、バスト全体のバランスを考慮した自然なデザインをご提案。プライバシーに配慮した完全個室での診察・施術を行います。
痛みが不安な方には、静脈麻酔で眠っている間の施術も可能です。
◎ 乳輪・乳頭の構造について
乳房の脂肪組織には、乳腺(母乳を作る器官)が広がっています。乳腺で作られた母乳は、乳管を通って乳頭に届きます。乳管はストローのように広がり、何本もの管が互いに合流しあい、最終的に12~20本となり乳頭と繋がっています。
乳腺はホルモンの影響を強く受け、生理サイクルや妊娠、授乳中、離乳後で、その状態を大きく変えていきます。
バストの成長に乳管の成長が追いつかず、先端にある乳頭を内側に引きこんでしまうことがあります。これが陥没乳頭になる原因のひとつです。
以下、乳輪縮小・乳頭縮小・陥没乳頭の各施術をご説明します
① 乳頭縮小術
大きくなった乳頭や長く伸びた乳頭を、理想的な大きさ・形に整える施術です。授乳機能を温存しながら、バストや乳輪とのバランスを考慮したデザインで自然な仕上がりを目指します。
手術方法
乳頭の根元部分を切開し、余剰皮膚を切除して縫合する方法と、乳頭の一部をケーキをカットするように切除し縮小する方法があります。原則として術後に授乳することができるよう、乳管は可能な限り温存します。




極細の糸で丁寧に縫合し、ガーゼにて圧迫固定します。もともと乳頭は傷跡が目立ちにくい部分ですが、縫合の方法も工夫して、傷跡がなるべくきれいに治るよう配慮しています。
② 乳輪縮小術
大きくなった乳輪を小さく整え、バストとのバランスを改善する施術です。妊娠・授乳や加齢によって大きくなった乳輪を、理想的な大きさに縮小します。
手術方法
乳輪の外側部分、もしくは乳頭と乳輪の接合部を、ドーナツ状に切除し、乳輪全体を小さくします。切開線は乳輪の外周もしくは粘膜面に沿うため、傷跡が目立ちにくいのが特徴です。




バスト全体、乳頭とのバランスを見ながら、最適なアプローチと大きさを決定します。左右差がある場合は、ある程度形を整えることも可能です。
血行と乳管の温存に配慮しながら、極細の糸で丁寧に縫合します。授乳にも影響はありません。
③ 陥没乳頭修正術
陥没している乳頭を自然な形に突出させる施術です。見た目の改善だけでなく、将来の授乳困難や乳腺炎のリスクを軽減します。
陥没乳頭とは
陥没乳頭とは、乳頭が引き込まれてへこんでいる状態、内側に入り込んでしまっている状態をいいます。未発達で短いままの乳管(母乳を分泌するための管)が、乳頭を奥に引き込んでいるために引き起こされます。
陥没乳頭は大きく2つのタイプに分かれます。
・仮性陥没乳頭: 指で引っ張るなど刺激を与えるとすぐに隆起するもの
・真性陥没乳頭: 刺激を与えても隆起せず、常に陥没している状態
陥没乳頭のリスク
陥没乳頭は見た目だけの問題ではありません。
真性の陥没乳頭の方は、その形態のため将来授乳が困難となってしまう可能性があります。
また、陥没している部分に汚れがたまりやすく、乳腺炎を引き起こすことがあります。乳腺炎とは乳腺が炎症を起こす病気で、放っておくと正常な部分まで炎症が広がってしまいます。痛みが強く、日常生活にも大きな支障をきたします。さらに、膿がたまって乳房内に膿瘍ができた場合は、切開して膿を出す処置が必要になります。
陥没乳頭は早期から正しく治療を行うことが重要です。
手術方法
乳頭および乳輪を切開し、皮弁やZ形成を用いて陥没した乳頭を突出させます。術後に授乳することができるよう、乳管は温存します。短縮した乳管を延長し、引き込まれている組織を解放することで、乳頭を突出させます。




陥没の程度や乳頭の形に合わせて、最適な手術方法を選択します。軽度の場合は簡単な処置で改善することも可能です。
創部を縫合後、ガーゼにて圧迫固定します。乳頭は傷跡が目立ちにくい部位であり、時間の経過とともに傷跡は徐々に目立たなくなります。
④ モントゴメリー腺除去
乳輪周りのブツブツ(モントゴメリー腺)を除去し、滑らかできれいな乳輪に整える施術です。
モントゴメリー腺とは
モントゴメリー腺は、乳首と乳輪を保護するための皮脂を分泌している皮脂腺で、誰にでもあるものです。数や大きさは個人差があり、性別を問わず存在します。
しかし、大きく発達していたり数多く発達していたりすると、気になる方やコンプレックスになる方もいらっしゃいます。
モントゴメリー腺の役割
1.皮脂を分泌して乾燥から守る
乳頭や乳輪の周りの皮膚は薄く、乾燥すると傷がついて出血したり、授乳できなくなったりする可能性があります。モントゴメリー腺は皮脂を分泌して、乳頭や乳輪に薄い膜をはり、乾燥や紫外線などから守ってくれます。
2. 赤ちゃんに吸い口を教える
モントゴメリー腺は、皮脂のほかにフェロモン(匂い)を出す働きもあります。生まれて間もない赤ちゃんは、はっきりと目が見えていないため、匂いで母乳が出る場所を教えているのです。
モントゴメリー腺が大きく発達する原因
- 乾燥: 肌が乾燥しやすい人は、皮脂を多く分泌するため発達しやすい
- 妊娠・授乳: フェロモンを多く出すため、妊娠中や授乳中は特に大きくなる
- 強い刺激: 入浴時の強い洗浄や、洗浄力の強い石鹸の使用
- 下着の摩擦: きつすぎるブラジャーによる長時間の刺激
- 皮脂つまり: 皮脂が出る穴が詰まって、排出されなくなる
手術方法
目立つモントゴメリー腺を一つずつ丁寧に切除します。当院では、電気メスを使用した切除手術を行います。電気メスは、血管を焼いて止血しながら切るので、出血が少ないのが特徴です。大きさに関係なく除去でき、傷痕も小さく目立ちません。
体に害のない範囲でモントゴメリー腺を除去し、極細の糸で丁寧に縫合します。そのため傷痕をほとんど残すことなく、きれいな乳輪に仕上がります。乳輪や乳頭と同化して、時間の経過とともに傷跡はわからなくなります。


除去しても問題ない理由
モントゴメリー腺を除去しても、基本的に授乳や健康状態に影響することはありません。機能的にもある程度は必要なものですが、発達しすぎて必要以上に大きくなった分を除去するため、体への害はありません。
症例紹介
デリケートゾーンの症例写真となるため、院内での閲覧のみ、とさせていただきます。
メリット/デメリット
メリット
- 一度の施術で半永久的な効果が得られる
- 授乳機能を温存できる(乳管を温存する術式)
- 傷跡が目立ちにくい
- バスト全体のバランスが整う
- 乳腺炎のリスクを軽減(陥没乳頭の場合)
デメリット
- 術後、元に戻すことはできない
- 術後出血などのリスクがある
- ダウンタイムがある
- 稀に再発する可能性(陥没乳頭の場合)
料金
施術の流れ
予約
当院の公式LINEまたはオンライン予約からお申し込みください。
カウンセリング
完全個室でカウンセリングおよび診察を行います。施術により予想される結果やリスクについてご説明していきます。
ご希望の仕上がりをお聞きし、乳頭・乳輪の形やバスト全体のバランスを考慮した上で、お一人おひとりに最適なデザインをご提案いたします。
施術
局所麻酔後に余分な組織を切除したり内部処理を施したりした後、丁寧に縫合します。
静脈麻酔で眠っている間の施術も可能です。
アフターケア
施術後はそのままお帰りいただけます。術後のご不安などに対してはアフターケアを行っています。
施術について
項目 | 詳細 |
---|---|
施術時間 | 30分~1時間程度(施術内容によって前後します) |
痛み | 数日から1週間ほど |
抜糸 | 術後7~10日目に実施 |
ダウンタイム | 2週間以内 |
麻酔 | 局所麻酔+笑気麻酔または静脈麻酔 |
リスク・副作用
起こりやすいもの
- 腫れ・内出血(通常1~2週間で目立たなくなる)
- 軽い痛み・違和感(1~3日程度)
- つっぱり感(数週間程度)
- 傷跡の赤み・固さ(3~6ヶ月で落ち着く)
まれに起こるもの
- 仕上がりの左右差
- 感染(化膿)
- 血腫
- 拘縮(ひきつれ)
- 皮膚壊死
- 知覚の一時的な鈍化
- 再発(陥没乳頭の場合)
- 効果に満足できない
術後の過ごし方
洗浄・シャワー
術後2日間: 縫合した部位は濡らさないようにしてください。
3日目以降: 水やお湯で洗浄できるようになります。ご自身でも軟膏処置を毎日していただきます。
入浴: 患部が濡れなければ当日よりシャワー可能。入浴は抜糸後より可能です。
運動・飲酒
抜糸までは、サウナや激しい運動、飲酒などの血流を活発にする行為はお控えください。
食事
刺激物(香辛料など)の摂取は数日間お控えください。乳腺がつまるのを予防するために、脂肪分の少ないヘルシーな食事を心がけてください。
ブラジャー
術後は柔らかいノンワイヤーのブラジャーやスポーツブラの着用をお勧めします。強い圧迫を避け、患部を保護してください。
よくあるご質問
Q. 痛みはありますか?
A. 最初に麻酔を注射する際にチクっとした痛みがございますが、麻酔が効いている術中は全く痛みは感じないのでご安心ください。術後に軽い痛みや違和感が出る場合がございますが、1~3日程度で自然に消失します。必要時は鎮痛剤を使用可能です。
Q. 授乳はできますか?
A. 原則として乳管を温存する術式を採用していますので、術後の授乳も可能です。ただし、陥没の程度や手術方法によっては影響が出る場合もありますので、カウンセリング時に詳しくご説明します。
Q. 腫れや傷跡は目立ちますか?
A. 抜糸後の傷跡は、乳頭や乳輪の自然な境界に一致するためほとんど目立ちません。また、この部分は修復力が高いので、傷口の治りも早く、仕上がりもきれいです。
Q. 元に戻ってしまうことはありますか?
A. 手術の効果は半永久的であり、切除した部分が元に戻ることはありません。ただし、陥没乳頭の場合、稀に再発することがあります。術後は再発の有無を含めて、フォローさせていただきます。
Q. いつから通常の生活に戻れますか?
A. 日常生活や仕事は翌日から通常通り可能です。激しい運動やサウナなどは抜糸が終わるまでお控えください。
Q. 陥没乳頭は保険適用になりますか?
A. 今後授乳の予定がある方で、陥没乳頭が原因で授乳に障害があると思われる場合、または授乳が困難であると疑われる場合に保険が適用される場合があります。最終的には医師の判断によりますので、まずはご相談ください。